何が変わる?リノベーション間取り変更でできること・できないこと

2024年06月29日

リフォーム・リノベーションをしようと思うと、お住まいの気になるところや施工についてわからないところがたくさん出てきますよね。

「間取りの変更はどれくらいできるの?」
「使わない部屋がもったいないから何とかしたい」
「玄関が狭すぎる」

リノベーションでは、壁紙やフローリング等の​内装や水廻り設備を綺麗に直すだけではなく、もっと根本的な間取りの変更も可能です。
間取りの変更を行うことで、家事動線がグッと良くなったり、家族の暮らしと部屋数がマッチするようになったりと、ライフスタイルにあったお住まいにすることができます。

  • 間取り変更で「できること」

    *2つの部屋を1つの広い部屋に

    壁を撤去して既存の部屋を繋ぎ、リビングや居室を広くすることができます。その逆に個室の数を増やし、居室や収納スペースを確保することも可能です。部屋数や大きさを変えることができるので、最近ではマンションリノベで玄関スペースを広くし、土間玄関に変更する事例も多くあります。

    *水回りの位置変更で家事動線を改善

    洗面所や風呂の位置を変更してより家事動線が短く、ラクに家事ができる間取りにすることもできます。
    また、キッチンを移動させて、アイランドキッチンにすることもできます。アイランドキッチンにすることでキッチンがオープンになり、会話をしながらキッチンに立てたり、見通しが良い空間になります。

    *屋根裏を利用してロフトに変更

    屋根裏を利用してロフトや収納に変更した事例もあります。
    屋根裏に断熱工事を施すことで、収納スペースとして空間の有効活用ができるようになります。

  • 間取り変更で「変えられない」ところ

    構造上重要な柱や梁、壁の位置は変更できないため、戸建でもマンションでも間取り変更に一定の制限はあります。

    特にマンションの間取り変更では注意が必要です。例えば、床・壁・天井の躯体部分(コンクリート部分)は変えることができません。
    ただ、コンクリート部分をあえてむき出しにしてデザインとして取り入れるケースもあり、アイディア次第で躯体部分を上手にデザインとして活かすことでもできます。

    また、バルコニーや窓、サッシ、玄関ドアなどのマンションの「共有部分」にあたる箇所も施工ができないことが多いです。ただし、玄関ドアの外側は「共有部分」になるため注意が必要ですが、居住側は塗装をしたりシートを貼ったりなど、施工可能な場合もあります。

    その他、マンションの場合には水回りの位置変更には注意が必要です。
    水回りを移動できるかどうかは床下を通っている排水管がカギを握ります。床下を通っている排水管には勾配をつけないと、流れにくくなったり、詰まり、漏水の原因になってしまいます。マンションの床下は戸建に比べて浅い傾向にあり、十分な勾配を付けれない位置には移動できないという制約があります。また、そもそも排水管に手を加えることができないマンションもあります。

  • 「間取り変更」リノベーション事例

    ごろごろリビングでくつろげる家

    愛知県名古屋市南区/Y様邸
    家族構成:ご夫婦+お子様1人
    費用:約610万円(2018年施工)
    間取り:[before]4LDK→[after]2LDK+WSC
    施工面積:約80㎡
    築年数:築15年



    お客様の家族構成に合わせて4LDKのうち2部屋をLDKに取り込み、広々としたLDKを実現しました。
    居室を減らした分、LDKや収納を広く取り、ゆとりある共有スペースを作ることができました。

  • 間取り変更は家族やライフスタイルに合わせて

    いかがでしたでしょうか?間取りの変更を行うことで、家族の人数やライフスタイルに合わせた快適な居住空間を手に入れられます。マンションの場合は制限がかかることもありますが、戸建の場合は構造上重要な柱や梁以外であれば比較的自由に間取りを変更できるでしょう。ただし、どんな間取りに変更するかは事前にしっかりと計画を練っておかなくてはなりません。
    現在の家族構成やライフスタイルだけでなく、将来的なライフスタイルも考慮して間取り変更の計画を立てましょう。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

山内 翔太

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