壁掛けテレビのデメリットに要注意!設置で失敗しないために絶対知るべきポイント
2025年06月07日
2025年06月13日
空間をすっきり見せ、お部屋をよりおしゃれに演出できる壁掛けテレビ。買い替えやリノベーション、新築を機に検討される方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はメリットだけでなく、注意すべきデメリットも存在します。
今回のコラムでは、壁掛けテレビのメリットやデメリット、設置で失敗しないためのポイントについてご紹介します。
是非最後までご覧ください。
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壁掛けテレビのメリット
省スペースで設置でき、部屋が広く見える
テレビ台が不要なため、床まわりのスペースを有効に使うことができます。空間に余白が生まれることで、部屋全体がすっきり広く見えるのも魅力です。
空間がスッキリしてインテリアに馴染む
壁掛けテレビの多くは薄型で、壁に掛けることでアートのように空間に馴染みます。設置用の金具もインテリアに合わせたカラーを選ぶことでさらに統一感のある空間に仕上がります。
視線に合わせた最適な高さに設置できる
据え置きタイプのテレビは、好みの高さのテレビボードを見つける必要がありますが、壁掛けテレビなら目線の高さに合わせて自由に設置できます。視聴する際のスタイルに合わせて、最適な高さに調整しましょう。
掃除がしやすい
壁掛けテレビは配線が壁に収納されているため、床に配線が散らからず掃除がしやすくなります。さらにテレビボードも不要のため、埃がたまる場所も減り、日々の掃除がぐっと楽になります。
小さな子どもやペットも安全に過ごせる
テレビにぶつかったり、配線コードに絡まってしまうなどの事故が起こりにくく、安全性が高まります。特に小さなお子様がいるご家庭では、画面に触れてしまったり叩いて割ってしまう心配も軽減されます。
地震の揺れでも落ちにくい
壁にしっかりと固定するため、地震の揺れでもテレビが転倒するリスクが低くなります。万が一の災害時でも安心して使えるのは、壁掛けテレビならではの大きなメリットです。
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壁掛けテレビのデメリット
壁に穴を開ける必要がある
壁紙や下地に傷がつくため、原状回復が難しくなる可能性があります。賃貸住宅や将来レイアウトを変更したいと考えている方は慎重に検討する必要があります。
設置できる壁の種類が限られる
どの壁にも設置できるわけではありません。下地のある丈夫な壁が必要になるため、壁の構造によっては設置が難しい場合があります。
一度設置すると簡単に移動できない
壁掛けテレビは、安全性を確保するために壁に穴をあけて金具でしっかり固定します。そのため、一度設置すると位置の変更が難しく、模様替えやレイアウトの変更を気軽に行うことはできません。
取付費用がかかる
壁掛けテレビを取り付けるためには別途工事費用がかかります。テレビのサイズによって変わりますが、一般的には約3万円〜が目安です。
また将来的にテレビを買い替える場合も、新しいサイズに合った金具への交換や再設置の費用が発生する可能性があります。
配線が目立ちやすい
賃貸や建売、マンションで後付けする場合、壁の中に配線を収納することが難しいため、コードが見えてしまうことがあります。注文住宅やリノベーションであればであれば、あらかじめ配線計画を立てることで、配線が目立たないすっきりとした見た目にすることができます。
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壁掛けテレビを検討する際におさえておきたいポイント
◇設置する壁の下地を確認する
壁掛けテレビは本体の重量があるため、強度のある壁でないと落下したり壁が破損してしまう可能性があります。その為、事前に壁の下地を確認しておくことがポイントです。
石膏ボード:ビスが効きづらく、荷重に耐えられないため、直接の設置はNG。必ず補強が必要。
間柱・柱:ビスやアンカーがしっかり効くため、最も安全に設置できる。
コンクリート壁:専用のドリルやアンカーが必要ですが、強度面では非常に安心。
また、将来的に金具を変更しても問題ないように、下地範囲は大きめに計画しておくと良いでしょう。
◇使い方に合った壁掛け金具を選ぶ
壁掛け金具には固定式と可動式があります。固定式は壁にぴったりとテレビを設置するタイプで、アームがなくすっきりとした印象になります。ただし、テレビと壁の間にほとんど隙間がないため、配線処理は事前おこなっておく必要があります。
可動式はアームによってテレビを上下左右に角度調整できるタイプです。リビングやダイニングなど、どの角度からも見やすいですが、アームの可動部分が多いため、長期間使用すると劣化や緩みが生じる可能性がある点には注意が必要です。
◇テレビのサイズに合わせた設置高さを決める
床に座る、ソファでくつろぐ、ダイニングチェアに座るなど、視聴スタイルに応じて目線の高さを考慮し、テレビの設置位置を決めましょう。テレビのサイズによっても最適な高さは変わるため、事前に確認しておくことが大切です。
インチ別 TV設置高さ表
80インチ 床から中心迄120㎝ 65インチ 115㎝ 55インチ 110㎝ 50インチ 105㎝ 42インチ 100㎝ 37インチ 95㎝ 32インチ 90㎝ 26インチ 85㎝ 23インチ 80㎝ ※目安寸法です
◇配線の通し方を計画する
使用する機器を事前に確認し、コンセントの位置も含めた配線計画を立てましょう。注文住宅であれば、配線が見えないように埋め込みタイプにすることで見た目がすっきりと仕上がります。後付けの場合でも、配線がみえないような計画やカバーを使用することで、おしゃれな空間になります。
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KULABOで施工した壁掛けテレビ設置事例3選
曲線が描く、モダンな佇まい
愛知県名古屋市千種区/F様邸
工法:RC造
築年数:築23年
▷▷画像の施工事例はこちら◁◁
マンション最上階の勾配天井を活かしたモダン×ホテルライクなお住まい。テレビ面は横に長くインパクトのあるデザインウォールを計画し、壁後ろには収納スペースを設置。ニッチにレコーダーを設置することでテレビまわりがすっきりと収まるように工夫しています。
アールの曲線美が導く、心地よく上質な空間
愛知県名古屋市昭和区/K様邸
工法:RC造
リノベーション費用:約1,900万円
築年数:築28年
▷▷画像の施工事例はこちら◁◁
アールのデザインが随所に散りばめられ、どの角度から見ても目を惹く美しさのあるお住まい。間接照明を巧みに使い、テレビ上にも設置することで、空間に奥行きとやわらかさが生まれ、より洗練された雰囲気を演出しています。
こだわり-洗練されたホテルライクな暮らし-
愛知県名古屋市天白区/N様邸
工法:RC造
リノベーション費用:約1,520万円
築年数:築20年
▷▷画像の施工事例はこちら◁◁
石目のフロアタイルや大判タイルを使用し、全体をグレー系の色味でまとめたホテルライクな空間にリノベーション。テレビボードは埋め込みタイプを選定し、収まりの良いスッキリとした空間に仕上げています。
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まとめ
壁掛けテレビは、空間をすっきりと見せてくれるだけでなく、デザイン性や安全性にも優れています。
設置にはいくつかのポイントがありますが、使い方や暮らし方に合わせて計画すれば、より快適な住まいを実現することができるため是非お住まいづくりの参考にしてみてください。
KULABOでは、間取りだけでなく、暮らしに合ったインテリアのご提案も行っています。
まずはお気軽にご相談ください。
このコラムの執筆者

青木 一晃