2LDKリノベーション完全ガイド!実例で学ぶレイアウトの極意
2025年03月11日
2025年03月11日
リノベーションを検討する際、まず悩むのが間取りです。このままの間取りを活かすのか、それとも部屋数を減らして広々とした空間にするのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、2LDKへのリノベーションを検討中の方に向けて、費用の相場やレイアウトのポイントをご紹介します。
さらに、実際にKULABOで施工した事例のご紹介もしていますので、是非最後までご覧ください。
CONTENTS
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2LDKとは?
2LDKの一般的な間取りの特徴
一般的な2LDKの平均平米数は55∼65㎡となります。そのため、リビング10畳前後、部屋は5畳前後の広さの間取りになっている場合が多いです。
ただし、3LDKや4LDKの家を2LDKにリノベすることで、広々とした間取りにすることが可能です。
2Kと2DKとの違いは?
間取りの表記には「2K」や「2DK」などがあり、それぞれキッチンやダイニングの広さによって分類されます。
2K 2部屋+キッチン 2DK 2部屋+キッチン+ダイニング(キッチンのある空間が4.5畳以上8畳未満) 2LDK 2部屋+キッチン+ダイニング+リビング(キッチンのある空間が8畳以上)
2Kはコンパクトな間取りのため、キッチンの空いているスペースにダイニングテーブルやテレビを置き、リビングやダイニングとして使用することが多いです。それぞれの違いを理解し、ライフスタイルに合った間取りを選ぶことがポイントです。
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2LDKにリノベーションするメリットとデメリット
メリット①広々とした空間を確保できる
3LDKや4LDKから2LDKにリノベーションすることで、1部屋あたりの面積を広く確保でき、開放感のある間取りにできます。特にリビングダイニングを広く取ることで、ゆとりのある生活空間を実現できます。
メリット②用途に合わせた使い方ができる
寝室や子供部屋、ワークスペースなど、用途に応じて使い分ける事が可能です。夫婦や二人暮らし世帯にとっては、バランスの取れた間取りになります。
デメリット❶手狭に感じる可能性がある
2LDKは夫婦や小さな子どもがいる家庭にはおすすめですが、子どもが成長したり、人数が増えた場合に、手狭に感じることがあります。
デメリット❷費用がかかる
壁の撤去や水回りの位置移動を伴うことが多く、大規模な工事になる可能性があります。特にフルリノベーションを行う場合は、事前に資金計画を立てることが重要です。
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2LDKはどんな人や世帯に向いている?
一人暮らし
1部屋を寝室にして、もう1部屋を趣味や仕事部屋にすることで、生活空間とプライベート空間を分けられます。来客が多い場合は、1部屋をゲストルームとして活用するのも良いでしょう。
二人暮らし
2LDKは夫婦やカップルの二人暮らしに適した間取りです。1部屋を寝室、もう1部屋を趣味や仕事のスペースとして活用することで、ライフスタイルに合わせた快適な住まいを実現できます。
赤ちゃんや小さな子どもがいる世帯
小さな子供がいる家庭では、1部屋を夫婦の寝室、もう1部屋を子供部屋として使用するケースが多いです。特に、子供が成長するまでは一緒に寝られる広めの寝室にし、成長後に子供部屋として区切るといった段階的な使い方も可能です。
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2LDKのリノベーションにかかる費用相場
一般的な相場は500万円〜2,000万円ほどですが、広さや工事内容によって大きく異なるため注意が必要です。水回りの設備交換やクロスの張り替えなど、間取りの変更を伴わない小規模な工事であれば、1,000万円以下で行えることが多いです。
また、壁の撤去や水回りの位置変更など、間取り変更を伴うフルリノベーションでは、1,500万円前後かかる場合が多くなります。 -
2LDKを最大限に活用するためのレイアウトポイント
*リビングやダイニングの配置を工夫する
-縦長タイプのLDK
縦長タイプのLDKでは、両サイドの壁面を有効活用することでスペースを有効に使えます。ただし、家具のサイズや配置のバランスに注意しないと、動線が狭くなり窮屈に感じる可能性があります。そのような時は、ローテーブルを小さくしたり、ソファの高さを抑えるなどの工夫をすることで、視界が抜け、広がりを感じやすくなります。
-横長タイプのLDK
横長のLDKは窓の面積が大きく、開放的で明るいのが特徴です。壁が少ない分、縦長タイプに比べてレイアウトの自由度が高くなります。間仕切りをしたり、ソファを中央に配置して空間を分けたり、ラグを敷くことで自然に空間を仕切ることが可能です。
-リビング・ダイニングが狭いとき
テレビを壁掛けにすることで、テレビボードを設置する必要がなく、空間を広く使うことができます。また、脚付きの家具を選ぶことで床がみえる面積が増え、開放感を生み出します。
*家族の動線を考えた家具配置をする
特に縦長タイプのLDKは家具のレイアウトに制限があるため、動線を意識することが大切です。例えば、ダイニングテーブルを壁際に配置することで、通路を確保でき、スムーズな動線を確保できます。
*背の低い家具で空間を広く見せる
背の高い家具は圧迫感を与えるため、できるだけ背が低めの家具を選ぶのがポイントです。家具の高さは数センチ違うだけで、感じる圧迫感が変わります。家具の高さを抑えることで、視線の抜けを作り、開放感のある空間を演出できます。
*収納家具を上手く活用して収納スペースをつくる
2LDKは収納スペースが限られていることが多いため、デッドスペースを有効活用することがポイントです。例えば、壁面収納や造作棚を活用することで、収納スペースを増やしながら、空間をすっきり見せることができます。
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2LDKにリノベーションした実例
一人暮らし
間取り図:Before 3LDK ▶ After 2LDK
インダストリアルなベースハウス
家族構成:単身
リノベーション費用:約1,450万円
施工面積:76.3㎡
築年数:築25年
好きなものに囲まれて、こだわりのものたちと暮らす生活。リビングと趣味室は間仕切り壁を設けるのではなく、ガラスの造作建具でひと続きの空間となるように計画しています。
二人暮らし
間取り図:Before 4LDK ▶ After 2LDK
こだわり-洗練されたホテルライクな暮らし-
家族構成:ご夫婦
リノベーション費用:約1,520万円
施工面積:80.43㎡
築年数:築20年
LDKには石目のフロアタイルや大判タイルを使用し、全体をグレー系の色味でまとめています。ご夫婦共働きのため、水回りや掃除計画などの家事動線にもこだわっています。
間取り図:Before 4LDK ▶ After 2LDK(将来3LDK可)
~slow time~ 北欧カフェを感じる穏やかな暮らし
家族構成:ご夫婦
リノベーション費用:約1,500万円
施工面積:102.06㎡
築年数:築17年
柔らかく優しい色合いのなかにブルーの差し色が映えて、北欧カフェにいるようなホッと安らげる空間。既存の和室をリビングに取り込むことで、大空間のLDKへと変貌しました。
ファミリー
間取り図:Before 3LDK+WIC ▶After 2LDK+WIC+SIC
素材が生きる陰影のある住まい
家族構成:ご夫婦+お子様2人
施工面積:88.66㎡
ヌックと小上がりを連続させたフロートデザインの造作家具は、重みを感じさせずスッキリシャープな印象に。TVボード裏にはちょっとした籠り空間があり、将来お子さまのワークスペースにも最適です。
間取り図:Before 4LDK ▶ After 2LDK+WIC
日常に彩りを~バーカウンターのあるもてなしの住まい~
家族構成:ご夫婦+お子様1人
リノベーション費用:約1,800万円
施工面積:91.09㎡
築年数:築19年
オシャレなバーの雰囲気を出したいという施主様のご希望に合わせて、全体的にシックで落ち着いた雰囲気に。スキップフロアや隠し扉を計画し、遊び心満載の空間に仕上げています。
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まとめ
2LDKは、単身の方からご夫婦、お子様がいる家庭まで幅広い世帯に適した間取りです。
リノベーションでは、間取りを活かしながらも、収納の確保や動線の工夫、将来のライフスタイルの変化を考慮することがポイントになります。2LDKのメリット・デメリットを理解し、自分たちに合った住まいを計画することで、快適で暮らしやすい空間を実現することができます。
KULABOでは、ハーフリノベーションからフルリノベーションまでお客様のライフスタイルやご希望に合わせたお住まいづくりのお手伝いをさせていただいております。
2LDKリノベーションをお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。
このコラムの執筆者

青木 一晃