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2026年05月09日
2026年05月12日
2025年度に多くの家庭で活用された断熱リフォーム補助金は、2026年度も「先進的窓リノベ2026事業」として継続されます。
脱炭素化の流れを受け、制度はより高性能な窓への改修を重視する内容へと進化しましたが、補助上限の引き下げや対象グレードの厳格化など重要な変更点があります。
本コラムでは、先進的窓リノベ2026の補助額や対象工事、2025年との違い、申請時の注意点まで分かりやすく解説します。
CONTENTS
2026年の制度は、補助額や対象条件が大きく見直されています。ここではまず、制度の全体像と2025年との違いを整理していきます。
先進的窓リノベ事業2026は、住宅の断熱性能を高めてエネルギー消費を削減することを目的とした国の補助制度です。
2026年度も大規模な予算が組まれた制度として継続されています。ただし、申請は先着順で、予算上限に達し次第終了となります。実際、過去には夏〜秋頃に受付終了したケースもあり、早めの動きが重要です。
2026年の大きな変更点は、補助上限が最大200万円から100万円へ引き下げられたことです。
一般的な戸建てやマンションの窓改修であれば補助額は60〜90万円に収まることが多く、100万円の枠内で十分対応可能です。ただし、全窓交換などの大規模改修を行う場合は、自己負担額とのバランスを注意しましょう。
2026年からは、内窓の断熱性能区分において、これまで対象だったAグレードの内窓が補助対象から外れ、より高性能なSグレード・SSグレードが対象となりました。
| Sグレード | Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)など |
|---|---|
| SSグレード | 真空ガラスやトリプルガラスなど |
グレード(性能区分)は、「性能証明書」に記載されているので事前にチェックしておくと安心です。
これまでは2.8㎡以上の窓は一律で「大サイズ」扱いでしたが、今回の改正では、「特大サイズ」という区分が新設されました。
これにより、リビングの大開口窓など、面積の大きい窓ほど高額補助を受けやすくなりました。
窓の断熱性能を高めると、冷暖房効率が向上し、光熱費の削減につながります。住宅の熱は窓から出入りする割合が大きいため、窓のリフォームだけでも体感は大きく変わります。
内窓の設置により室温が安定し、過度な温度設定が不要になるため、ランニングコストの軽減も期待できます。
断熱窓は室内と外気の温度差を緩和するため、カビの原因となる結露を大幅に抑制します。また、窓際の冷気(コールドドラフト)も抑えられ、体感的な暖かさが向上します。
窓の断熱性能向上は、防音効果にもつながります。内窓(二重窓)は空気層によって音を遮るため、車の走行音や人の声などを軽減でき、幹線道路沿いや線路近くの住宅では特に効果を実感しやすいのが特徴です。
在宅ワークが増えた現在では、静かな住環境を整える目的で窓リノベを選ぶ方も増えています。
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先進的窓リノベ2026では、1戸あたり最大100万円まで補助を受けることができます。
申請には合計補助額5万円以上という最低条件があります。そのため、小規模な窓1〜2箇所の工事だけでは補助対象外になる場合があるため注意が必要です。
補助額は、主に以下の3つの条件によって決まります。
| 窓サイズ | 小・中・大・特大 |
|---|---|
| 断熱性能 | S・SSグレード |
| 住宅タイプ | 戸建て・マンション |
特に補助額へ大きく影響するのが、窓サイズと性能グレードです。
■内窓設置の1箇所あたりの補助額
窓の性能区分【Uw】 | 内窓のサイズ<面積> | |||
|---|---|---|---|---|
特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) | |
SS【1.1以下】 | 140,000円 | 89,000円 | 58,000円 | 36,000円 |
S【1.5以下】 | 76,000円 | 52,000円 | 34,000円 | 22,000円 |
■外窓交換(はつり工法)の1箇所あたりの補助額
【戸建住宅・低層集合住宅(3階以下の建物)】
窓の性能区分【Uw】 | 外窓のサイズ<面積> | |||
|---|---|---|---|---|
特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) | |
SS【1.1以下】 | 266,000円 | 181,000円 | 112,000円 | 112,000円 |
S【1.5以下】 | 180,000円 | 122,000円 | 75,000円 | 75,000円 |
A【1.9以下】 | 148,000円 | 101,000円 | 62,000円 | 62,000円 |
【中高層集合住宅(4階以上の建物)】
窓の性能区分【Uw】 | 外窓のサイズ<面積> | |||
|---|---|---|---|---|
特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) | |
SS【1.1以下】 | 302,000円 | 229,000円 | 156,000円 | 92,000円 |
S【1.5以下】 | 202,000円 | 153,000円 | 104,000円 | 62,000円 |
A【1.9以下】 | 174,000円 | 133,000円 | 92,000円 | 54,000円 |
■外窓交換(カバー工法)の1箇所あたりの補助額
【戸建住宅・低層集合住宅(3階以下の建物)】
窓の性能区分【Uw】 | 外窓のサイズ<面積> | |||
|---|---|---|---|---|
特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) | |
SS【1.1以下】 | 239,000円 | 188,000円 | 138,000円 | 89,000円 |
S【1.5以下】 | 156,000円 | 124,000円 | 92,000円 | 60,000円 |
A【1.9以下】 | 116,000円 | 88,000円 | 66,000円 | 41,000円 |
【中高層集合住宅(4階以上の建物)】
窓の性能区分【Uw】 | 外窓のサイズ<面積> | |||
|---|---|---|---|---|
特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) | |
SS【1.1以下】 | 302,000円 | 229,000円 | 156,000円 | 92,000円 |
S【1.5以下】 | 202,000円 | 153,000円 | 104,000円 | 62,000円 |
A【1.9以下】 | 174,000円 | 133,000円 | 92,000円 | 54,000円 |
■ガラス交換の1枚あたりの補助額
窓の性能区分【Uw】 | 外窓のサイズ<面積> | |||
|---|---|---|---|---|
特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) | |
SS【1.1以下】 | 78,000円 | 52,000円 | 32,000円 | 11,000円 |
S【1.5以下】 | 53,000円 | 35,000円 | 23,000円 | 7,000円 |
A【1.9以下】 | 41,000円 | 27,000円 | 18,000円 | 5,000円 |
制度を上手に活用するには、対象となる工事内容や条件、スケジュールをあらかじめ理解しておくことが大切です。
対象となる工事は以下の4つです。
| 内窓設置 | 既存窓の内側に新窓を設置 |
|---|---|
| 外窓交換(カバー工法) | 既存の枠を活かして新しいサッシを被せる |
| 外窓交換(はつり工法) | 枠ごと撤去して最新サッシに入れ替え |
| ガラス交換 | ガラスのみを交換 |
施工内容によって費用・効果が大きく異なるため、目的に合わせた選択が重要です。
玄関ドア交換は、窓と同時に行うことで補助対象になります。玄関は外気の影響を受けやすい場所のため、窓とセットで施工することで家全体の断熱性能が向上します。
玄関ドアのみでは申請できないケースが多いため、まずは窓のリフォームを計画するのがおすすめです。追加でドア交換を組み合わせることで、効率よく補助額を増やすことができます。
制度を確実に活用するためには、対象となる住宅の条件と申請のスケジュールを事前に把握しておくことが重要です。
対象は既存住宅で、戸建て・マンションどちらも含まれます。ただし、新築は対象外となるため注意が必要です。
また、施工は登録事業者による工事が必須条件となり、個人手配やDIYでは補助を受けられませんので注意しましょう。
基本的な流れは以下の通りです。
①現地調査・見積もり
窓のサイズや仕様を確認し、補助金対象となる製品・性能を確定
②契約・規約の締結
工事請負契約とともに、補助金還元の方法を決める「共同事業実施規約」を締結
③工事開始
着工前の写真を撮影して工事開始
このタイミングで補助金の予約申請を行う
④工事完了・引き渡し
工事完了後、仕上がりを確認して引き渡し
⑤補助金の交付申請
事業者が工事後写真や納品書など必要書類を提出し、補助金を申請
⑥補助金の還元・受領
審査完了後、補助金が還元される
自身が申請するのは、基本的に必要書類(本人確認書類等)の提出と契約のみとなり、その他の申請は事業者が代行するケースが一般的です。
補助金は予算に達し次第終了となるため、毎年早期に申請が集中する傾向があります。
そのため、着工は受付開始直後〜初夏までを目安に計画するのがおすすめです。例年、秋頃には上限に近づく傾向があるため、早めの行動を心がけましょう。
窓リノベは単体でも魅力的ですが、他制度との併用でさらにお得になります。
断熱改修や設備更新を組み合わせることで、追加補助が受けられる制度です。窓リノベと併用することで、トータルで100万円以上の補助になるケースもあります。省エネ性能を総合的に高めたい方に適しています。
高効率給湯器(エコキュート等)の設置を支援する制度です。窓改修と同時に行うことで、光熱費全体の削減効果を最大化できます。特にオール電化住宅との相性が良いのが特徴です。
知らないと損するポイントを事前に押さえておくことが重要です。
補助金は予算上限に達すると終了します。そのため、公式サイトの進捗率チェックは必須です。定期的に確認し、90%を超える前に申請が完了するようスケジュールを組みましょう。「まだ大丈夫」と思っているうちに終了するケースも多いため、常に最新状況を確認する習慣が重要です。
補助対象となるためには、登録事業者との同一契約が前提です。「窓はA社、ドアはB社」と別々に契約すると、補助額を合算できず、5万円の最低条件を満たせなくなるリスクがあります。
どんな窓でも良いわけではなく、国が指定した対象製品のみ補助対象です。そのため、価格だけで選ぶのではなく、補助対象かどうかを必ず確認することが重要です。対応しているメーカー・製品は事前にチェックしておきましょう。
先進的窓リノベ事業2026は、最大100万円の補助が受けられるメリットの大きい制度です。ただし、補助上限の引き下げや対象条件の厳格化により、窓の選び方や工事の進め方によって補助額や結果が大きく変わります。
また、本制度は先着順のため、検討が遅れると補助を受けられない可能性もあります。補助金を最大限活用しながら、快適で省エネな住まいを実現するためには、早い段階でプロに相談し、自宅に合った最適なプランを立てることがポイントです。リノベーションをご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
青木 一晃