リノベするなら今!2025年「子育てグリーン住宅支援事業」補助金を賢く使う方法

2025年04月12日

2024年に実施された住宅支援補助金「子育てエコホーム支援事業」の後継事業として、新たに「子育てグリーン住宅支援事業」の情報が解禁されました。
この補助金制度は、リフォーム・リノベーションの工事内容や条件次第では、最大60万円の補助が受けられるチャンスがあります!!昨今の物価高騰やエネルギー費の上昇が続く中、この補助金は非常に嬉しいニュースです。

しかし、この補助金にはいくつかの条件や注意点もあります。対象となる工事内容や必要書類、申請のタイミングなど、しっかりと押さえておくことが大切です。この記事では、補助金の対象条件や2024年から変更された点など、現在発表されている最新情報をお伝えします。

  • 「子育てグリーン住宅支援事業」とは?

    「子育てグリーン住宅支援事業」とは、2024年に実施された「子育てエコホーム支援事業」の後継として発表された、国の住宅支援補助金制度です。
    エネルギー価格の上昇や物価高騰の影響を受けやすい”子育て世帯”・”若者夫婦世帯”に向けて、高い省エネ性能を備えた新築住宅の取得や、既存住宅を省エネに改修することを支援する目的としています。さらにこの制度は、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた国の環境政策の一環としても注目されています。

    補助対象となる省エネリフォーム・リノベーションの例

    ・窓や玄関ドアの断熱改修(高性能な建材への交換)
    ・水回り設備(お風呂やトイレ、洗面台、キッチンなど)を省エネ製品に交換
    ・床や壁、天井などへの断熱材施工

    名前に「子育て」とありますが、リフォーム・リノベーションに関しては、年齢や世帯構成に関わらずすべての世帯が対象となっています。これから住まいの改修を検討している方にとっては、ぜひ活用したい注目の補助制度です。

  • 子育てグリーン住宅支援事業はいつから使える?申請のタイミングと対象期間

    補助金の交付スケジュール

    今回発表された内容によると、2024年(令和6年)11月22日以降に対象工事に着手したものが補助対象となります。
    ここで重要なのが、交付申請の完了を2025年(令和7年)12月31日までに終わらせる必要があるという点です!また、予算上限に達すると受付終了してしまうため、早めに申請を進める必要があります。



    いつまでに申請が必要?

    上記のことを踏まえ、「いつまでに相談・着工すれば間に合うのか?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
    KULABOではマンションフルリノベーションなど、大型のリノベーションを多数行っていますが、「大型」ということは打合せや工事にかかる期間も長くなります。

    ~大型案件の期間目安~

    ・ご契約後の設計打合せ:約3ヵ月
    ・工事期間:約3ヵ月



    ご契約後の設計打合せが約3ヵ月、工事期間が約3ヵ月と、6ヵ月は少なくとも必要になります。つまり、補助金の申請期限である2025年12月31日に工事を完了するには、遅くとも2025年5月~6月中には契約を済ませておく必要があります。
    逆算すると、2025年4月上旬には一度ご相談いただくのが理想的なタイミングです。

    「意外と時間がない…。」と感じた方もご安心ください。KULABOでは、補助金の制度内容や申請準備も含めて、リノベーションの計画を全面的にサポートいたします。気になる方は、ぜひお早めにご相談ください。

  • 2024年から2025年で何が変わった?子育てエコホーム支援事業との違い

    ここで気になるのが、2024年の補助金制度「子育てエコホーム支援事業」との違いです。
    2025年から始まる子育てグリーン住宅支援事業は2024年までと違い、必須工事の条件が大幅に変更になりました。

    変更点①必須工事が1種類から2種類に増加

    2025年から、補助金の対象となる必須工事が1種類から2種類に増加しました。
    例えば、「リフォーム・リノベーションで住宅設備を変えた!」だけでは今年の補助金の対象にならず、断熱改修工事も合わせて行う必要があるということです。同一カテゴリーの工事を複数行っても、1つとしてカウントします。


    《必須工事》

    必須の工事内容工事例

    ①開口部の断熱改修

    ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換

    ②躯体の断熱改修

    外壁・間仕切壁、屋根・天井又は床に断熱材を使用

    ③エコ住宅設備の設置

    太陽熱利用システム、節水型トイレ、高断熱浴槽、高効率給湯器、節湯水栓、蓄電池



    《任意工事》

    任意の工事内容工事例

    ④子育て対応改修

    ビルトイン食器洗機、掃除しやすいレンジフード、ビルトイン自動調理対応コンロ、浴室乾燥機、宅配ボックスの設置

    ⑤防災性向上改修

    安全性を有する窓への交換

    ⑥バリアフリー改修

    手すりの設置、段差解消、廊下幅等の拡張、衝撃緩和畳の設置

    ⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

    -

    ⑧リフォーム瑕疵保険等への加入

    -


    ※工事例はあくまでも一例です。
    ※本事業の事務局に登録された型番の製品を使用した工事のみが対象となります。
    ※補助額は工事内容によって異なりますので、事前に施工会社へご確認ください。



    変更点②補助限度額の設定は、SタイプとAタイプの2つに区分される

    今年から補助金の種類がSタイプAタイプの2つに区分され、必須工事の実施数によって受けられる補助額が変わります。


    タイプ内容補助限度額

    Sタイプ

    必須工事①~③のすべてを実施

    60万円/戸

    Aタイプ

    必須工事①~③のいずれか2つを実施

    40万円/戸

    ※ここでいう必須工事は、変更点①の必須工事内容を指します。



    Sタイプは必須工事①~③のすべてを実施することで1戸あたり上限60万円まで、Aタイプは必須工事①~③のうちいずれか2種を実施することで、1戸あたり40万円まで補助金を受けることが可能です。



    変更点③補助金額の下限額に注意

    補助金を申請するためには、「補助額の合計が5万円以上」である必要があります。この下限額の条件は2024年度から引き続き設けられていますが、2025年度は補助金の計算方法や対象工事が一部見直されたため、昨年と同じ工事内容でも補助額が5万円未満になるケースがある点に注意が必要です。
    補助金は対象要件は複雑で、「どんな工事をしたら補助金がもらえるの?」、「自分が対象になるのか?」をご自身で判断するのは難しいかもしれません。リフォーム・リノベーションをご検討中の方は、プロに相談することをおすすめします。



  • これを忘れると補助金がもらえない!補助金申請時の注意点

    何度もお伝えしますが、リフォーム・リノベーションを利用できる補助金制度は、すべての工事が対象になるわけではありません。申請に必要な準備や、対象となる設備や工事内容、申請期間など、事前に確認することがいくつもあります。

    ここでは、補助金をしっかりと受け取れるように、事前に知っておきたい注意点を分かりやすくまとめました。

    注意点①申請には「工事前」の写真が必要

    補助金申請には、工事前・工事後と施工前後の状態が分かる写真が必要になります。「申請したいのに工事前の写真がない…」という事態を防ぐため、対象となる箇所は工事前に必ず撮影をしておきましょう。
    例えばキッチンの場合、一枚の全体写真だけでなく、水栓・レンジフード・食洗機など細かく指定された部位ごとの写真が必要になることも。どの部分が求められるのか事前に把握したうえで、角度を変えて複数枚撮影しておくと安心です。



    注意点②補助金には予算の上限がある

    この補助金制度は国が実施しているため、予め全体予算の上限枠が決まっています。そのため、補助金の対象期間内であっても予算の上限額に達した時点で申請が締め切られてしまいます。
    公式サイトで予算の執行状況を確認できますが、タイミングによっては申請が間に合わないことも。早めの計画、申請をおすすめします。



    注意点③登録事業者ではない施工会社は補助金申請ができない

    補助金の申請は、原則として施工会社が代行して行います。そのため、お客様自身では申請を行う必要はありません。ただしここで注意したいのは、工事を依頼する施工会社が「事業者登録」しているかという点です。登録のない会社では補助金申請そのものができないため、契約前に確認しておくと安心です。なお、KULABOは登録事業者ですので、補助金申請も無料でお任せいただけます◎



    注意点④申請金額には下限がある

    2024年からの変更点でもお伝えした通り、補助金申請には「最低5万円以上」の補助金額が必要です。
    例えば、トイレの設備交換と小窓の内窓設置を行っても、トイレ設備交換の補助金額は最大で23,000円、小窓サイズに内窓設置の補助金額は11,000円(性能・サイズにより変動あり)で合わせて34,000円。これだけでは必須工事①開口部の断熱改修、必須工事③エコ住宅設備の設置を満たしていても、合算した金額が最低補助額を満たしていないため申請ができません。申請可能な工事内容とその補助額を事前に確認し、補助金額が5万円を超えるように調整する必要があります。
    また今年の補助金は、住宅設備で補助額が5万円以上になっても、断熱改修工事を行っていなければ申請ができないので注意しなければなりません。

  • 今年で最後?2025年補助金制度を最大限活用するために

    2025年の「子育てグリーン住宅支援事業」では、2024年度からの変更点や新たな要件が反映され、申請条件や補助額も見直しされています。特に、必須工事の追加や補助額の変更などもあるため、最新の内容を確認しておくことが大切です。

    さらに、この補助金制度は今年が最終年度になる見込みとされており、来年度以降の補助金制度がどうなるか現時点では不透明です。つまり、今年が補助金を活用できるラストチャンスとなる可能性が高いということです。

    少しでも補助金の活用を検討している方は、工事内容やスケジュールを踏まえて、なるべく早く動き出すことをおすすめします。KULABOでは、資金計画のご相談から補助金申請のサポートまで無料で対応しています。お気軽にご相談ください。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

村松 杏摘

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