黒を基調にした部屋の魅力と注意点|おしゃれに仕上げるコツを解説
2025年10月14日
2025年10月14日
コーディネート次第で印象が大きく変わる「黒」は、リノベーションでも人気の高いカラーの一つです。落ち着きや高級感を演出できる一方、取り入れ方によっては暗く重たい印象になりがちです。
今回のコラムでは、黒を取り入れた部屋の魅力や注意点、そしてKULABOが手がけた黒を基調とした施工事例をご紹介します。
是非最後までご覧ください。
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黒を取り入れた部屋の魅力とは
黒を基調にしたインテリアは、落ち着きのある雰囲気を生み出しながら、空間に深みと個性を与えてくれます。上質で洗練された印象を演出できるだけでなく、素材や照明との組み合わせ次第で、モダンにもナチュラルにも仕上げることができます。
では、黒を取り入れた部屋の主な魅力を4つご紹介します。
*高級感が演出できる
黒は重厚感と落ち着きを感じさせる色のため、部屋に取り入れることで空間全体がシックで高級感のある印象になります。
*空間を引き締められる
黒には空間を引き締める効果があり、アクセントとして使うことで全体のバランスを整えることができます。白や木目などの明るい色と組み合わせると、コントラストが生まれ、立体感のある空間に仕上がります。
*多彩なインテリアに合わせやすい
黒はどんな色とも相性が良いカラーです。モダンやナチュラルなど、テイスト問わず様々なスタイルにマッチします。異素材や照明との組み合わせ次第で、落ち着きある空間から個性的な空間まで幅広く演出することができます。
*汚れが目立ちにくい
シミや小さな傷が目立ちにくいため、清潔感を保ちやすいのも特徴です。経年による色褪せや劣化も目立ちにくく、長く綺麗な空間を保つことができます。
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黒を基調とした部屋づくりの注意点
他の色とも相性の良い黒ですが、取り入れる際にはいくつか注意しておきたいポイントがあります。
部屋が暗く狭く見える
黒色は光を吸収する性質があるため、他の色と比べて空間が暗く、狭くみえることがあります。広くみせたい場合は、天井や壁の一部分に明るい色を取り入れると、インテリアバランスが取りやすくなります。
無機質で冷たい印象になりやすい
黒やグレーなどの寒色系は、スタイリッシュな反面、冷たい印象を与えることがあります。観葉植物や木目のインテリア、ファブリック等を取り入れると、あたたかみのある空間に仕上がります。
圧迫感を感じやすい
黒色は面積が大きい程、圧迫感を感じやすい色でもあります。特に、壁や床などの面積が大きい部分に黒を使用することで、重たく感じてしまう可能性があるため、白色やグレーなどのモノトーンカラーをメインに使用して、照明やインテリア等の一部分に黒を取り入れるのがおすすめです。
黒一色に偏ると重たく見えやすい
黒を多用しすぎると、全体的に暗い雰囲気になってしまいます。白やグレーなどの無彩色と合わせることでコントラストが生まれ、空間に統一感をもたせることができます。
ホコリが目立ちやすい
黒はシミや傷は目立ちにくい反面、ホコリのような白っぽい汚れは蓄積すると目立ちやすいので注意が必要です。ホコリが目立ちやすい場所には黒は避けるなど工夫しましょう。
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黒い部屋をおしゃれに見せるポイント
①光を工夫する
黒は光を吸収するため、照明計画が重要です。天井照明だけでは暗い印象になりやすいので、間接照明やフロアライトを取り入れて、柔らかい光を演出することで空間に奥行きが生まれます。
②素材感でメリハリを出す
同じ黒色でも、素材によって見え方は変わります。テーブルやキッチンの天板などは、光沢感のある素材を使用すると光が反射するため空間に広がりを感じやすくなり、単調にならずにオシャレな印象になります。
③アクセントカラーとして取り入れる
部屋全体のうち半分以上が黒色の場合、重たく暗い印象になってしまいます。まずはドアや照明器具、家具など小さなパーツにアクセントカラーとして取り入れることをお勧めします。
④家具の配置と視線の抜けを意識する
黒を使った空間では、家具の配置によって圧迫感が出やすくなります。低めの家具を選ぶ、窓際を開けて視線の抜けをつくるなど、抜け感を意識すると開放的で心地よい印象になります。
⑤小物やアートでポイントを作る
アクセントとして小物やアートを取り入れることで、黒の深みを活かしながらおしゃれな空間に仕上がります。
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黒を基調にした部屋のリノベーション実例
Timeless Grayの世界
愛知県
築年数:24年
間取り:(before)3LDK→(after)2LDK
洗練されたグレイッシュな色調と上質な素材感が織り成すホテルライクなお住まい。造作キッチンと背面カップボードは濃い目の色味でまとめ、トータルの色バランスと厳選した素材へのこだわりが際立つ空間です。
日常に彩りを~バーカウンターのあるもてなしの住まい~
愛知県名古屋市西区
築年数:19年
間取り:(before)4LDK→(after)2LDK+WIC
リノベーション費用:約1,800万円(2023年施工)
おしゃれなバーの雰囲気を出したいというご要望によって完成した、全体的にシックで落ち着いた雰囲気のお住まい。随所に黒を取り入れながら、木のぬくもりを感じられる空間に仕上がっています。
洗練された黒家具の映える家
愛知県蒲郡市
築年数:10年(増築)
間取り:(before)3LDK→(after)3LDK
自然素材の塗料や無垢材を使い、落ち着いたグレートーンで纏められた上品で洗練された空間。大きくスタイリッシュなキッチンは、黒の天板と面材で主張しすぎず空間に馴染んでいます。
この先ずっと、最高の住処へ
愛知県
間取り:(before)6SDK→(after)3SLDDKK
実家を落ち着きのある和モダンなデザインへ一新。キッチンは暗めの配色をベースに間接照明を配置しています。
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まとめ
黒は高級感と重厚感を演出できるだけでなく、汚れが目立ちにくいといった実用的な一面もあります。
ただし、取り入れ方によっては空間が重たく見えてしまうこともあるため、色のバランスや素材の質感、使用する面積に注意することがポイントです。
KULABOでは、黒を使ったシックでホテルライクな空間の施工事例を多数手がけています。
「かっこいい雰囲気にしたい」「黒の使い方や配分がわからない」といった方も、ぜひお気軽にご相談ください。
リノベのプロをお客様のご希望に合わせたご提案をさせていただきます。
このコラムの執筆者

森居 寛幸