モダン内装の魅力と作り方を徹底解説|事例でわかるおしゃれな空間
2025年10月18日
2025年10月26日
モダンな内装は、シンプルで洗練されたデザインが特徴の人気スタイルです。
無駄のない直線的なデザインやモノトーンをベースにした空間は、すっきりとした印象を与え、長く飽きずに暮らせるのも魅力。
一方で、無機質に感じやすいため、素材や照明・家具の選び方で温かみをプラスする工夫も大切です。
本記事では、モダンな内装のメリット・デメリット、スタイル別の特徴、そしておしゃれに仕上げるためのポイントをわかりやすく解説。KULABOが手掛けた実際のリノベーション事例もあわせて紹介します。
CONTENTS
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モダンな内装とは
モダンな内装とは、「現代的で洗練された空間デザイン」を指します。
無駄を省いたシンプルな構成と、白・グレー・黒を中心とした落ち着いた色合いが特徴。素材やライン、照明のバランスでスタイリッシュなのに居心地が良い空間を演出します。
■ デザインの特徴
モダンスタイルの基本は「直線」と「余白」。
凹凸を抑えたフラットな壁や建具、整ったラインの家具などが、空間に統一感と広がりをもたらします。アクセントとしてガラスや金属、石材などの無機質な素材を取り入れると、より洗練された印象に。
■ カラーバランス
ベースカラーは白・アイボリー・ライトグレーなどの明るいトーン。そこに黒やチャコールグレーをアクセントとして加えることで、空間が引き締まります。また、木目やファブリックなどの自然素材を組み合わせることで温かみをプラスできます。
■ モダン=冷たい印象ではない
「モダン」と聞くとクールで無機質というイメージを持つ方も多いですが、素材や照明計画次第で、やわらかく温かみのある雰囲気にも仕上げられます。
スタイルの幅が広く、「ナチュラルモダン」「和モダン」「北欧モダン」など、好みやライフスタイルに合わせたアレンジが可能です。 -
モダンな内装のメリット
モダンな内装には、デザイン性だけでなく、暮らしやすさを高める多くの魅力があります。ここでは代表的な3つのメリットをご紹介します。
メリット
1. 洗練された印象になる
直線的で無駄のないデザインは、空間全体をスッキリと見せ、ホテルライクな上質さを演出します。
建具や壁面、照明のラインをそろえることで、統一感のあるスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。
2. 長く飽きず、家具やインテリアとも相性が良い
モダンスタイルは流行に左右されにくく、長年住んでも古さを感じにくいのが特徴です。
家具や照明、アートなどのテイストを変えるだけで印象をリフレッシュできるため、インテリアを楽しみながら暮らし続けられる空間が実現します。
3. 空間を広く見せやすい
シンプルな配色と整理されたデザインは、実際の面積以上に広がりを感じさせます。
特にリビングやダイニングなど、家族が集う場所に取り入れることで、開放的でのびやかな住まいをつくることができます。
このようにモダンな内装は、見た目の美しさだけでなく、機能性・快適性を兼ね備えたスタイル。
KULABOでも、こうした「シンプルだけど心地よい」空間を求めるお客様から多くご相談をいただいています。 -
モダンな内装のデメリット
スタイリッシュで人気の高いモダンスタイルですが、意識せずに取り入れると「冷たい」「寂しい」と感じてしまうケースもあります。ここでは注意したい3つのポイントと、その解決方法を紹介します。
デメリット
1. 無機質に感じやすい
白やグレー、黒といったモノトーン中心の配色は、洗練された印象を与える一方で、冷たく無機質な印象になりがちです。
木材やファブリックなど温かみのある素材を組み合わせることで、柔らかさや心地よさをプラスできます。
2. 温かみを出す工夫が必要
デザインを整えることに意識が向きすぎると、生活感が薄れ、落ち着かない印象になることも。
間接照明やアート、小物などで“自分らしさ”を加えることで、デザイン性と居心地を両立させることができます。
3. 照明や家具で雰囲気が左右されやすい
モダンな空間は、色味やラインの整った家具・照明により印象が大きく変わります。
家具が多すぎたり、照明が暗すぎると、せっかくのデザインが活かせない場合も。
トータルでコーディネートすることが、モダンスタイルを美しく保つポイントです。
モダンな内装は、少しのバランスで印象が大きく変わる繊細なスタイルです。
KULABOでは、素材や照明、家具の配置までを含めてプランニングすることで、「シンプルなのに心地よい」空間づくりを実現しています。 -
モダンな内装のスタイル別特徴
モダンな内装といっても、素材や色づかいのバランスで印象は大きく変わります。
ここでは人気の「ナチュラルモダン」「シンプルモダン」「和モダン」「北欧モダン」の4スタイルを紹介します。
■ ナチュラルモダン

木の温もりとモノトーンの洗練さを調和させたスタイル。
モダン特有の直線的でクールな印象に、木目やリネンなどの自然素材を組み合わせることで、やわらかく落ち着いた空間に仕上がります。
KULABOでは、フローリングや造作家具にオーク材を使用し、グレー系の壁やブラックアイアンをアクセントにすることで、「ナチュラル × モダン」のバランスを取ったリノベーションが人気です。
こんな方におすすめ: シンプルだけど温かみのある空間にしたい方
■ シンプルモダン

モダンスタイルの王道ともいえるスタイル。
白・グレー・黒を基調に、余計な装飾を省いたすっきりとしたデザインが特徴です。
照明や家具をシンプルにまとめることで、空間全体に統一感と上品さが生まれます。
KULABOでは、LDKの壁や天井をフラットに整え、ハイドアや間接照明でよりスタイリッシュに仕上げるケースが多く見られます。
こんな方におすすめ: 無駄のないデザインで上質な暮らしをしたい方
■ 和モダン

日本の伝統美と現代的デザインを融合させたスタイル。
畳や障子、格子などの和の要素を残しながら、モダンな素材や配色で上品にまとめます。
白木やグレーの珪藻土、間接照明を使うことで、和の落ち着きとモダンの洗練が調和した空間に。
KULABOでは、古民家リノベーションや築年数のある住宅でも人気が高く、「懐かしさと新しさを両立した住まい」として支持されています。
こんな方におすすめ: 落ち着きある和の雰囲気を現代的に楽しみたい方
■ 北欧モダン

明るくやわらかな色合いが魅力の北欧テイストを、モダンな要素で引き締めたスタイル。
白や淡いグレーの壁に、ナチュラルウッドや布素材の家具を合わせることで、自然光が心地よく感じられる空間になります。
KULABOでは、北欧モダンをベースに、ブラックラインの建具や照明でアクセントを加え、「やさしさと洗練さを兼ね備えた空間」に仕上げています。
こんな方におすすめ: 明るくナチュラルな空間を好みつつ、シンプルさも重視したい方
このように、同じモダンでも素材・色・アクセントの取り入れ方で印象は大きく変わります。
ライフスタイルに合わせてどのモダンが心地よいかを考えることが、理想の住まいづくりの第一歩です。 -
モダンな内装をつくるための5つのポイント
モダンスタイルの魅力を最大限に引き出すには、色や素材、照明などをトータルで計画することが大切です。ここでは、空間をおしゃれに仕上げるための5つのポイントをご紹介します。
5つのポイント
① 落ち着いた色とアクセントで空間の印象を整える
モダンな内装のベースは、白・グレー・アイボリーなどの落ち着いた色味。
そこに黒やアースカラーをアクセントとして加えると、空間にメリハリが生まれます。
例えば、壁面や造作家具にグレーを取り入れ、照明や建具をブラックで引き締めることで、シンプルながらも印象的な空間に。
KULABOでは、素材の質感を活かした「トーンの揃ったコーディネート」を意識しています。
② 素材感で空間に奥行きと個性を出す
同じ色合いでも、素材によって印象は大きく変わります。
無機質なコンクリート調や金属素材と、木目やファブリックなどの異素材を組み合わせることで、立体感と深みを演出できます。
グレーの壁にナチュラルな木の天井を合わせるなど、質感のコントラストを活かすのがポイントです。
③ 間取りと収納で広がりとすっきり感を作る
モダンな空間づくりでは、見せない収納とつながりのある空間設計が重要です。
LDKをオープンにつなげ、ハイドア(天井までの扉)でラインを揃えると、より一体感のある印象になります。
また、収納を壁面にまとめることで、生活感を抑えながら開放的な空間を実現できます。
④ 照明で雰囲気と見え方を調整する
モダンスタイルは照明の選び方で印象が大きく変わります。
ダウンライトで天井をすっきり見せたり、間接照明で陰影をつくることで、空間に奥行きをプラス。
また、電球の色温度(昼白色・電球色など)をシーンによって使い分けることで、昼は爽やかに、夜は落ち着いた雰囲気に変化させることができます。
⑤ 家具とインテリアで温かみと個性を加える
モダン空間では、家具選びも重要なポイント。
低めで直線的な家具を中心に、素材感のあるファブリックやアートをプラスすることで、クールさの中に個性と温かみを感じさせます。
観葉植物や間接照明を組み合わせると、より“暮らしの温度感”を感じられる住まいに。
KULABOでは、家具やカーテンのスタイリングまで含めたトータルコーディネートもご提案しています。
この5つのポイントを押さえることで、シンプルさと快適さを両立したモダン空間が完成します。
素材や照明、家具をトータルで整えることで、日々の暮らしがより心地よく変わっていきます。 -
KULABOが手掛けたモダンな内装のリノベーション事例
シンプルで洗練されたデザインの中に、心地よさや個性を感じられるのがKULABOのモダンリノベーション。
素材・照明・色のトーンを丁寧に整えながら、ライフスタイルに合わせた“自分らしいモダン空間”を実現しています。
ここでは、ナチュラルモダン・シンプルモダン・和モダン・北欧モダンなど、異なるテイストを活かした5つの実例をご紹介。
それぞれの住まいに込めたデザインの工夫や空間づくりのポイントを、ぜひ参考にしてみてください。
01.4mキッチンが叶える、開放感あふれるナチュラルモダンな暮らし

海外風ロングキッチンが主役のナチュラルモダンリノベ
愛知県豊田市
築年数:29年
間取り:(before)4LDK→(after)3LDK
リノベーション費用:約1,100万円(2023年施工)
LDKに入るとまず目を惹くのが幅約4mもあるロングキッチン。海外トレンドを意識して壁付けキッチンを採用し、より広い作業スペースを確保するとともにキッチン周りの収納量もアップさせました。家族と過ごす時間が快適になるように考えられた間取り計画で、置く場所に合わせて家具を造作することで空間を最大限に活用しています。白とナチュラルウッドを基調とし、アクセントとして白のタイルを各所に取り入れた落ち着きのある空間デザインが、居心地の良さを高めてくれています。
02.エコカラット×ホワイトキッチンで仕上げた上質シンプルモダン

上質な美しさを感じさせるシンプルモダン空間
愛知県名古屋市
間取り:(before)3LDK→(after)3LDK+WIC
リノベーション費用:約1,640万円(2022年9月施工)
落ち着いた色調にまとめたシンプルモダンなインテリア。TVボード背面にはダークグレーのエコカラットを施し、高級感のある雰囲気に。LDKの中心に位置するフロートタイプのホワイトキッチンがスタイリッシュな印象をアップし、より空間を広く感じさせます。明るくナチュラルなオークの床材で温もりをプラスすることで無機質になり過ぎないように工夫を凝らしています。
03.障子の美しいラインが際立つ、洗練の和モダンリノベーション

暮らしを彩る和モダン空間へ
愛知県名古屋市千種区
築年数:25年
間取り:(before)3LDK→(after)2LDK+WIC
リノベーション費用:約1,130万円(2021年8月施工)
LDKの開放感ある掃き出し窓には、障子を設置しました。障子のすっと伸びる直線的なラインは、シンプルながらもいくつか連なることで主張的なデザインとなり、洗練された和モダンな雰囲気を演出しています。
04.グレージュと造作家具でつくる、大人可愛い北欧モダン空間

グレージュカラーでまとめた大人ナチュラルな北欧スタイル
愛知県岡崎市
築年数:新築
間取り:(before)3LDK→(after)3LDK
LDKは今流行りのグレージュカラーで統一し、造作のカップボードやリビング収納、脱衣室への扉にモールディングをまわすことで一気にお洒落な北欧住宅を思わせる雰囲気に。造作家具が主役になるようメインの建具はガラスを採用しており、スッキリとしたブラックのラインが空間を引き締めています。
05.ブラック×ミッドセンチュリーが映えるモノトーンモダンリノベ

ミッドセンチュリー家具で彩るモノトーンモダンな空間
愛知県春日井市
築年数:25年
間取り:(before)5LDK→(after)4LDK
リノベーション費用:約870万円(2022年6月施工)
施主様が好きなミッドセンチュリーな家具が映えるモダンな雰囲気に仕上げたLDK。ブラックに塗装したブレースは、視線の抜ける空間になるようにデザインとして魅せました。扉付きのパントリーや、キッチン前面にも収納スペースを設けることで収納力を高め、生活感を上手に隠してすっきりと片付くようにしています。
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まとめ
モダンな内装は、シンプルで洗練された美しさと、暮らしやすさを両立できるスタイルです。
無駄を省いたデザインや落ち着いたカラーで空間を整えることで、長く心地よく過ごせる住まいをつくることができます。
一方で、無機質になりすぎないように素材・照明・家具で温かみをプラスする工夫が大切。
ナチュラル・シンプル・和・北欧など、自分のライフスタイルに合ったモダンのかたちを見つけることで、より自分らしい空間に仕上がります。
KULABOでは、デザイン性だけでなく、暮らしやすさを重視したモダンリノベーションを多数手掛けています。施工事例を参考に、理想の住まいづくりを一緒に考えてみませんか?
このコラムの執筆者
原 佑帆









