夏は涼しく冬は暖かい!話題殺到中の二重窓リノベーションを徹底解説
2023年02月28日
2024年11月18日
「断熱性の高い、夏は涼しく冬は暖かい家に住みたい!」
このように、皆様もご自宅で生活をされながら感じることはないでしょうか。しかし、断熱性能を高めるためにどのような対策をすればよいのか分からない方もいるかもしれません。
実は、家の中で熱の出入りが一番大きい場所は「窓」です。冬の場合は約50%、夏の場合は約70%の割合で窓から熱が出入りされていると言われています。そのため、窓の断熱性能を高めることで、冬は暖かく夏は涼しいという快適な暮らしを実現することができます。
今回のコラムでは、断熱性能のお悩みに対する解決の一手となり得るであろう「二重窓」についてお話をさせて頂きます。
CONTENTS
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二重窓とは?
二重窓とは、今取り付けられている窓の内側にもう一つ窓が取り付けられているものを指します。「内窓」、「二重サッシ」と呼ばれることもありますが指している内容としては同じで、窓ガラスが二重になっているものです。
窓ガラスが二重になっていると聞くと複層ガラスと混同する方もいますが、これらは別物になります。複層ガラスは2枚以上のガラスを重ねて、その間に中空層を設けたガラスのことを言います。一方で、窓ガラスとサッシ枠が2つになるのが二重窓です。
二重窓は、北海道や東北地域などの寒冷地で、凍ってしまう窓の対策として新築の段階から戸建て・マンションを問わず採用されてきた工法となります。後付け可能な工事であることから、近年はリノベーション工事にも採用されています。 -
二重窓の5つの特徴
【1】断熱効果をプラス
冒頭でも説明した通り、家の中で熱の出入りが最も大きいのが”窓”です。アルミフレーム(複層ガラス)の窓の家における熱の流入出の割合を表すと、冬の場合は約50%、夏の場合は約70%と言われています。
二重窓ではよくLIXILのインプラスという商品を使用されますが、インプラスは樹脂製サッシを採用しています。樹脂はアルミと比較すると熱伝導率が1,000分の1程度となっており、断熱効果に非常に優れた素材です。さらに、今ある窓との間に生まれる空気層が室内の熱を伝えにくくし断熱効果を発揮するので、外気温の影響を受けにくい快適な室内環境を実現します。
【2】結露対策
外気によって冷やされたガラスやサッシに室内の暖かい空気が触れると、空気中の水分が水滴となって結露が発生します。二重窓にすることで、既存窓と二重窓の間に生まれる新しい空気層が室外と室内をしっかり隔てる構造となり、外気温の影響を受けづらくして結露の発生を抑えてくれます。
結露は掃除の時間もかかり、放っておくとカビやダニ発生の原因にもなります。カビやダニが発生すると、皮膚疾患や喘息等の家族の健康に悪影響を及ぼす可能性もありますので、結露対策として二重窓を取り付けることで家族の健康も守ることができます。
しかし、室内の状況によっては二重窓を施工しても外部サッシに結露が発生する場合があります。室内に湿気がこもらないように、二重窓を取り付けた後も換気は適宜行うようにしましょう。
【3】遮熱効果をプラス
二重窓の中でも遮熱高断熱複層ガラスを使うと、室内窓ガラスにコーティングした特殊金属膜により夏の強い日差しを約60%カットされるので、冷房効率の上昇に繋がります。更に、室内の明るさはキープしながら窓から入る紫外線を大幅に遮断することができるので、紫外線が原因であることが多い家具やフローリングなどの色褪せも同時に防ぎます。
但し、ごく稀にガラスの内部と外部の温度差によってガラスにヒビが入ってしまう現象、「熱割れ」を起こすことがあります。熱割れは、二重窓の商品でLow-Eガラスを使用する際に、外窓が網入りガラスや既にLow-Eガラスを使用している場合に起こりやすいと言われています。二重窓の商品を選ぶ時は、まずは専門家へ相談することをおすすめします。
【4】防音効果をプラス
熱と同じように、多くの音は窓から入り窓から出ていきます。住まいを取り巻く音等を遮断できれば暮らしはより快適になります。二重窓は外窓との間に空気層が障壁となり、高い防音効果を発揮します。
また下記内容もあわせるとより防音効果が高まります。
★防音効果UP!★
・家の気密性を高めることで音の出入りをカット!
・外窓と二重窓の間隔が大きくなるほど中間の空気層が広くなり防音効果がアップ!
・二重窓のガラスの厚みによって防音効果が更に向上することが期待される!
【5】スピード施工が可能
今ある窓の内側に窓枠を取り付けする工事がメインのため、1窓あたり約1時間で工事は完了します。故に、工期が短期間で済むので費用を抑えることが出来ます。
※従来の窓枠の状態(窓枠がついていなかったり、奥行きの寸法が足りないケース等)によって、別途工事が必要になる場合がございます。 -
設置にはいくらかかるの?二重窓設置に伴う補助金制度について
設置する内窓のサイズや既存状態、付随する工事内容によって金額は変動しますが、設置費用の目安は以下の通りです。
≪費用目安≫ ※1窓あたり
掃き出し窓:約10~30万円
腰窓:約5~10万円
≪補助目安≫ ※1窓あたり
断熱性能のグレードや窓の大きさによって、補助金額が異なります。下記の表よりご確認ください。
窓の性能区分【Uw】
内窓のサイズ<面積>
大(L)
<2.8㎡以上>
中(M)
<1.6㎡以上、2.8㎡未満>
小(S)
<0.2㎡以上、1.6㎡未満>
極小(X)
<0.2㎡未満>
P(SS)【1.1以下】
112,000円
76,000円
48,000円
48,000円
S【1.5以下】
68,000円
46,000円
29,000円
29,000円
A【1.9以下】
52,000円
36,000円
23,000円
23,000円
B【2.3以下】
0円
0円
0円
0円
リビングの窓だけというように箇所に分けての取り付けも可能なので、予算のバランスがとりやすい工事となります。
それでは最後に、2024年2月1日現在で発表されている二重窓設置に伴う補助金制度をご紹介させて頂きます。
~先進的窓リノベ2024事業~
【対象契約期間】
工事着手以前
【工事着手期間】
2023年11月2日以降に契約書の対象工事を含むリフォーム全体に着手したもの
※工事は、断熱窓への改修を含むリフォーム工事全体をいいます
【交付申請期間】
2024年3月下旬~2024年12月31日まで
※予算上限に達し次第、終了(締切は、予算上限に応じて公表されます)
【対象要件】
補助金対象の内窓設置を始め、ガラス交換、外窓交換、ドア交換を施工し、補助金額5万円以上のリフォーム
※ドア交換単体での申請は不可となります。
【補助金額】
上限200万円/戸
また子育てエコホーム支援事業という別の補助金制度も現在受けられる可能性がございますので、そちらもあわせてご検討頂くのが良いかと思います。但し、併用の申請は不可となりますのでご注意ください。
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まとめ
今回はリノベーションをする際に気になる”断熱性能”の中で、二重窓にフォーカスをあてて話をしました。
家全体の断熱性能を高める中で、窓は大きなウエイトを占めます。二重窓は断熱効果を高めるだけではなく、結露対策や遮熱・防音効果も期待できますので、家全体のリノベーションをご検討されている方だけでなく部分的なリノベーションを検討されている方も、二重窓の設置を検討してみてはいかがでしょうか。工事後、より一層家の快適性が増すはずです。
KULABOの施工事例ページでは、随時新着施工事例を公開しています。
今まで施工した事例も見ることが出来ますので、リノベーションに興味がある方は是非チェックしてみてください♪
このコラムの執筆者
西垣 達貴