リノベーションVS建て替え!どっちが安い?判断基準は何かを知っておこう!
2020年10月04日
2024年07月08日
長年住み続けた家は家族構成やライフスタイルの変化で暮らしにくい間取りになったり、建物の老朽化により修繕が必要となる場合がございます。そんな時に「リフォーム・リノベーション」もしくは「建て替え」をすることを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし、どっちの方法が自分に最も適しているのか判断が難しいもの。建物の状況が影響するので、費用面等も含め総合的に検討することが大切です。今回は、リノベーションと建替えのそれぞれの特徴についてお話します。
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リノベーションと建て替えの主な3つの違い
リノベーションとは、既存の基礎部分を残して部分的に修繕・改築・増築を行います。一方の建て替えは、既に建築されている住居を基礎部分から取り壊し再建築することを意味します。このように、リノベーションと建て替えでは根本的な工事方法に違いがあることから、以下のような3つの違いが出てきます。
【1】費用
建て替えは、新築住宅の建設費用に加えて元の家を取り壊す解体費用や廃棄物処理費、仮住まい費等がかかりますが、リノベーションは施工範囲・箇所にもよりますが新しく設置する建材や設備費などが主な必要費です。そのため、リノベーションは建て替えに比べ安く抑えられる傾向にあります。
しかし、建物の老朽化や劣化が激しい場合は、修繕費用がかさみ、建て替えぐらいの費用が必要となる場合があります。
【2】設計の自由度
建物は構造上どうしても動かすことができない柱や梁が存在します。リノベーションは既存の基礎部分を残して工事を行うので、自由に間取りを変更できないことがあります。一方で建て替えは、基礎から取り壊して一から家を作り直します。敷地内であれば建物の位置や方角の変更も可能であり、間取りを自由に設計することができます。
【3】工事期間
リノベーションは2~3ヵ月程度の期間を要しますが、部分的なリフォームであれば数日~数週間で終了することもあります。反対に、建て替えは平均して数カ月~半年程度、長いと1年程かかります。ハウスメーカーであれば仕様が規格化されている中から選択するので多少工期が短く済みますが、工務店でゼロから間取りやデザインを設計すると工期が長くなる傾向があります。
主な特徴についてお話させて頂きました。それでは続いて、リノベーションと建て替えそれぞれのメリット・デメリットについてまとめましたので、詳しく見ていきましょう!
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リノベーションのメリット・デメリット
メリット・建て替えに比べ費用が抑えられる
・建て替えに比べ工期が短い
・必要な部分のみ改修が可能
・内外装ともに新築同様にできる
・建て替えが難しい敷地でもリノベーションで対応できる場合がある
・各種税金(固定資産税・都市計画税)の軽減が可能
デメリット・大規模なリノベーションの場合は、建て替えと同じぐらい費用がかかることがある
・建物の構造などによって、希望の施工ができない可能性がある
・基礎、柱、梁などの主要構造物を変更しない場合、家の強度に不安が残る
リノベーションは気になる部分だけ改装し、今よりも機能面を高めて自分好みに工事することもできます。建て替えのように家全体を取り壊すこともないので、ご両親や祖父母から譲ってもらった大切な家でもそのまま残すことができます。
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建て替えのメリット・デメリット
メリット・耐震性や耐久性について安心できる
・設計の自由度が高い
・最新性能、最新設備が導入できる
・建物の配置を変更可能
・リノベーションより多額のローンを組みやすい
デメリット・工期が長い
・リノベーションより割高になりやすい
・仮住まいや引っ越しをする必要がある
・法的制限により、今まで住んでいた家より狭くなる場合がある
・各種税金がリノベーションよりかかる
このように、建て替えの場合はリノベーションより費用がかかり住宅ローンの負担などもあります。しかし、建て替えをすることで現在お住まいに抱く不満点のほとんどを解決でき、住宅の性能面も向上できることが最大の特徴です。
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リノベーションと建て替え、どちらを選択すべき?
リノベーションと建て替えの特徴についてご理解いただけたでしょうか。
上記でお話した通り、両方ともメリット・デメリットがあります。このような特徴から、どのような方がリノベーション・建て替えに向いているのか以下にまとめました。一つの判断材料としてご確認ください。
✔ リノベーションがおすすめの方
・費用を抑えたい方
・工期を短くしたい方
・必要な部分のみ改修がしたい方
・愛着のある今のお住まいの面影を残したい方
・再建築不可能な土地の方
✔ 建て替えがおすすめの方
・築年数が30年以上経過し、今後も30年以上お住まいになる予定のある方
・自由に一から設計し直したい方
・耐震性や耐久性などの性能面を向上させたい方
最終的にリノベーションと建て替えどちらにするのかは、現在の家の状態を基準として将来の家族のライフスタイル・費用・性能面などのバランスを考慮して判断する必要があります。両者の違いや強みを知ったうえで、どのような部分を重視して住まいづくりをしたいのか、家族とよく相談して決めることをお勧めします。自分だけで判断することが難しいこともありますので、そのような場合は専門家に相談してみましょう。
KULABOはリフォーム・リノベーションのほか、不動産仲介や新築住宅の建築も社内で行っており、総合的なアドバイス・提案が可能です。
リフォーム・リノベーションにするか、建て替えにするかを悩まれている方は是非、一度ご相談くださいませ。
このコラムの執筆者
西垣 達貴