今年がラストチャンスかも⁉「先進的窓リノベ2025」補助金を活用してお得にリノベしよう

2025年05月08日

今年も、窓のリフォーム・リノベーションに使える「先進的窓リノベ2025」補助金がスタートしました。対象となる工事を行うことで、最大200万円の補助金を受け取ることができます。

さらに今年は、「国のGX(グリーントランスフォーメーション)投資集中的支援」の最後の年だと言われており、補助金を活用できる貴重なタイミングでもあります。これからリノベーションを検討される方は、この補助金制度を活用できるラストチャンスを逃さないように制度の内容をしっかり確認しましょう!

  • 窓リノベーションをすると何が変わる?

    家の中で、最も熱の出入りが多いのが窓です。実は、冬の暖房熱の約6割が窓から逃げ出し、夏は7割近くの暑さが窓から侵入してくると言われています。
    そんな熱の通り道である窓を、断熱性能の高い窓に変えることで暮らしの質が大きく変わります。

    ■住まいの快適性が格段にUP

    断熱性の高い窓に交換することで、外気温の影響を受けにくくなります。夏の冷房は効きやすく、冬はエアコン1台でも十分に暖かい空間に。暑さ・寒さのストレスから解放され、一年を通して快適に暮らすことができます。


    ■光熱費の節約になる

    冷暖房効率が高まることで、毎月の電気代・ガス代の負担を軽減。特にエネルギー価格の高騰が続く今、中長期的に見ても大きなメリットです。


    ■結露の減少

    特に冬場、悩まされがちな結露も断熱性の高い窓に変えれば大幅に軽減。カビやダニの発生も抑制でき、アレルギーのある方にも安心な住環境に近づけます。


    ■防音性がUP

    断熱性の高い窓は、防音性にも優れているのが特徴。車の走行音や近隣の生活音などをシャットダウンするので、騒音対策にも効果的です。



  • 「先進的窓リノベ2025」事業で補助対象になる工事とは?

    「先進的窓リノベ2025」では、住まいの断熱性能を高める以下のような工事が補助の対象となります。

    内窓(二重窓)設置

    既存の窓の内側に新しい窓を取り付けて、断熱性・防音性を高める工事です。
    マンションのような共同住宅の場合、窓は共用部扱いになるのでこの工法がよく使われます。1日で工事が完了するため、手軽にできる窓リノベーションとして人気です。



    外窓交換

    既存の窓を丸ごと新しい窓へと交換する工事です。
    古い枠の上から新しい枠をかぶせる「カバー工法」や、古い窓枠を取り除いて新しく取り付ける「はつり工法」などがあります。気密性や断熱性を大幅に向上し、窓のサイズや種類も変えられます。戸建住宅で大規模なリノベーションをする方におすすめです。



    ガラス交換

    既存の窓枠はそのままに、ガラス部分のみ高断熱仕様に変更します。例えば、「Low-E複層ガラス」のように、特殊な金属膜を使って断熱性能を高めたガラスを使うことで、夏は暑さを、冬は冷気を防ぐ効果があります。
    比較的費用を抑えて性能をUPすることが可能ですが、枠の性能によって補助金の対象にならない場合があるので、事前に確認が必要です。



    ドアの交換

    既存の玄関ドアから断熱性能の高い玄関ドアに取り換える工事です。
    施工方法には、既存の枠の上から新しい枠を取り付ける「カバー工法」や、古い枠ごと取り除いて新しく設置する「はつり工法」があります。いずれも断熱性・気密性を高める効果があり、玄関まわりの印象も大きく変わります。
    なお、この工事は窓の交換と同一契約内で工事した場合にのみ対象となります。玄関ドア単体では窓リノベ補助金の対象外になってしまうため要注意です。

  • いくら補助金がもらえる?

    補助額は、窓のサイズや断熱性能グレード(Uw値)によって異なります。さらに、戸建て・低層住宅と中高層住宅の場合でも補助額が変わります。

    内窓設置の1箇所あたりの補助額


    窓の性能区分【Uw】

    内窓のサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    106,000円

    72,000円

    46,000円

    S【1.5以下】

    65,000円

    44,000円

    28,000円

    A【1.9以下】

    26,000円

    18,000円

    12,000円




    外窓交換(カバー工法)の1箇所あたりの補助額


    【戸建住宅・低層集合住宅(3階以下の建物)】

    窓の性能区分【Uw】

    外窓のサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    220,000円

    163,000円

    109,000円

    S【1.5以下】

    149,000円

    110,000円

    74,000円

    A【1.9以下】

    117,000円

    87,000円

    58,000円


    【中高層集合住宅(4階以上の建物)】

    窓の性能区分【Uw】

    外窓のサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    266,000円

    181,000円

    112,000円

    S【1.5以下】

    180,000円

    122,000円

    75,000円

    A【1.9以下】

    148,000円

    101,000円

    62,000円




    外窓交換(はつり工法)の1箇所あたりの補助額


    【戸建住宅・低層集合住宅(3階以下の建物)】

    窓の性能区分【Uw】

    外窓のサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    183,000円

    136,000円

    91,000円

    S【1.5以下】

    118,000円

    87,000円

    59,000円

    A【1.9以下】

    92,000円

    69,000円

    46,000円


    【中高層集合住宅(4階以上の建物)】

    窓の性能区分【Uw】

    外窓のサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    266,000円

    181,000円

    112,000円

    S【1.5以下】

    180,000円

    122,000円

    75,000円

    A【1.9以下】

    148,000円

    101,000円

    62,000円




    ガラス交換の1枚あたりの補助額


    窓の性能区分【Uw】

    ガラスのサイズ<面積>

    大(L)

    <1.4㎡以上>

    中(M)

    <0.8㎡以上、1.4㎡未満>

    小(S)

    <0.1㎡以上、0.8㎡未満>

    SS【1.1以下】

    55,000円

    34,000円

    11,000円

    S【1.5以下】

    36,000円

    24,000円

    7,000円

    A【1.9以下】

    30,000円

    19,000円

    5,000円




    ドア交換(カバー工法)の1箇所あたりの補助額


    【戸建住宅・低層集合住宅(3階以下の建物)】

    ドアの性能区分【Uw】

    ドアのサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    220,000円

    163,000円

    109,000円

    S【1.5以下】

    149,000円

    110,000円

    74,000円

    A【1.9以下】

    117,000円

    87,000円

    58,000円


    【中高層集合住宅(4階以上の建物)】

    ドアの性能区分【Uw】

    ドアのサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    266,000円

    181,000円

    112,000円

    S【1.5以下】

    180,000円

    122,000円

    75,000円

    A【1.9以下】

    148,000円

    101,000円

    62,000円




    ドア交換(はつり工法)の1箇所あたりの補助額


    【戸建住宅・低層集合住宅(3階以下の建物)】

    ドアの性能区分【Uw】

    ドアのサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    183,000円

    136,000円

    91,000円

    S【1.5以下】

    118,000円

    87,000円

    59,000円

    A【1.9以下】

    92,000円

    69,000円

    46,000円


    【中高層集合住宅(4階以上の建物)】

    ドアの性能区分【Uw】

    ドアのサイズ<面積>

    大(L)

    <2.8㎡以上>

    中(M)

    <1.6㎡以上、2.8㎡未満>

    小(S)

    <0.2㎡以上、1.6㎡未満>

    SS【1.1以下】

    266,000円

    181,000円

    112,000円

    S【1.5以下】

    180,000円

    122,000円

    75,000円

    A【1.9以下】

    148,000円

    101,000円

    62,000円




    補助率は工事費の約50%!合計補助額が5万円の工事から申請が可能で、家全体の窓をリノベーションすれば、最大200万円の補助を受けることが出来ます。

  • 2024年と2025年の主な違い

    先進的窓リノベ事業は、2024年に続き2025年も実施されていますが、制度の内容にはいくつかの変更点があります。補助対象の条件や金額が見直されている部分もあるため、昨年の情報のまま進めてしまうと補助金を受け取れないケースも。スムーズに申請を進めるためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。
    主な変更点は以下の通りです。

    1.内窓設置の補助額が一部減額

    2024年と比べ、2025年は内窓の補助額に調整が入りました。
    ・SSグレード:2,000円~6,000円の減額
    ・Sグレード:1,000円~3,000円の減額
    ・Aグレード:約半額に減額
    特にAグレードについては、例として36,000円から17,000円という大幅な減額が見られ、他のグレードに比べて顕著な変動がありました。



    2.極小サイズの窓・ガラスが補助対象外

    2024年までは、小さな明かり取り窓なども対象でしたが、2025年からは窓は0.2㎡未満、ガラスは0.1㎡未満の製品は対象外になりました。



    3.中高層集合住宅のカバー工法のBグレードが廃止

    2024年度では、中高層マンションに対して「Bグレード+カバー工法」での改修が対象でしたが、2025年度ではこの組み合わせが補助の対象外に変更されています。

  • 補助の対象期間は?

    補助の対象となるのは、令和6年11月22日以降に着工し、令和7年12月31日までに申請が完了する工事です。

    ただし、申請には複数の書類が必要になるため、準備期間を考慮すると遅くとも令和7年12月15日頃までに工事を終えておくことをおすすめします。また、工事内容によっては施工期間が長くなる可能性もありますので、余裕のあるスケジュールで進めましょう。

    💡 注意!
    本事業は予算が上限に達し次第、期間を待たずに受付終了となる可能性があります。

  • 申請方法は?

    申請手続きは、工事を依頼する登録事業者が代行して行うため、お客様ご自身で複雑な書類を用意したり、申請作業を行ったりする必要はありません。
    ただし、補助を受けるためには、工事を担当する業者が事業に登録されていることが条件となります。依頼前に、業者が補助金制度の登録事業者かどうかを必ず確認しておきましょう。
    なお、KULABOは登録事業者ですので、補助金申請の手続きも安心してお任せいただけます!

  • 併用可能な補助金は?

    窓リノベの補助金に加えて、躯体の断熱改修・高効率の給湯器への交換・エコ住宅設備への交換をすることで、さらに補助が受けられる制度があります。対象工事の組み合わせによっては、最大60万円まで補助されるケースも。
    他の補助金制度と上手く組み合わせて、リノベーションをよりお得に進めましょう!

    子育てグリーン住宅支援事業

    子育てグリーン住宅支援事業は、エコ住宅設備の設置に加え、「家事負担の軽減」「生活騒音への配慮」「防音性向上」を目的としています。
    子育てグリーン住宅支援事業でも窓の改修は補助金の対象になりますが、同一の窓の補助金を2つの事業から受けることができません。契約前に補助金を併用したい意向をしっかり担当者に伝えて、どちらで申請するのが最適か相談・検討し、お得に補助金が受けられるようにしましょう!



  • 補助金の利用は早めの行動がカギ!

    光熱費の上昇や住まいの快適性への関心が高まる今、断熱性の高い窓へのリノベーションは、多くのメリットをもたらしてくれます。
    補助金を活用すれば、費用の負担を抑えながらより快適で省エネな住まいづくりが可能です。

    今回ご紹介した補助制度は、予算がなくなり次第終了となるため、リノベを検討中の方は早めの確認・相談がおすすめです。
    タイミングを逃さず、今だからこそできるリノベーションを前向きに進めていきましょう。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

土田 大翼

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