廊下を有効活用したリノベアイデア集!
2020年11月18日
2024年06月29日
部屋と部屋の間をつなぐ役割を果たす廊下。居室やキッチンなどと比べお家の見せ場となりにくいスペースですが、リノベーションの工夫一つで、廊下も機能性が生まれ、有効活用できます。
今回は、廊下を機能的に利用した事例をご紹介させて頂きます。
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そもそも廊下は必要なの?
時代とともに人気の間取りというのは変化します。最近は無駄な空間を省いて最小限に抑える住宅が人気の傾向があり、廊下をあえて無くすような間取りも増えています。
廊下を省略した間取りにすることは、生活動線が短くなり居住空間を広く取ることができる点がメリットに挙げられます。廊下がないことでリビングを通るような間取りの設計になるので、家族と顔を合わせやすいような空間を作ることもできます。一方、廊下があることで各部屋のプライベート空間を確保でき、気になる音やにおいも遮ることが出来ます。
簡単に説明しましたが、廊下がある家とない家にはそれぞれメリットがあり、必ずしもどちらがいいというわけでもありません。今ある廊下を有効活用する方法もありますので、廊下をリフォーム・リノベーションするときはどうような暮らし方をしたいのか考えましょう。次に、廊下の活用アイデアをKULABOの施工事例と合わせていくつかご紹介いたします。 -
廊下を収納スペースとして活用!
廊下を活用する方法として一番多いのが、収納スペースとしての活用方法です。家族が必ず通る廊下に収納スペースを作ることで、家族みんなが使いやすく他の居住空間を広く使うことが出来ます。
こちらの事例は、廊下に家族それぞれのクローゼットスペースを設けました。廊下を使ったウォークスルー収納にすることで、ウォークインクローゼットなら必要だった扉や壁、スペース、費用を節約することが出来ました。また、ロッカーをイメージして作った収納棚は家族一人一人のスペースを確保しているので、各自責任をもって整理整頓しやすいクローゼットに仕上がっています。
廊下は特に人目に触れやすいところなので、本棚を置いたりお気に入りの物や絵を飾って「見せる収納」として活用することもおすすめです。 -
廊下に洗面スペースを設置!
次に紹介するのが廊下の途中に洗面スペースを設けた事例です。一般的に脱衣所と洗面所を同じ空間や隣接した空間に設置することが多いかと思いますが、誰かがお風呂に入っている時は使いづらいですよね。廊下に配置すれば、そのような問題もなくなり、いつでも気兼ねなく使用できます。また、玄関やどこの部屋からのアクセスしやすい位置なので、「ちょっと手を洗いたい!」なんて時にとても便利です。
近年は新型コロナウイルスの流行もあり、感染症予防のためにも手洗いうがいがとても大切になります。廊下に洗面台があることで帰宅後すぐに手洗いうがいをすることができ、室内に汚れやウイルスをなるべく持ち込まないように対策もできます。小さなお子さまの手洗いうがいの習慣化させるのにも役立つのではないでしょうか。 -
家事スペースとして有効活用しよう!
家事は日常生活の中でかかせないことの一つですよね。毎日のことだからこそ、家事が楽になるような住まいづくりをしたいものです。最近の住宅では「家事室」のある間取りが増えてきており、リノベーションを機会にスペースを新設する方もいらっしゃいます。
家事室とはユーティリティースペースとも呼ばれ、アイロンがけや裁縫、家計簿をつけたりといろいろな家事ができる空間の事を指します。しかし「家事室」といっても様々で、独室した部屋の場合もあれば部屋の一角にちょっとしたスペースを設ける方法もございます。こちらで紹介する事例はキッチン奥に家事スペースを作った事例にはなりますが、廊下の空間を上手く活用して作り出すこともできます。
もし独室した部屋を作るとなれば、その分他の部屋のスペースを削る必要が出てきてしまいますが、廊下に設ける場合はその必要がありません。また、廊下はキッチンや洗面所、どの部屋にもアクセスしやすいので家事動線もよくなります。
家事スペースは、家事をするだけでなく仕事や勉強するワークスペースや家族共有で使うスペースとしての利用方法があります。リノベーションによって廊下を有効活用した快適な家づくりをしてみてはいかがでしょうか。
このコラムの執筆者
原 佑帆