リノベーションで人気の小上がりのある暮らし

2024年09月24日

最近はリビングの一角に床の一部を高くした小上がりスペースを設けるリノベーションが注目を集めています。小さなお子様がいるご家庭からお年寄りまで、幅広い世代の方にとって使い勝手が良く、おしゃれなアクセントとなります。
今回は小上がりの特徴や活用方法について紹介します。

  • 小上がりの特徴とメリット

    小上がりとは、居室内に設けられた段差で区切られたスペースを指し、スキップフロアの一種です。一般的には、家族が集まるリビングの一角に設けられることが多く、空間の中に高低差が生じ奥行きと立体感を演出できます。
    小上がりの部分は畳やフローリング、カーペット等を仕上げで使用します。畳敷きの場合は、現代のフローリングがメインとなっている日本の住宅に合わないのではと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、畳も従来の畳ではなく、おしゃれな現代風の畳が増えておりますのでリビングに馴染みやすくなっています。このように空間に合わせた作りができることが小上がりの特徴です。

    小上がりの主なメリットはこちらです。

     メリット 

    ・床下の活用ができる
    ・くつろげる場所になる
    ・空間を仕切り、メリハリが生まれる



    それでは、メリットについて詳しく解説していきます。

    ■床下の活用ができる

    小上がりの段差部分に収納スペースを作ることが出来ます。空間が限られてしまうマンションでもお部屋の広さはそのままに、収納をプラスできますので無駄のない空間が出来上がります。

    ■くつろげる場所になる

    ソファのように座れる場所になったり、ゴロッと横になれる点が小上がりが人気の理由の一つです。一段床が高い小上がりなら家族との目線の高さがより近くなりますので、家族のコミュニケーションが取りやすい場になります。

    ■空間を仕切り、メリハリが生まれる

    小上がりを設けることで立体的が生まれ、メリハリのあるおしゃれな空間になります。また、小上がりを「くつろぐ場所」「家事をする場所」「子供が遊ぶ場所」など、空間を壁などで仕切ることなく使用用途で分けることが可能です。

  • 小上がりのデメリット

    次に小上がりを設けることでどのようなデメリットがあるのかも確認しておきましょう。

     デメリット 

    ・バリアフリーにはならない
    ・子供が小さい場合は段差に注意が必要
    ・リビングが狭く見える可能性がある



    それでは、デメリットについて詳しく解説していきます。

    ■バリアフリーにはならない

    小上がりは段差が生まれますので、住まい全体をバリアフリーにしたい方には向いておりません。将来的に使わなくなったり、介護ベッドを置くために小上がりを撤去することになる可能性もあります。

    ■子供が小さい場合は段差に注意が必要

    小上がりは子供の遊び場になりますが、段差が高いと落下した場合ケガをしてしまう恐れがあります。常に目を離さないように注意しましょう。

    ■リビングが狭く見える可能性がある

    段差をつくることで、高さや広さ、デザインによっては空間に多少圧迫感を感じることがあります。しかし、小上がりの高さや小上がり部分の仕様・色を工夫することで、部屋との一体感が増し、広く見せることも可能です。

  • 小上がりリノベーションのポイント

    小上がりの特徴やメリットデメリットについてご理解いただけたでしょうか。リノベーションを行う際はライフスタイルや家族構成、使用目的を明確にしたうえで、どのような空間にしたいのか考えることが大切です。

    最後に、小上がりを作る際に考えておきたいポイントについてお話します。

    *適切な高さ・広さを考える

    小上がりを作る際は、広さ4~6畳、段差の高さ30~40cm位を目安にすると充分なスペースを確保することができます。この広さの小上がりリノベーションにかかる費用は、相場として25~40万円程と言われております。

    *収納を必要とする「物の量」を考える

    床下を収納スペースとして利用する場合は、今ある持ち物プラスゆとりのある大きさで収納計画をしましょう。収納スペースをどのぐらい作るかにより、小上がりの適切な高さや広さが変わります。リフォーム会社と相談しながら間取りを設計しましょう。

    *間仕切りをつけるか考える

    間仕切りをつけるかどうかで、部屋の雰囲気や使用目的も大きく変わります。リビングの延長として使用する分には特に問題はありませんが、寝室や客間として使用したい場合は、間仕切りがある方が落ち着いた空間になります。しかし、間仕切りを取り付けることで圧迫感が生まれる場合もあります。間仕切りは必要なのか、どのような間仕切りを採用するのか、しっかりと検討しましょう。

  • KULABOで施工した小上がりの施工事例

    最後にKULABOで実際に施工した小上がりの事例をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

    小上がりのリノベーション事例"

    ▶施工事例を詳しく見る
    小上がりは2人寝転んでもゆったり余裕のある広さ。引き出しと上から開閉する収納が備わっているので、布団や季節品などのかさばる物をスッキリと片づけられ、機能性も抜群!


    小上がりのリノベーション事例"

    ▶施工事例を詳しく見る
    ゴロゴロと寛げるだけでなく、天井にロールスクリーンを仕込んでいるので、来客時には簡易的な寝室としても利用できます。


    小上がりのリノベーション事例"

    ▶施工事例を詳しく見る
    愛犬と奥様がくつろげる空間に。小上がりの奥にはワークカウンターを置き、奥様の趣味である裁縫スペースにしました。


    小上がりのリノベーション事例"

    ▶施工事例を詳しく見る
    LDKにはソファを置かず、大胆にも小上がりを計画。お子さまが0~1歳の時は安全に寝かせられ、2~3歳のときは遮音性の高い畳の上を我慢させることなく走り回れ、4歳からはおもちゃを広げて遊んだりと、フレキシブルに対応できます!

  • まとめ

    今回は小上がりリノベーションの特徴ついてお話しました。小上がりはおしゃれな空間になるだけでなく、簡易的なワークスペース・家事スペース・子どもの遊び場等、様々な使用用途がございます。限られた空間を効率よく活用し、小上がりを取り入れた新たな暮らし方をご検討されてみてはいかがでしょうか。

    KULABOではお客様のご希望をお伺いしたうえで、デザインと暮らしやすさを考慮した提案をさせていただきます。ご興味ございましたら是非一度KULABOにご相談くださいませ。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

井上 貴人

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