真似したくなる!お洒落な空間のための照明計画

2023年11月17日

暮らしの中で照明の役割は大きく、住まい全体の雰囲気を引き立たせることもでき、空間づくりに欠かせない要素の一つ。リノベーションをする際は、照明選びもあわせて検討したいところです。

照明の種類が変わるだけでお部屋の印象はガラッと変わります。今回は照明器具の種類や特徴を、リノベーション事例を用いながらご紹介します。

  • インテリア性の高いペンダントライト

    コードやチェーンによって吊り下げるタイプの照明を、ペンダントライトと言います。最も一般的な照明であるシーリングライトよりも照明の位置が低くなりますので、より強い光を照らすことができます。シェードと呼ばれるライトを包む傘のサイズが大きなものであれば、部屋全体を照らす主照明となり、小さなシェードを使えば補助照明として活用が可能です。

    ペンダントライトが取り入れられる例で多いのが、キッチンやダイニング。他の照明器具に比べデザイン性が高いので、吊るすだけでまるでカフェのような雰囲気にすることができます。また、ペンダントライトによるコントラストの強い光は料理を色鮮やかに美味しくみせる効果もあります。

    ここで注意したいのが、シェードの大きさやライトの高さを慎重に検討しなければ、生活するうえで邪魔になってしまう可能性があるという点です。だったら高い位置に吊るせばいいと思うかもしれませんが、高く吊ってしまうと視界に入りづらくなります。せっかくペンダントライトを選んだ意味がなくなってしまいますので、目線より少し高い位置になるように設置することをお勧めします。

    ペンダントライトはあえて形や高さを不揃いにすることでもおしゃれな空間になります。なんといっても種類が豊富ですので、お気に入りの照明を見つけて、こだわりのお洒落空間にしてみましょう。

  • スッキリとした雰囲気を醸し出すダウンライト

    ダウンライトは天井に穴をあけて直接埋め込むタイプの照明器具です。天井に取り付けるタイプの照明で、器具本体が目立ちにくいのが特徴。その分、空間がスッキリとしスタイリッシュな印象をつくることが出来ます。部分照明として補助的に使用されることが多いですが、主照明に使用することも可能です。

    一方でダウンライトの注意点は、後から位置を変更したりライトの数を増やすことが出来ないということです。例えば模様替えを行い部屋の配置が変わった場合に、必要な場所に光が当たらなくなるという可能性があります。そのような場合に備えて多くの照明を取りつけても、かえって不格好な空間になります。ダウンライトのみにこだわらずに、その他の間接照明などを上手く組み合わせて使用すると良いでしょう。

  • 位置を自分でカスタマイズできるスポットライト

    シーリングライトやダウンライトは部屋全体を照らすに対して、スポットライトは狭い範囲を照らす照明です。本来は舞台で使用するもので、ピンポイントに一カ所を強く照らすことに特化した照明として利用されていました。近年は、ダクトレールと呼ばれるレール上に複数の照明器具を取り付けられる部品を天井に設置し、LDKなどの広い空間のメイン照明として活用することも人気を集めています。

    スポットライトは配置パターンや天井の色や素材感などで、お部屋の見え方が大きく変化します。こちらの事例はコンクリートと配管がむき出しになったLDK。黒いダクトレールとスポットライトを取り付けたことで、よりインダストリアルな雰囲気を強調することが出来ました。その他にも様々なデザインのスポットライトがありますので、空間のテイスト合わせて変化を愉しめます。

  • 選択肢豊富なブラケットライト

    壁面や柱に設置する照明器具のことをブラケットライトと言います。一般的には補助照明として利用され、廊下や階段、玄関ポーチなどの明かりが不足する場所に用いられます。スペースをとらず、壁に映し出され影や光の広がりを愉しむことができるのが特徴です。光の出方も「全方向」「底面」「天井方向」「上下方向」の4タイプに分類されます。設置する場所や室内の雰囲気に合わせて選ぶことで、どこか寂しくなりがちな壁もインテリアとなります。

    ブラケットライトは、基本的に電気工事が必要となります。リノベーション工事の際に一度設置してしまえば配線が壁の中に収まるので、見た目がスッキリとするメリットがございます。しかし、中にはコンセントタイプで工事不要な物もあります。簡単かつリーズナブルにブラケットライトを愉しむことが出来るものもありますので、気軽に取り入れたいという方におすすめです。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

原 佑帆

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