リノベで大人気!無垢材の魅力と特徴を解説
2021年10月15日
2024年06月22日
リノベーションを行う際に、部屋の雰囲気を大きく左右する素材選びは慎重に検討したいポイントのひとつです。中でも、木本来の自然な風合いと温かみを感じられる無垢材をリノベーションで取り入れたいと希望される方は多いです。
しかし、無垢材って聞いたことはあるけどよく知らないという方もいるのではないでしょうか。今回は無垢材の魅力や特徴についてお話しします。リノベーションを検討されている方は、是非参考にしてみてください!
CONTENTS
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そもそも無垢材ってなに?
家の構造体や床などの建材で、無垢材以外でよく使われる素材が集成材です。集成材とは、薄くした複数の板を結合させて加工した木材のことを指します。いわば人工的に作られた木材で、強度や品質が安定していることから現代の木造住宅の建築ではよく使用されています。
一方で、無垢材とは山や森で育った原木から切り出して作った自然の状態の木材のことを言います。自然そのままの木材なので品質にばらつきがあるものの、一つ一つの木材の表情が豊かで木本来の温かみを感じられるのが特徴です。主にフローリング材や柱などの目に見える箇所に使用されることが多く、無垢材の持つ木の香りや肌触りの良さを味わえる内装に仕上がります。
無垢材と集成材は、実際に触れてみると質感が全く異なり、季節によって肌ざわりや足に伝わる温度にも違いがあります。次に、無垢材にはどのようなメリットデメリットがあるのか詳しく紹介します。 -
無垢材のメリット
■肌触りがよく温かみがある
無垢材が選ばれる理由の一つとして、肌触りの良さがあげられます。素足などで直接触れた時の心地よさやサラリとした肌触りは、自然素材ならではの魅力です。
■経年変化を楽しめる
無垢材は、年月が経つにつれてツヤが出て木の風合いが変化していく建材です。新しい木の質感を楽しむだけでなく、年月を重ねるにつれて美しく変化する楽しみもあります。また、無垢材は原木から切り出したものなので、木目や色味も一つ一つ異なります。人と違ったお部屋に仕上げたい方におすすめです。
■調湿性、断熱性に優れている
無垢材には、夏は水分を吸収して湿度を下げ、冬には反対に水分を放出して部屋を乾燥しにくくしてくれる調湿効果が期待できます。さらに、無垢材は多くの空気層を含んでいる繊維構造になっており、この空気層に室内の温度が蓄熱され断熱効果を生み出してくれます。これらの効果は、“夏は涼しく冬は暖かい” 快適な生活環境を作ってくれます。
■健康面も安心
一般的にリフォームでよく使われる木材とは違い、自然素材の無垢材は接着剤などの化学物質を用いません。そのため、シックハウス症候群や喘息などの健康リスクを低減する体に優しい素材になっています。
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無垢材のデメリット
■一般的な木材に比べて値段が高くなる
無垢材は他の木材に比べて成長が遅く、一本の木から製作できる量が限られています。そのため、一般的に使用される木材に比べると木材の費用が高くなり、リフォーム費用が高額となるケースが多いです。
■キズやひびが入りやすい
無垢材は表面加工が施されていない天然の木であることから、汚れやキズがつきやすくなります。中でもスギやパイン材などの柔らかい無垢材に物を落としたりすると、凹みが出来てしまいます。きれいな状態を保つには、こまめな手入れや修繕を行う必要があります。
■湿気によって反り返りや隙間が生じる
無垢材には調湿作用があります。この作用によって湿気を吸収したり放出したりと、膨張と収縮を繰り返すことで反り返りや隙間が生じることがあります。また、無垢材は木の自然な風合いを生かすためにコーティング力の弱い塗装で仕上げることが多く、水に弱いのが特徴です。濡れたままにしておくと、反り返りやシミ、菌の繁殖の原因となります。
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無垢材を長持ちさせるお手入れ方法!
せっかく無垢材を取り入れるなら、できるだけ長い間美しい状態を保ちたいですよね。そのためにはこまめな手入れが大切です。最後に、無垢材を長持ちさせるお手入れ方法についてお話しします。
*基本は乾拭き、1~3か月に1回水拭きをしよう
先ほどお伝えした通り、無垢材は水に弱いのが特徴です。普段は出来るだけ乾拭きにし、汚れが気になる場合は1~3か月に1回程度固く絞った雑巾で水拭きをしましょう。
*再塗装を行う
木材の保護をするために行った塗装は、日常生活を送るうちに少しずつ撥水性が落ちてきますので、定期的に再塗装しましょう。塗装前には、掃除機などでホコリをきれいに取り除くことを忘れないようにしましょう。
ここまで無垢材の魅力や特徴についてお話しさせていただきました。無垢材には他の木材にはない魅力があり、その種類も豊富です。今後何十年と暮らしていくお住まいに、魅力いっぱいの無垢材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
当社はライフスタイルを反映させたデザインと暮らしやすさを考慮した提案を得意としております。理想の住まいは人それぞれですので、お客様に合わせて快適なお住まいの提案をさせていただきます。是非一度KULABOにご相談くださいませ。
このコラムの執筆者
井上 貴人