既製の洗面台とは何が違う?造作洗面台の特徴を知ろう!

2024年06月25日

洗面台は、毎日の身支度や来客時などあらゆるシーンで使用します。住まいにおいて大切な場所の一つであり、デザイン性や機能性にもこだわった空間にしたいですよね。近年は、自分好みにオリジナルで造れる造作洗面台が注目を集めています。
この記事では、造作洗面台のメリットデメリットと、KULABOの施工事例とともに洗面ボウルのタイプの特徴をご紹介します。

  • 造作洗面台のメリットデメリット

    一般的な家庭の洗面台には、洗面ボウルやミラー、水栓、収納など様々な機能が備え付けられています。造作洗面台は、それらの素材選択から設置場所に合わせて設計するまでのすべてを一から行います。
    造作洗面台のメリットデメリットは下記の通りです。

    《メリット》
    ・完全にオリジナルの洗面台がつくれる
    ・自由度とデザイン性が高い
    ・機能性が高い
    ・家全体のイメージに合わせることができる

    《デメリット》
    ・既製品より価格が高くなる
    ・掃除がしにくいデザインがある
    ・出来上がりが想像しづらい
    ・打ち合わせに時間がかかる


    デザイン性ももちろん大切ですが、洗面台は実際の使い勝手も考慮して選ぶ必要があります。
    造作洗面台を検討するうえで、まず初めに使い勝手やデザイン性を左右する洗面ボウルの設置スタイルから決めると良いでしょう。次に、造作洗面台のボウルスタイルで代表的な3タイプについて事例をもとに紹介します。

  • タイプ①ベッセル型

    ベッセル型とは、カウンターの上に洗面ボウルを設置する、「置き型」スタイルの洗面台です。
    ベッセル型は洗面ボウルの形状が最もわかりやすく、円形や楕円形、四角型といった洗面ボウルのデザインを活かした洗面台を造ることが出来ます。インテリアのようにも見えるデザイン性の高さから、ホテルやレストランなどでも多く取り入れられています。高級感あるホテルライクな空間にしたい方や、インテリアにこだわりたい方から人気を集めているスタイルです。

    上記のようなメリットがある一方で、ベッセル型の洗面器は洗面ボウルまわりに隙間が多く、お手入れに多少手間がかかることがあります。特に、カウンターと壁の間は汚れがたまりやすく、カウンターの素材によってはカビが発生する可能性があります。そのため、こまめなお掃除やお手入れが必要になります。
    更に、ベッセル型は洗面ボウルに高さがある分カウンターの位置が低くなり、使いにくさを感じるかもしれません。造作洗面台を設計する際は、高さ調節も注意したいポイントの一つです。

  • タイプ②半埋め込み型

    半埋め込み型は、洗面ボウルの下半分をカウンターに埋め込んで設置するスタイルのことです。
    洗面ボウルの存在感は残しつつ、空間にすっきりと収めることもできるのが最大のメリットです。ベッセル型の難点であった低く感じるカウンターの高さも、洗面ボウルが半分埋め込まれていることでカウンターの高さが少し高く設計されることになります。それによって使い勝手が良くなるだけでなく、埋め込み型よりもカウンター下の収納を確保することができます。ベッセル型と次で紹介するカウンター一体型の良いとこ取りをした半埋め込み型は、デザイン性と収納スペースの両方にこだわりたい方にお勧めの洗面台です。

    半埋め込み型は大きくて深いサイズのボウルも多く、洗顔や洗濯物を手洗いするときにも重宝します。
    しかし、半埋め込み型はベッセル型と同様に、洗面ボウルとカウンターに段差ができるので掃除がしにくい点がネックになります。こまめなお掃除やお手入れは必要不可欠です。

  • タイプ③カウンター一体型

    カウンターと洗面ボウルにつなぎ目がない洗面台のことをカウンター一体型と呼びます。
    つなぎ目がないのでお手入れしやすいという魅力があり、スタイリッシュですっきりとした見た目に仕上がります。コスト、デザイン、メンテナンス性を兼ね備えた洗面台です。

    これまで紹介してきたスタイルは、洗面ボウルの高さによってカウンターの高さを考慮する必要がありました。しかし、カウンター一体型は洗面ボウルはぴったりと埋め込まれているので、使いやすい高さに設定をすることができます。カウンターが高くなることにより、カウンターの下部に収納スペースをつくることもできるので機能性も高くなります。カウンタースペースを広くとれば、メイクスペースとしてや洗濯物を畳んだりと様々な用途の作業台として圧迫感なく使用できます。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

西垣 達貴

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