マンション購入するなら新築?中古+リノベーション?

2024年07月06日

憧れのマイホームを検討する際に、新築を購入したほうが良いのか、それとも予算を抑えられる中古を購入したほうが良いのか、様々な選択肢が考えられます。

今回のコラムでは「マンション」にフォーカスを当てて解説いたします。新築マンションと中古マンション+リノベーションのそれぞれのメリット・デメリットを把握した上で物件探しを行っていきましょう。

  • 現在の新築マンション事情

    ここ数年で新築マンションの購入価格が上昇し続けていることを、みなさまご存知でしょうか?
    ウッドショックによる建材費用の高騰や、職人の人数減少傾向に伴う人件費の高騰等が起きており、最近の新築マンションでは専有面積を小さくし、一戸あたりの金額を抑える傾向にあります。
    したがって、新築マンションの購入を検討する際には専有面積の広いマンションが少なく、検討できる物件の母数が減ってしまう可能性があります。また、専有面積が広くない中で3LDK以上の間取りも計画するため、LDKの縮小化等も懸念されます。

  • 新築マンションのメリット・デメリット

     メリット 

    ①専有部分・共用部分の全てが新しい設備

    マンションそのものの構造や床の工事技術が向上し、防音性能が上がっています。また窓サッシも最新で高性能な商品が施工されていることが多いため、断熱性能も向上しており結露の心配も殆どいりません。
    宅配ボックスやオートロック機能が付いているマンションが多く、セキュリティ面での安心感も高くなっています。

    ②建物・設備ともに耐用年数が長い

    現在の最新のマンションの建てられ方となっており、耐用年数が長くなっています。鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造などのマンションは、建物が47年、設備が15年が耐用年数の目安と言われています。



     デメリット 

    ①価格が高い

    新築マンションを販売する際、不動産会社の広告宣伝費や人件費など、販売コストが販売価格に上乗せされます。そのため、一般的に新築マンションは中古マンションよりも価格が高くなる傾向があります。

    ②自分の希望通りの間取りや内装に出来ない

    新築マンションは設備や間取りなど標準プランが決まっています。オプションで仕様変更することができる場合がありますが、限られた中から選ぶことになり、自分の希望通りの間取りや内装に出来ないことがあります。
    さらには、新築マンションは建築中から販売を開始するため、実際の完成した部屋を見ることができません。場合によっては、完成する前に売れてしまうこともあります。ゆえに、日当たりや眺望を確認できないというデメリットがあります。

    ③資産価値が下がりやすい

    上記でも述べたように、新築マンションは広告宣伝費や人件費、利益などが販売価格に上乗せされ、さらには”新築”という付加価値がプラスされます。新築でなくなるとこの不可価値は無くなってしまい、5年ほどで資産価値が約10~30%低下すると一般的に言われています。

    ④物件の選択肢が少ない

    新築マンションは中古マンションに比べると物件数が少なく、希望通りの物件が見つかりにくいです。

  • 中古マンション+リノベーションの考え方

    新築マンションで探していたけど、「希望の間取りの物件がない」「平米数の広い物件がない」「価格をもっと抑えたい」などお悩みの方に、新たな可能性として感じていただけるのが”中古マンション+リノベーション”です。ただ中古マンションを購入する場合だと、建物・設備などが最新のマンションと比べると古いという懸念点に繋がりますが、リノベーションを行う前提で物件探しを行うことが出来れば、自分たちのメイン居住スペースの殆どが新品の中で生活することが出来ます。
    さらに、コンセントの位置や収納計画も見直すことが可能であり、理想のライフスタイルに合わせて設計が可能となります。

  • 中古マンション+リノベーションのメリット・デメリット

    最後に、中古マンションをリノベーションするメリット・デメリットをまとめましたので、確認してみましょう。

     メリット 

    ①費用がリーズナブルに抑えられる

    中古マンションは新築マンションに比べ物件の価格自体が安いため、予算をリノベーションにまわして理想の家をつくることもできます。

    ②物件数が多く選択肢の幅が広い

    人気のエリアは新築を建てられる土地がほとんどなく、新築だけに絞って物件探しを行うと理想の物件が見つからない可能性があります。中古マンションの方が新築マンションよりも物件数が多いので、立地などにこだわりがある場合は選択肢が広がる”中古マンション+リノベーション”がおすすめです。

    ③マンション管理会社の現在の様子がわかる

    駐輪場やポスト、ごみ集積所の使われ方や管理のされ方なども事前に確認することが可能となります。

    ④間取りとデザインを自由に設計できる

    マンションの専有部分は自由設計が可能なため、自分のライフスタイルに合った内装・設備・間取りに変更が可能です。



     デメリット 

    ①共用部分は既存利用となる

    共用部分とは、マンション内の専有部分を除いたすべての建物部分を言い、窓サッシ・アルコープ・玄関ドア等が共用部分に該当します。共用部分はマンションに住む人たちが共同して使用する空間なので、各居住者によってリノベーションすることは認められていません。そのため、既存のものを利用することになります。

    ②オートロック・宅配ボックスなどが付いていないことがある

    今では当たり前のようにオートロックや宅配ボックスなどの設備がついているマンションも多いですが、築年数が古いマンションはオートロックや宅配ボックスが設置されていない場合があります。住宅設備を重視したい方は、なるべく築年数が浅い物件を選びましょう。

    ③マンションの外観が古い場合がある

    外観も共用部分に該当するため、内装はリノベーションによって新築マンションのように綺麗にすることができても、外観まではリノベーションすることが出来ません。

  • まとめ

    今回は、マンションの購入選択肢にフォーカスを当てて解説をいたしました。
    自分たちのライフスタイルに合った自宅を手に入れつつ、予算も抑えられる可能性が高いのが”中古マンション+リノベーション”です。

    KULABOの施工事例ページでは、中古マンション+リノベーションの施工事例を数多くご紹介しています。"フルリノベーション"から"ハーフリノベーション"と様々な規模のリノベーション事例がありますので、気になる方は是非施工事例をチェックしてみてください。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

西垣 達貴

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