リノベーション工事はどこまでやるのが正解?|費用相場解説付き

2024年02月27日

設備の故障や壁紙のめくれなど、家に住んでいたら皆さま経験する住宅の経年劣化。
そんなとき一部分だけ修繕するのか、それとも家全体まとめて工事をするのかという選択肢があり、お客様からもどちらの方が良いのかとお問い合わせをいただくことがあります。

今回はそれぞれの選択肢のメリットデメリットを交えて、リノベーションのプロの目線から解説します。

  • 工事方法の選択肢①工事範囲を限定する

    お話を始める前に、リフォームリノベーション工事をする際の選択肢について改めて確認していきましょう。

    リフォームリノベーションを行う場合、
    ✔ 故障箇所・不満がある箇所に限定してリフォームリノベーションを行う
    ✔ まとめて全てを一新してリフォームリノベーションを行う
    この2つのどちらかが選ばれるケースが多いです。

    まずは「工事範囲を限定する場合」のメリット・デメリットに紹介します。

     メリット 

    ・全体の予算を抑えることができる
    ・工事期間が短い
    ・打ち合わせの回数が少なく、負担が少ない



     デメリット 

    ・将来的に違う箇所を工事する際に、付随する工事の中で再度工事が必要になる可能性がある
    ・職人を呼ぶ費用が割高になる可能性があり、まとめて工事をした場合と比較するとトータルコストが高くなる



    一部をリフォームリノベーションすることは工期も短く手軽さはありますが、何回も部分工事を繰り返すとトータルコストが高くなる恐れがあります。
    下記に該当する方は、気になる箇所のみに限定して工事することをおすすめします!
    ✔ 築年数もある程度経過し、何回かリフォーム経験もある方
    ✔ 必要な箇所のみ修繕を行いたい方
    ✔ 予算が限られている方
    ✔ ローンもほとんど完済し、お子さまも巣立つ予定で将来引越し予定がある方

  • 工事方法の選択肢②すべてを一新する

    次に、すべてを一新し工事する場合のメリット・デメリットに紹介します。

     メリット 

    ・自由な間取りレイアウトを検討することができる
    ・家全体のデザインを変更しやすくなる
    ・箇所事に工事をした場合に比べてトータルコストを抑えることが出来る可能性が高い
    ・限定して工事するよりも、すべてを一新する方が補助金に該当する可能性が高くなる



     デメリット 

    ・一回の工事に対しての費用が、限定して工事する場合と比較してあがってしまう
    ・工事期間や打ち合わせ期間が長くなる
    ・仮住まいをしないと工事が出来ない可能性が高い



    すべてを一新する工事は、工事期間や打ち合わせ期間が数カ月にもわたり費用や時間もかかりますが、自由な間取りにできるのでより理想の住まいづくりを実現できるのではないでしょうか。
    下記特徴に該当する方は、まとめて工事をして間取り変更することも視野に入れながら計画することをおすすめします。
    ✔ ローンの返済期間がまだ半分近くある方
    ✔ リフォーム経験無しで、最近設備の故障や経年劣化が目立ってきた方
    ✔ 子どもも巣立って部屋が余っている方
    ✔ 家全体のデザインを統一したい方


    下記の記事でも、住まいのすべてを一新する「フルリノベーション」のメリットデメリットについて詳しく説明しています。是非ご確認ください。

  • 目安となるリフォームリノベーション予算は?

    最後に、目安となるリフォームリノベーション金額について確認していきましょう。

    ~工事範囲を限定する場合~

    ◆水回り交換
    ・キッチン交換:約80万円~
    ・お風呂交換:約80万円~
    ・トイレ交換:約40万円~
    ・洗面台交換:約40万円~

    ◆壁紙全体交換:約80万円~
    ◆床材全体交換:約80万円~
    ◆扉交換(1箇所):約10万円~



    ~工事範囲が広い場合~

    ◆フルリフォーム:約750万円~
    ◆ハーフリノベーション:約850万円~
    ◆定額フルリノベーション:約900万円~
    ◆フルリノベーション:約1,200万円~


    ※上記金額はあくまで目安金額となるため、実際にはご相談が必要となります。
    ※商品のグレード、建物の状態によって金額に差異がでます。


    上記のように施工箇所を限定する工事は費用を抑えやすいですが、現在のライフスタイルや建物の状態によっては全てまとめて工事をした方がトータルコストを抑えることができ、理想の間取り・デザインの住まいづくりが可能です。
    またローンの残債が残っている場合でも、リフォームリノベーション資金をローンで借りられる可能性があります。残債とあわせて借り換えの選択肢を取る場合は、金利を見直すことができます。金利を見直したら月々の返済額が抑えられ、思い切って大規模にリノベーションしよう!と考えるお客様もいらっしゃいます。資金計画も含めて、どちらの選択肢の方が良いのか検討していきましょう。

  • まとめ

    今回はリフォームリノベーションの工事範囲について、一部のみが良いのか全体リノベーションが良いのかそれぞれのメリットデメリットについてお話しいたしました。リフォームリノベーションを行う際は、予算や建物の状態は勿論のこと、現状だけでなく将来のライフスタイルを見据えて検討する必要があります。

    まずは現在の建物の状態を把握し、内容のすり合わせや資金計画を行って工事内容や施工方法の相談に移ります。ご自身にとって一番良い選択肢が分からないという方は、一度ご相談ください。ご希望をお伺いし、お客様にとってぴったりなリフォームリノベーションをご提案させていただきます。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

西垣 達貴

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