おさえておきたい!水回りリノベのポイント
2020年06月03日
2024年11月12日
多くの方が憧れるマイホームの購入。新築、中古物件などマイホームの選択肢は様々ですが、購入した住まいには長年住み続けたいものです。
しかし、建物は長年住み続けることで老朽化や設備の不具合が出てきます。特に水回りは老朽化が表れやすい場所の為、多くの方が水回りを優先してリノベーションを行う傾向にあります。
今回のコラムでは、水回りのリノベーションを行う際のポイントについてお話します。
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水回りリノベーションを考えるタイミングとは?
見た目はまだまだキレイで不便がなくても、年月が経つことで見えない部分の老朽化は進んでいます。適切な時期にリノベーションを行うことで、大切な家で長く快適な暮らしができます。
使用頻度にもよりますが、一般的に水回りのリフォームリノベーションのタイミングは15~20年といわれています。水回りは毎日使用する場所なので、定期的に点検や交換をしておくことで安心して使用できます。各水回りの交換の目安は以下の通りです。
■キッチン 10~20年ほど
■浴室 10~16年ほど
■トイレ 10~20年ほど
中古物件を購入した場合は、以前どのようなリフォームリノベーションが行われたのか把握しておくことでタイミングの判断ができるかと思います。
また、以下のような不具合や問題が発生した際は、15年未満の時期でもお早めにリノベーションをしましょう。
■カビや汚れがとれない
■水漏れや排水のトラブルがある
■設備に不備がある
■ライフスタイルの変化
状態が悪化することで、工事費用が高額になってしまう可能性がございます。特に水漏れや腐食・シロアリが発生している場合、建物の躯体にまで悪影響を及ぼすことがあります。不具合がある場合はそのままの状態にせず速やかに点検をしてもらいましょう。これが家を長持ちさせる秘訣です。
ライフスタイルや家族構成の変化があった際も、お住まいを見直すタイミングの一つです。リノベーションすることで、設備の交換や間取りの変更、収納スペースの造作など、使い勝手の良さを向上させることが可能です。リノベーションする時期の判断が難しい場合は、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。 -
水回りリノベーションで注意するポイント!
水回りのリノベーションを行う際に、気をつけたいポイントを確認してみましょう。
*水回りスペースの動線
間取り変更もする場合、家族で使用するスペースになりますので、みんなが使用しやすいような動線にすることが大切です。
*実際に自分の目で見て決めよう
資料やカタログを見ているだけだと、実物とイメージで相違がある場合がございます。ショールームに出向き、実際に体感してみることをおすすめします。
*水回りの音
マンションの場合でも戸建の場合も水回りの音は意外と上下階に響きます。隣人との騒音トラブルや家族が気になって寝られなくなるなんて事態を避けるため、リノベ会社とよく打合せ、間取りを工夫しましょう。
*見積もりを出してもらおう
水回りに限らずですが、希望のリノベーションを行ううえでどれぐらいの費用が必要となるか事前に把握しましょう。特に水回りのリノベーションを行う際、電気工事や配管工事などが必要となるので、「まとめて工事したほうが結果的に安くなる!」なんてこともあります。
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マンション特有の水回りリノベの注意点
戸建にも少し関係ありますが、特にマンションの水回りの交換で気を付けなければいけない点があります。
それは水回りの位置と配管です。
マンションの場合、外部からの給排水のために、最上階から1階まで配管を貫通させる配置となるのが一般的で、この配管から各専有部分に配管を繋げ、給排水しています。
この配管はPS(パイプスペース)とよばれ、共有部分にあたるため、移動させることができません。
また、専有部分の配管は水をスムーズに給排水するために、傾斜をつける必要があります。
そのため、PSから水回りが遠すぎると、配管に傾斜がつけられず、排水がうまくいかなくなってしまいます。
よってマンションの場合は、キッチンや浴室等の交換はできますが、位置の変更については慎重に考える必要が出てきます。
また、構造上は可能でも、管理規則で禁止されているケースもあります。
マンションの水回りリノベを成功させるには、事前に経験豊富なリフォーム・リノベ業者に相談し、調査してもらうことが大切です。 -
まとめ
水回りは見た目では分からない部分で老朽化が進んでいるので、きれいな状態でも定期的にメンテナンスをすることが大切です。リノベーションは、ただ設備などの劣化を新しくするだけでなく、新たに付加価値をつけることができます。付加価値をつけることで、より愛着のあるお家になるのではないでしょうか。是非今回お伝えしたポイントをおさえてながら住みやすいお家づくりをしてみてください。
また水回りのリノベーションを行う際、家事動線を良くするために水回りの移設をし、間取り変更を行うことがあります。水回りを大きく動かすとその分施工費も高額になりやすいです。別のコラムでは、間取り変更や水回り移設を伴うリノベーション工事の予算をどのように考えなければならないかプロの目線から解説しています。リノベーションをご検討中の方は、そちらもあわせてご確認ください。
このコラムの執筆者
井上 貴人