リノベーションに映えるインテリアグリーン|飾り方とおすすめ植物
2025年05月02日
2025年05月02日
空間に彩りと心地よさをプラスしてくれる「インテリアグリーン」。
観葉植物は、お部屋の印象を変えてくれるだけでなく、癒しや空気清浄といった嬉しい効果ももたらしてくれます。
今回のコラムでは、インテリアグリーンを取り入れるメリットやおしゃれに飾る方法、初心者でも育てやすいおすすめ植物をご紹介します。是非最後までご覧ください♪
CONTENTS
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インテリアグリーンとは?
インテリアグリーンとは、室内に飾る観葉植物全般を指します。インテリアグリーンには視覚的な印象の変化だけでなく、空気清浄効果や癒し効果など様々なメリットがあります。部屋の広さや雰囲気に合わせて植物の種類やサイズを選ぶことで、統一感のある洗練された空間に仕上がります。
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インテリアグリーンを取り入れるメリット
空間の印象を変える
部屋の中の目に入りやすい場所に植物を配置することで、空間全体の印象が変わります。特に、入り口から見て対角線上の位置に置くと、視界に入りやすく、部屋の第一印象が明るくさわやかに感じられるようになります。
空気をきれいにする
植物は、二酸化炭素を取り入れて酸素を出す光合成を行います。植物には光合成によって、ホルムアルデヒドやシック症候群の原因となる有害物質を分解する効果があり、部屋の空気を綺麗にしてくれます。
シックハウス症候群とは:建材や家具から発生する有害物質によって住宅内の空気が汚染され、それが原因で引き起こされる体調不良のこと
癒し効果がある
植物は、有害な微生物や昆虫から自分を守るためにつくりだすフィトンチッドと呼ばれる揮発性物質を放出します。この香りは、自律神経の安定やストレスホルモンの現状、肝機能の改善など様々な効果があることが研究により分かっています。
インテリアのアクセントになる
植物には様々な形・サイズのものがあります。例えば、リビングとダイニングのように、異なる用途を持つ空間の間に背の高い植物を配置することで、圧迫感を与えることなく、自然な仕切りとして機能させることが可能です。また、吊り下げたり、棚に置いたりと飾る方法も様々あるため、空間に合わせて工夫することで単調になりがちな空間に視覚的なアクセントを加えることができます。
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インテリアグリーンをおしゃれに飾る方法
吊り下げる
フックやダクトレールを使用して、植物を吊り下げる方法です。吊り下げることで、立体感や奥行き感が生まれます。特にポトスやアイビーなどのツル性植物は、葉が垂れ下がりナチュラルでおしゃれな雰囲気に仕上がります。また、窓辺やキッチンカウンターの上など、視線の高さにグリーンがあると空間が引き締まるためおすすめです。
床にそのまま置く
床に直接置く飾り方は、空間の主役としてグリーンを楽しみたい方におすすめです。背の高い植物を選ぶと、空間が引き締まり、シンプルな内装もおしゃれに仕上がります。鉢カバーやスタンドを活用すると、さらに統一感がアップし、お部屋に馴染みやすくなります。
棚の上に置く
小さめの植物を棚やカウンターに飾ると、手軽にグリーンを取り入れられます。日当たりのよい窓際の棚に置けば、植物も元気に育ちやすくおすすめです。
シンボルツリーを取り入れる
シンボルツリーとは、室内インテリアの主役となるような大きめの観葉植物のことを指します。部屋の広さや天井の高さに合わせてサイズを選ぶと、よりまとまった印象になります。フィカス・ウンベラータやストレチア・レギネなど、存在感のある植物がおすすめです。
大小の植物を組み合わせる
大小の植物を組み合わせることで、空間にリズムが生まれ、より立体的な印象になります。大きな鉢植えを床に置き、その近くに棚やスツールを使って小さめの植物をプラスするだけで、自然とバランスの取れたインテリアになります。また、葉の形や色の異なる植物を組み合わせると、単調になりがちな空間にアクセントを加えることができます。
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インテリアグリーン選びのポイントと注意点
◇初心者は育てやすい植物を選ぶ
植物によっては一定の湿度に保たなければいけないものや季節ごとに水やりをするタイミングが異なるものがあります。これからインテリアグリーンを取り入れる予定の方は、パキラやガジュマルなど、初心者の方にも育てやすい植物から始めるのがおすすめです。
◇日当たりを確認する
観葉植物には、常に日光が当たる場所を好む種類があります。そのため、室内の日当たりの良い場所に置く必要があります。事前に設置スペースを確保し、他のインテリアとの配置やバランスを考慮しましょう。
◇水やりや手入れの基本をおさえる
植物によって、水やりの頻度や手入れの方法は大きく異なります。自分が育てる観葉植物の特徴をあらかじめ把握し、適切な管理を行うことが大切です。水を与えすぎると根腐れの原因になるため、土の乾き具合を確認してから与えると安心です。
◇サイズ感と配置を事前に確認する
インテリアに植物を取り入れる際は、部屋の広さや天井の高さ、家具との調和、視線の高さなどを考慮して、サイズと配置を選ぶことが大切です。広い部屋には大きな植物、狭い空間には小さな鉢や吊り下げた時におしゃれなツル性植物がおすすめです。
◇ペットや子供への安全性に配慮する
鉢の転倒は怪我の原因となります。植物によっては誤って口にすると中毒症状を引き起こす有毒な成分を含むものもあります。手の届かないところや安定した場所に配置するなど、ペットや小さなお子様がいるご家庭は特に注意しましょう。
◇アレルギー対策を忘れずに行う
植物によっては花粉や胞子を放出し、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。そのため、植物を選ぶ際には、アレルギーの原因となりにくい種類を選ぶようにしましょう。また、植物の葉や土にはホコリがたまりやすいため、こまめに手入れすることで、アレルゲンとなる物質を減らすことができます。
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KULABOデザイナーおすすめのインテリアグリーン
ストレチア・レギネ
(画像右側)
別名「極楽鳥花」と呼ばれます。約1mほどの大きさで、5月~10月頃には開花します。お水は土が乾いてからあげるため、比較的育てやすい植物です。
フィカス・アルテシマ
(画像右側)
フィカス・アルテシマの花言葉は「永遠の幸福」です。
ゴムの木の仲間で、上向きに葉を伸ばす姿から金運を高めるとされ、縁起の良い植物として知られています。ただし、耐陰性に弱いため、日当たりの良い場所に置くことがポイントです。
パキラ
(画像右側)
別名「発財樹」とも呼ばれ、縁起の良い観葉植物として人気があります。耐陰性があり、比較的どんな環境でも育てやすいため、初心者にもぴったりです。お水は土が乾いてからあげるようにしましょう。
フランスゴム
(画像右側)
肉厚で光沢のある葉が魅力的な植物です。上に向かってまっすぐ育つ姿はスタイリッシュで、モダンな空間にもよく合います。乾燥に強く、お手入れも簡単なので、忙しい方にもおすすめです。日当たりの良い場所を好みますが、明るい日陰でも元気に育ちます。
フィカス・ウンベラータ
(画像左側)
大きなハート型の葉が特徴で、やわらかな雰囲気を演出してくれる植物です。存在感がありながらも圧迫感が少ないため、リビングや玄関などのインテリアグリーンとして人気です。お水は土が乾いてから与え、日当たりの良い場所で育てると元気に育ちます。
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インテリアグリーンを取り入れたKULABOのリノベーション事例
趣味で彩る余白のある暮らし
リノベーション費用:約1,140万円
施工面積:92.58㎡+ロフト
ロフトと和室を撤去し、リビングを拡張。ロフトをなくしたことで、最上階ならではの採光をたっぷりと取り込めるようになりました。リビングに配した観葉植物にもやわらかな光が差し込み、空間に彩りと心地よさを添えています。
緑おちつく心地の良い空間-有機×無機の調和-
愛知県名古屋市熱田区
リノベーション費用:約1,300万円
施工面積:94.32㎡
無機質なモルタルと有機質なオークや植物、2つの異素材が織りなす対比が絶妙にマッチしたお住まいです。壁面は躯体現しにせず、明るめの白で仕上げることで、空間が暗くなりすぎないよう配色のバランスにも配慮しています。
趣味を暮らしに~好きを彩るボタニカルライフ~
リノベーション費用:約1,000万円
施工面積:83.06㎡
住まいの主役となるキッチンの腰壁には、モールテックスを塗装。コンクリートの質感が一際映えます。彩度を抑えた落ち着きある空間を、フレッシュなグリーンが豊かに彩ります。自然を通じて、日常に癒しや安らぎの時間をもたらしました。
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まとめ
インテリアグリーンは、飾るだけで空間の印象を大きく変え、暮らしに癒しや彩りをもたらしてくれます。 部屋の広さやテイストに合わせて植物を選び、飾り方を工夫すれば、自分だけのお気に入りの空間がつくれます。
ぜひ、自分に合ったグリーンを取り入れて、あなただけの特別なインテリアを楽しんでみてください。
KULABOでは、間取りだけでなくインテリアのご提案も行っています。
お客様のご希望に合わせた間取りとインテリアで、理想の住まいづくりをサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
このコラムの執筆者

山内 翔太