真似したい!リノベーションアイデア特集 -ルーバー編-
2022年10月16日
2024年06月22日
リノベーションの大きな特徴・メリットの一つが、”デザインを自由に設計できる”こと。リノベーションによって住む人のライフスタイルや価値観に応じた、デザイン性の高い住まいを実現することが可能です。長く暮らすことになる家なので、せっかくリノベーションするならデザインもこだわりたいですよね!このリノベーションアイデア特集では、 KULABOで施工した事例を用いながら家づくりのアイデアや設計デザインのポイントをアイテムごとにご紹介します。
今回ご紹介するアイテムは、機能性だけでなく意匠性も優れている「ルーバー」についてです。ルーバーという言葉は聞いたことあるけど、どのような目的で使われるのか知らない方は、是非この記事を読んでお家づくりの参考にしてください!
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そもそもルーバーって何?ルーバーの役割とは?
ルーバーとは、羽板と呼ばれる細い板を一定の間隔をあけて平行に並べたものを言います。
ルーバーは主に日除けや雨除け、目隠しなどのプライバシーを確保する役割を担っています。羽板の角度を変えることにより隙間から入ってくる風や光を調節したり遮ることも可能で、屋外・屋内問わず様々な場所で使われています。最近ではデザイン性が高いものも多く、間仕切りとしてや壁・天井などのデザインの一つとして取り入れることも増えてきています。
ルーバーの素材にはアルミやステンレスのような金属、木、ガラスを使われることが多いです。その中でも木製のルーバーは床や建具、家具などの他の木材と調和しやすく、内装のインテリアとしても取り入れやすいでしょう。使う素材によってスタイリッシュな空間にもナチュラルな空間にもできるので、自分だけの理想の住まいが実現できます。
次に、KULABOの施工事例の中から、ルーバーを取り入れたアイデアが光る実例をご紹介します! -
アイデア①ルーバーで間仕切りを!
木の素材感あふれる二世帯住宅リノベ愛知県岡崎市/O様邸
家族構成:ご夫婦+お子様2人
費用:約655万円(2019年施工)
間取り:[before]2LDK→[after]3LDK
工事期間:約3ヶ月
施工面積:68㎡
築年数:築19年
ここで紹介するのは、ルーバーの機能性の一つである”視線を遮ること”を上手く活用し、間仕切りとしてルーバーを設置した事例です。
壁にしてしまうと完全に隔たりが生まれてしまいますが、ルーバーの場合は隙間があるので圧迫感なく空間を仕切ることが出来ます。緩やかに空間を仕切りながらも家族との繋がりを感じられ、風や光も通る開放的なLDKです。「開放的な空間にしたいけど、プライバシーは確保したい!」「視線が気になる!」という箇所へ設置すると効果的でしょう。
こちらの事例はもともとあった柱を利用してルーバーを設置しています。というのも、希望の間取りを実現させようとすると、ここの柱は建物の構造上どうしても抜けない、、という場合があるのです。その抜けない柱は敢えて見せる設計をすることで空間のアクセントになり、お洒落な空間に生まれ変わります。 -
アイデア②ルーバーを目隠し扉に!
回遊性の高いコンパクトにまとめた暮らし愛知県豊田市/I様邸
家族構成:1人
間取り:[before]4LDK→[after]1SLDK
工事期間:約3ヶ月
施工面積:82.5㎡
築年数:築30年
一見するとアクセントウォールのようですが、実は隠し扉になっている事例です。
洗面室からウォークスルークローゼット、そして寝室へと繋がる入口にルーバーデザインの隠し扉を設けました。ルーバーをずらして製作しているので扉の切れ目も目立たず、扉が綺麗に隠れています。
また、インターホンや給湯リモコン、エアコンのスイッチなどあまり見せたくないものもお洒落に隠すことができます。空間を出来る限りすっきりと見せる工夫と遊び心のある住まいになりました。 -
アイデア③こんなところに物掛けフックが、、!
ルーバーが目を引く自然の温かみ溢れる家愛知県名古屋市西区/M様邸
間取り:[before]3LDK→[after]2LDK
工事期間:約2ヶ月
施工面積:72.5㎡
築年数:築21年
玄関には座面が収納になっている腰掛があり、実は背面のルーバーには物掛けフックが隠れています。来客時のコート、かばん、マフラーなどをサッと掛けることができ、機能性抜群です。
ルーバーのデザインを損なわないようにフックが配置されており、使わない時はスッキリしまうことが出来るように計画されています。
また、こちらの事例は玄関から廊下、LDKまで家全体にルーバーを大胆に使用しています。押すだけで簡単に扉を開けることができる仕様の隠し扉もあります、、!自由度高いリノベーションならではの魅力が詰まった事例です。
このコラムの執筆者
菅野 雅之