システムキッチンと造作キッチンの違いは何?|コスト削減術も解説

2024年01月26日

キッチンは毎日使う場所になるので、せっかくリノベーションするなら使い勝手がいいように変えたいと考える方が多いでしょう。しかし、「なかなか気に入ったキッチンと出会えない!」「カッコいいキッチンは高くて予算に合わない!」という声もよく耳にします。

キッチンといえばシステムキッチンを思い浮かべる方も多いと思いますが、選択肢の一つとしてオリジナルで製作できる造作キッチンがあることをご存じでしょうか。

この記事では、システムキッチンと造作キッチンの特徴の違いとキッチンリノベでコストを削減する方法についてご紹介します。キッチンリノベーションを検討中の方は、是非ご確認ください。

  • 機能性抜群!システムキッチンの特徴

    システムキッチンとは、住宅設備メーカーが販売している既製キッチンのことを指します。リーズナブルなものからハイグレードのものまで、幅広い価格帯の商品が取り揃えられています。

    ◎機能性が高い
    使い勝手や効率よく動けるかを各メーカーが常に研究を重ねているので、機能性は非常に優れ、品質も安定しています。シンク・コンロ・作業台が一枚の天板で組み合わさっているので、継ぎ目がなくお手入れしやすいメリットもあります。

    ◎工事期間が短い
    既に工場でつくられたものを組み立てて設置するので、工期も短いです。ただしキッチンの位置を変更する場合は、配線工事や床の張り替えを行うことになるので工事規模が大きくなり、工事期間が長くなるので注意が必要です。

    ◎ショールームで実物を確認できる
    システムキッチンは、住宅設備メーカーのショールームで実物を見たり、使い心地を確かめることができます。そのため、仕上がりのイメージもつきやすいです。

    △間取りに合わせてサイズ調整ができない
    システムキッチンは既製品で規格が決まっているため、細かいサイズ調整ができません。サイズが合わないと、「通路幅が狭い」「キッチンが高すぎて作業がしづらい」などの問題が起き、ストレスの原因にもなり得ます。

    △造作キッチンよりデザインの自由度が低い
    オプションで水栓・シンク・コンロ・収納などが選べたり、カラーや素材なども好みに合わせて選択できるのでシステムキッチンでもデザイン性は十分高いです。しかし造作キッチンと比較してしまうと自由度は低く、造作キッチンの方が空間の統一感を生み出しやすいです。

    △部分的な交換が難しい
    システムキッチンは天板で一体化しているので、部分的な部品の交換がしづらいと言われており、不具合が生じると全てを交換しなければならない…なんてことも。

  • オリジナルティ高い!造作キッチンの特徴

    造作キッチンは、素材や設備などを一から選び空間に合わせてピッタリのサイズで作れる、いわゆるオーダーキッチンです。「自分に合ったキッチンが見つからない!」「せっかくリノベするならキッチンも自分好みの空間にしたい!」という方には、造作キッチンがおすすめです。

    ◎デザイン性が高い
    造作家具の魅力は、何と言ってもデザインの自由度の高さです。素材一つとっても印象が変わりますので、好みや部屋全体の雰囲気に合わせてオリジナルのキッチンをつくることができます。

    ◎設置する場所に合わせてベストな寸法で製作できる
    キッチンは毎日立つ場所になるので、使い勝手が悪いとストレスに繋がります。造作キッチンは間取りや身長に合わせて1cm単位でサイズ調整が可能なので、ピッタリのサイズのキッチンに仕上げることができます。

    ◎希望する住宅設備を入れられる
    近年注目を集めている海外製食洗機は導入できるキッチンが限られていて、システムキッチンの場合住宅設備メーカーやキッチンのグレードにより導入できないことがあります。造作キッチンであれば、大方どのような設備でも対応可能になります。

    △価格が高くなりやすい
    造作キッチンは自由度が高い反面、こだわり過ぎてしまうとその分費用も高額になります。何をこだわりたいのかを明確にし、優先順位を決めると良いでしょう。

    △完成のイメージがつきづらい
    システムキッチンの場合はショールームに出向くことで実物を確認することができましたが、造作キッチンとなると実際の仕上がりは完成してみないと分かりません。完成した後に、「想像と違った」「使いづらい」ということが起きないように、打ち合わせは綿密に行わなければなりません。

    △納期・施工に時間がかかる
    造作キッチンは、キッチンのサイズ・使用する素材や設備などすべて一から自分たちで決めることになるので打ち合わせから完成するまでに時間を要します。

  • キッチンリノベで使える賢いコスト削減術!

    上記では、システムキッチンと造作キッチンのそれぞれの特徴についてご紹介しました。どちらにもメリットデメリットがありますので、「どのようなキッチンを造りたいか」「優先したいことは何か」を考えなければなりません。
    「まだ迷っている!」「造作キッチンだと費用面が心配!」という方に向けて、最後にキッチンリノベで使えるコスト削減のアイデアをご紹介します!

    アイデア1.面材のグレードを落とす

    キッチンで言う”面材”とは、扉などで使われる素材を指します。面材はバリエーション豊富で、選ぶ素材によって価格も大きく変動します。面材のグレードを落とすだけでも、コストを抑えることが可能です!

    アイデア2.キッチン本体の使えそうな部分は再利用する

    キッチンの本体が新しくて状態が良かったり、数年前に交換して使用できそうな部分があればそのまま再利用することが可能です。リノベーションでデザインを一新するだけでもかなり雰囲気を変えることができます!

    アイデア3.既製品と造作を組み合わせる

    造作キッチンにすると費用がかさむ可能性がありますが、既製品キッチンと造作を組み合わせることで大幅なコストダウンができます!
    例えばキッチン本体はシステムキッチン、天板を造作するという方法で、コストを抑えながらも理想に近づけたキッチンの製作が可能です♪

  • 造作キッチンで理想の住まいを実現しませんか?

    今回はシステムキッチンと造作キッチンのそれぞれの特徴とキッチンリノベーションで使えるコスト削減術をご紹介しました。システムキッチンならではの良さももちろんありますが、せっかくリノベーションをするなら是非造作キッチンというカタチで細部までこだわってみてはいかがでしょうか。

    しかし注意しなければならないのが、「好きなモノを詰め込んだ空間=使い勝手が良い」という訳ではないこと。毎日使用する場所になるのでデザイン性だけではなく、メンテナンス・作業のしやすさも考慮しなければなりません。
    工夫次第でコストダウンすることも可能ですので、理想のキッチンリノベーションがあれば是非一度ご相談ください。

    KULABOでもキッチンをリノベーションした施工事例が多数あり、キッチンリノベ事例を特集した記事も掲載しています。間取り・設計の工夫やデザインのアイディアなど、家づくりのヒント盛沢山ですので是非ご覧ください♪

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

森居 寛幸

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