システムキッチンと造作キッチンの違いは何?|コスト削減術も解説
2023年09月29日
2024年11月12日
キッチンは毎日使う場所になるので、せっかくリノベーションするなら使い勝手がいいように変えたいと考える方が多いでしょう。しかし、「なかなか気に入ったキッチンと出会えない!」「カッコいいキッチンは高くて予算に合わない!」という声もよく耳にします。
キッチンといえばシステムキッチンを思い浮かべる方も多いと思いますが、選択肢の一つとしてオリジナルで製作できる造作キッチンがあることをご存じでしょうか。
この記事では、システムキッチンと造作キッチンの特徴の違いとキッチンリノベでコストを削減する方法についてご紹介します。キッチンリノベーションを検討中の方は、是非ご確認ください。
CONTENTS
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機能性抜群!システムキッチンの特徴
システムキッチンとは、住宅設備メーカーが販売している既製キッチンのことを指します。リーズナブルなものからハイグレードのものまで、幅広い価格帯の商品が取り揃えられています。
メリット・機能性が高い
使い勝手や効率よく動けるかを各メーカーが常に研究を重ねているので、機能性は非常に優れ、品質も安定しています。シンク・コンロ・作業台が一枚の天板で組み合わさっているので、継ぎ目がなくお手入れしやすいメリットもあります。
最近は、掃除のしやすい形状や自動で洗浄機能がついているレンジフード、キッチン汚れに特化した素材など、様々な開発がされています。
・工事期間が短い
既に工場でつくられたものを組み立てて設置するので、工期も短いです。ただしキッチンの位置を変更する場合は、配線工事や床の張り替えを行うことになるので工事規模が大きくなり、工事期間が長くなるので注意が必要です。
・ショールームで実物を確認できる
システムキッチンは、住宅設備メーカーのショールームで実物を見たり、使い心地を確かめることができます。そのため、仕上がりのイメージもつきやすいです。
デメリット・間取りに合わせてサイズ調整ができない
システムキッチンは既製品で規格が決まっているため、細かいサイズ調整ができません。サイズが合わないと、「通路幅が狭い」「キッチンが高すぎて作業がしづらい」などの問題が起き、ストレスの原因にもなり得ます。
・造作キッチンよりデザインの自由度が低い
オプションで水栓・シンク・コンロ・収納などが選べたり、カラーや素材なども好みに合わせて選択できるのでシステムキッチンでもデザイン性は十分高いです。しかし造作キッチンと比較してしまうと自由度は低く、造作キッチンの方が空間の統一感を生み出しやすいです。
・部分的な交換が難しい
システムキッチンは天板で一体化しているので、部分的な部品の交換がしづらいと言われており、不具合が生じると全てを交換しなければならない…なんてことも。
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オリジナルティ高い!造作キッチンの特徴
造作キッチンは、素材や設備などを一から選び空間に合わせてピッタリのサイズで作れる、いわゆるオーダーキッチンです。「自分に合ったキッチンが見つからない!」「せっかくリノベするならキッチンも自分好みの空間にしたい!」という方には、造作キッチンがおすすめです。
メリット・デザイン性が高い
造作家具の魅力は、何と言ってもデザインの自由度の高さです。人造大理石、ステンレス、木材など素材一つとっても印象が変わりますので、好みや部屋全体の雰囲気に合わせてオリジナルのキッチンをつくることができます。
・設置する場所に合わせてベストな寸法で製作できる
キッチンは毎日立つ場所になるので、使い勝手が悪いとストレスに繋がります。造作キッチンは間取りや身長に合わせて1㎜単位でサイズ調整が可能なので、ピッタリのサイズのキッチンに仕上げることができます。
キッチンの幅だけではなく、高さの設定も自由にできるのが造作キッチンの大きなメリットになります。
・希望する住宅設備を入れられる
近年注目を集めている海外製食洗機は導入できるキッチンが限られていて、システムキッチンの場合住宅設備メーカーやキッチンのグレードにより導入できないことがあります。造作キッチンであれば、大方どのような設備でも対応可能になります。大人気の海外食洗機も対応可能です!
デメリット・価格が高くなりやすい
造作キッチンは自由度が高い反面、こだわり過ぎてしまうとその分費用も高額になります。何にこだわりたいのかを明確にし、優先順位を決めると良いでしょう。
・打ち合わせ期間や施工期間が長くなりやすい
造作キッチンは、キッチンのサイズ・使用する素材や設備などすべて一から自分たちで決めることになるので、打ち合わせにて迷ってしまうことが多いです。おうちのメインともなるキッチンを決める際は、内装等も一緒に検討する必要があります。
・完成のイメージがつきづらい
システムキッチンの場合はショールームに出向くことで実物を確認することができましたが、造作キッチンとなると実際の仕上がりは完成してみないと分かりません。完成した後に、「想像と違った」「使いづらい」ということが起きないように、打ち合わせは綿密に行わなければなりません。
KULABOでは、KULASSE(クラッセ)というセミオーダーキッチンを作っています。KULASSEでは、ショールームに行って打ち合わせすることが可能なため、完成後のイメージを掴みやすいのが魅力の一つです。
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キッチンリノベで使える賢いコスト削減術!
上記では、システムキッチンと造作キッチンのそれぞれの特徴についてご紹介しました。どちらにもメリットデメリットがありますので、「どのようなキッチンを造りたいか」「優先したいことは何か」を考えなければなりません。
「まだ迷っている!」「造作キッチンだと費用面が心配!」という方に向けて、最後にキッチンリノベで使えるコスト削減のアイデアをご紹介します!
アイデア1.面材のグレードを落とす
キッチンで言う”面材”とは、扉などで使われる素材を指します。面材はバリエーション豊富で、選ぶ素材によって価格も大きく変動します。面材のグレードを落とすだけでも、コストを抑えることが可能です!
アイデア2.キッチン本体の使えそうな部分は再利用する
キッチンの本体が新しくて状態が良かったり、数年前に交換して使用できそうな部分があればそのまま再利用することが可能です。リノベーションでデザインを一新するだけでもかなり雰囲気を変えることができます!
アイデア3.既製品と造作を組み合わせる
造作キッチンにすると費用がかさむ可能性がありますが、既製品キッチンと造作を組み合わせることで大幅なコストダウンができます!
例えばキッチン本体はシステムキッチン、天板や面材を造作するという方法で、コストを抑えながらも理想に近づけたキッチンの製作が可能です♪ -
KULABOのおしゃれなキッチンリノベの施工事例
ここでKULABOで実際に施工された造作キッチンや、既製品キッチンと掛け合わせたハイブリッドキッチンの事例をご紹介します。
▶施工事例を詳しく見る
システムキッチン×扉交換をした事例です。キッチン本体の設備機器は既製品、正面の扉のみ造作でデザインされています。正面のデザイン性と、システムキッチンの使いやすさを兼ね備えたキッチンです。
▶施工事例を詳しく見る
フルオーダーの造作キッチンです。部屋の間口いっぱいにキッチン像を計画し、対面側にシンクを配置することでかなり広い作業スペースを確保することができます。
アクセントのブルーが映えて、キッチンが主役として存在感を放ちます。
▶施工事例を詳しく見る
可動式のカップボードまで造作でつくられています。家具のような柔らかい印象のキッチンが、空間に上手く馴染むようにデザインされています。
▶施工事例を詳しく見る
扉の面材に本物の木の突板を使用しています。キッチンだけではなく、背面のタイルや飾り棚などのトータルコーディネートがかっこいいですね。
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塗装仕上げの形がとても特徴的なデザイン性の高い造作キッチンです。ダイニングテーブルを置かず、キッチンカウンターに併設することで、LDK空間を最大限広く活用しています。
▶施工事例を詳しく見る
Ⅱ型のキッチンで、それぞれ敢えて色を変えています。天板カラーが絶妙なグレージュで、メーカーキッチンには出せない色の組み合わせです。
▶施工事例を詳しく見る
作業台とL型キッチンを繋げて、コの字型のキッチンに。一際目を引くタイルは、施主様のお父様が施工しました。テーブルと色味を合わせることで、空間に統一感が生まれました。 -
造作キッチンで理想の住まいを実現しませんか?
今回はシステムキッチンと造作キッチンのそれぞれの特徴とキッチンリノベーションで使えるコスト削減術をご紹介しました。システムキッチンならではの良さももちろんありますが、せっかくリノベーションをするなら是非造作キッチンというカタチで細部までこだわってみてはいかがでしょうか。
しかし注意しなければならないのが、「好きなモノを詰め込んだ空間=使い勝手が良い」という訳ではないこと。毎日使用する場所になるのでデザイン性だけではなく、メンテナンス・作業のしやすさも考慮しなければなりません。
工夫次第でコストダウンすることも可能ですので、理想のキッチンリノベーションがあれば是非一度ご相談ください。
KULABOでもキッチンをリノベーションした施工事例が多数あり、キッチンリノベ事例を特集した記事も掲載しています。間取り・設計の工夫やデザインのアイディアなど、家づくりのヒント盛沢山ですので是非ご覧ください♪
このコラムの執筆者
村松 杏摘