キッチンリノベの基礎知識
2020年05月10日
2024年11月18日
水回りのリノベーションの中で、”キッチン”は主婦の方や料理が好きな方がこだわりたいポイントですよね。キッチンと言っても種類や形も様々です。キッチンの配置が少しかわるだけでも、使い勝手は大きくかわります。毎日のように使用するものなので、自分に合ったものを考えてみましょう!
ここでは、キッチンリノベーションのポイントをご紹介します。
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キッチンリノベでできること!
人によってリフォーム・リノベーションの時期は変わってきますが、キッチンの寿命は一般的に15~20年と言われています。
多くの方が「収納スペースの不足」「設備器具の不具合」「家族構成の変化」をきっかけにキッチンのリフォーム・リノベーションを検討されています。家を建てて15年以上経ち、キッチンの使い勝手を向上させたいと思っている方は、この機会に一度ご自宅のキッチンを見直してもいいですね。
それでは実際にキッチンのリノベーションではどのようなことができるのか、確認していきましょう!
■キッチンの交換
収納のレイアウトなど使い勝手の良さとデザイン性を各キッチンを使っている住宅設備メーカーは日夜研究しています。15年前のキッチンと現在のキッチンに比べると、食器洗い機が装備されていたり、収納量や取り出しやすさが改善されていたり、キッチン自体が傷つきづらくなっていたりと進化しています。古くなったキッチンを新しく交換するだけでも使いやすくなること間違いなしです。
■収納量の確保
昔のキッチンに比べ、今のキッチンは収納がしやすく、より多くの調理道具が収納できると言われています。また、キッチン本体の話しだけでなく、その周りの収納量を多くしたり、間取り変更してパントリーを設計することも可能です。
■好みのデザインで毎日の料理を楽しく!
毎日使うキッチンだからこそ、好みのデザインで気分よく料理したいですよね。キッチン本体だけでなく、腰壁や背面収納、吊棚を造作したり、ダイニングテーブル一体型のキッチンにしてみたりと、好みのキッチンリノベを施工事例から探してみましょう。
■レイアウトの変更
住宅の構造によっては、キッチンの場所を移動することが可能です。場合によっては、キッチンの階を移動する、なんてことも叶います♪クローズキッチン、オープンキッチンなどキッチンには様々な種類があるので、新しいキッチンタイプを選ぶのも楽しいですね!しかし、現状の電気配線や給排水の配管、換気口、十分なスペースがあるかどうかなどの確認が必要になりますので、まずはリフォーム会社に現地調査を依頼してみるといいでしょう。
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使いやすいキッチンサイズとは?
キッチンのサイズはさまざまあり、細かく調整することができます。注文住宅を建てた際に、高さを計算してキッチンをつくった方は大丈夫かもしれませんが、中古物件を購入された方はもしかしたら高さが合わなくて使いにくいなんてことも。長年使用するものになるため、自分にあったキッチンサイズを把握しておきましょう。
使いやすいと言われているキッチンの寸法は、一般的に奥行65cm、高さ「身長÷2+5cm」のサイズのものと言われています。こちらはあくまで目安になり、実際に使用した時に問題が出てくる場合もありますので、カタログを見るだけでなくショールームなどへ行き、実際に高さを体感してみることをお勧めします。メーカーによってはミリ単位で高さの調整が可能ですので、メーカーごとにどれだけ調整できるかで決めてみてもいいかもしれません。
また、キッチンの本体サイズだけでなく、通路の幅をどれ位確保するかも重要です。狭すぎると、収納の扉を開けることが出来なかったり、人がすれ違う余裕がないなど、使いづらさが出てくるかもしれません。複数人で料理を行う場合、少なくとも90~110cm程の通路幅があることが好ましいとされています。必要以上にスペースが広いと、かえって無駄な動きが増えてしまいますので「ちょうどいい距離感」を考えてみましょう。 -
キッチンのリノベのポイント!
キッチンをリノベーションする際に、気をつけたいポイントを確認してみましょう。
*家事動線を考えよう
キッチンとダイニングや洗濯スペースを繋げることで、料理の配膳や料理の間の洗濯などがスムーズになります。家事動線がスムーズになれば、ストレスも軽減されますね!
*作業動線を考えよう
「ワークトライアングル」というシンク・コンロ・冷蔵庫の3か所を結ぶとできる三角形あります。この三角形が正三角形に近いほど、作業効率が良いと言われており、それぞれの距離が120~180cm、3辺の合計が360~600cmであることが理想とされています。移動距離が短縮されるため、ムダな動きが減り作業効率をUPさせることができます!
*収納スペースの確保をしよう
キッチンには家電製品や食器、調味料など多くの物であふれてしまいますよね。作業効率をよくする為にも、大容量の収納スペースがあると嬉しいものです。収納と言っても、「見せる収納にするのか」、「隠す収納にするのか」で、印象や使い勝手も大きく変わってきますので、ここもよく考えたいポイントです。食品や調味料、調理器具を置く場所として、パントリーを設置することもお勧めです。
*手入れのしやすさを考えよう
キッチンは特に汚れが気になる場所の一つです。毎日のように使う場所だからこそ、きれいでお手入れのしやすい素材や形が好ましいですね!コンロかIHかという部分でも手入れのしやすさが大きく変わりますので、慎重に選びたいですね。プロにそれぞれの素材の特徴やメンテナンス方法を確認しておくと、お掃除もしやすくなります♪
キッチンリノベーションはただ、キッチンを新しくしてするだけでなく、家事効率や収納量、お手入れのしやすさなど、さまざまなポイントを考えつつ進めることが重要です。複合的に考える必要があるので、先ずは建築のプロにイメージや現在のお悩みポイントを相談することをオススメします。KULABOでもキッチンのリノベーション施工事例はたくさんあるので、是非webサイトの施工事例を見ていただき、好みのキッチンを見つけていただければと思います。 -
収納と機能性を考えられたキッチン実例
小上がりの畳スペースで寛げる、マンションリノベーション愛知県名古屋市南区/I様邸
家族構成:ご夫婦+お子様1人
間取り:[before]4LDK→[after]2LDK+WIC
工事期間:約3ヶ月
施工面積:88.7㎡
築年数:築38年
間取りを大きく変更し、キッチンと廊下から直接行き来可能なパントリーも設置しました。無駄のない家事動線に変更することで家事効率をアップさせています。また、パントリーを設置することで食材だけでなく日用品を収納する場所として活用できるため、収納スペースが大幅に増えます♪デザイン性もこだわりつつ、機能性を考えられたキッチンに仕上がりました。
このコラムの執筆者
山内 翔太