湿気対策にも効果的!お手入れ簡単「エコカラット」のおすすめ設置場所5選
2024年04月13日
2024年10月26日
最近、よく耳にする「エコカラット」。
住宅設備メーカーLIXIL(リクシル)が開発した商品で、部屋をおしゃれに見せてくれるだけでなく、様々な効果があり、リノベーションや新築でも大人気の壁材です。
今回はエコカラットの効果や設置するメリットやデメリット、KULABO設計士おすすめの施工箇所をピックアップしてご紹介します。
是非最後までご覧ください。
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エコカラットとは?
エコカラットとは、多湿な日本の気候に合わせて室内の湿度を調節し、カビやダニを抑える効果のある内装用壁材です。
日本に昔からある「砂壁」や「土壁」をヒントに開発されました。
エコカラットの原料には粘土や鉱物が使用されており、表面に1㎜の100万分の1程の孔が空いていることで、その孔を空気が通り室内の調湿ができます。
エコカラットは一種類ではなく、色やデザインも豊富にある為、様々な箇所に施工することができ人気が高まっています。 -
エコカラットの効果とメリット
エコカラットには調湿だけでなく、様々な効果があります。ここでは、エコカラットの効果や導入するメリットについて紹介します。
■調湿効果がある
上記でも説明したように、エコカラットには調湿効果があります。エコカラットの大きな特徴でもある孔は、湿気を吸収・放出しながら室内を過ごしやすい状態に保ってくれます。冬場などの乾燥が激しい時期には孔から湿度を放出し、空気を潤わせてくれます。
■脱臭効果がある
エコカラットは嫌な臭いを軽減する働きを持っており、ペットのトイレ臭やキッチンの匂い、玄関の靴の匂いなど家中の嫌な臭いを軽減してくれます。
また、アンモニア臭や生ごみの匂いの元でもあるトリメチルアミンやたばこの臭いも元から吸収してくれるため、なかなか消えない悪臭を短時間で消すことができます。
■有害物質を吸着し低減させる
日本では約5~6%の方がシックハウス症候群だと言われています。エコカラットは、シックハウス症候群の原因でもあるホルムアルデヒドやトルエンを軽減するとともに、壁に張るだけで空気中の揮発性有機化合物を少なくし、空気を綺麗にしてくれます。
その為、エコカラットは家族の健康を守ってくれるだけでなく、安心して過ごすことができるという点でもおすすめです。
■お手入れがしやすい
エコカラットには掃除がしやすいといったメリットもあります。エコカラットのお手入れ方法は、乾いた布や固く絞った綺麗な布で軽くふき取るだけととても簡単です。
逆に、エコカラットは水をよく吸い込むので、水洗いは避けてください。
■デザインが豊富
エコカラットは機能性だけでなく、デザイン性も高いです。様々なテイストのデザインを用意しており、一番人気は「ストーングレース」です。ストーングレースは程よい重厚感があり、高級感を演出してくれます。
また、デザインだけでなく、カラーバリエーションも豊富なので自分好みの空間に仕上げることができます。 -
エコカラットのデメリットと注意点
次に、エコカラットを取り扱う際の注意点とデメリットも紹介します。
■クロスに比べ施工費用が高い
エコカラットの施工費用は、材料・施工費込みで1㎡あたり約9,600円~24,000円とされています。クロスの施工費用と比べると、費用は高くなってしまいます。
また、トイレなどの狭い部分に施工する際は約20%~50%ほど費用が高くなる傾向もあります。本当に必要な部分かを考え、施工しなければ割高になってしまうので、注意が必要です。
■衝撃に弱い
エコカラットは金属などの硬いものにぶつけてしまうと、すぐにひびが入ったり欠けてしまいます。家の掃除中に掃除機が当たって壊れてしまったというケースも多く、取り扱いには注意しましょう。
■簡単に取り替えられない
エコカラットは施工時にエコカラット専用の接着剤でくっつけるため、貼り直しが困難です。その為、気に入らなくなり剥がす場合は下地までやり直す必要があり、余計に費用が掛かってしまいます。設置の際は、基本的に取り替えないことを念頭におき、検討することが大切です。
■壁に穴を開けられない
エコカラットは、釘や画鋲を打ち付ることができず、ポスターやカレンダーなどは容易に付けられなくなります。
しかし、掛け時計を取り付けるなど前々から穴をあける事が決まっている場合は、施工時にエコカラットに穴を開け、ビス等を打ち込む事も出来るので事前に施工業者に相談しておくことをおすすめします。
■広い面積に施工しないと十分な効果を得られない
エコカラットの効果を発揮する目安の大きさは、効果を発揮したい床面積の1/4以上の壁面積に施工することが推奨されます。リビング12畳の場合のエコカラット施工面積は4~6㎡、洗面所2畳の場合は1~2㎡など場所によって様々です。1/4の大きさに施工しないと効果が十分に感じられず、せっかく張ったエコカラットの意味が無くなってしまいます。
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KULABO設計士おすすめのエコカラットの施工箇所
家中、様々な箇所に施工できるエコカラット。箇所によって必要となる性能も違ってくるので、ここではおすすめの施工箇所を説明します。
*リビング
▶施工事例を詳しく見る
家の中で一番生活臭が気になる場所は、リビングです。具体的にはキッチンからの調理臭、生ごみ臭、ペット臭や汗の臭いなど様々です。リビングにエコカラットを設置することで室内の臭いを軽減し、ストレスフリーな家族団らんの空間をつくりだしてくれます。
また、リビングのインテリアとしてもエコカラットを使用することもできるので、おすすめです。
*クローゼット
▶施工事例を詳しく見る
クローゼットは、家の中でも換気がしにくく湿気がたまりやすい場所です。湿気がたまりやすい場所はカビやダニが繁殖しやすく、衛生面的にもあまりよくありません。
そんなクローゼットにエコカラットを設置することで、調湿してくれるだけでなく、カビやダニの予防をしてくれます。
*洗面脱衣室
▶施工事例を詳しく見る
エコカラットには調湿効果と脱臭効果もある為、湿気が多くカビが気になる洗面室やランドリールームにピッタリです。従来のエコカラットは水拭きが難しいとされていましたが、エコカラットの新商品として発売された 「エコカラットプラス」であれば汚れても水拭きができるようになったので、常に清潔に保ててお手入れも楽にすることができます。
洗面室に使用されるデザインで多いものは、ヴィンテージ調、和モダン、北欧風など様々です。
*トイレ
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臭いの原因であるアンモニアを吸収・軽減。臭いが気になるトイレやペット用品付近におすすめです。
また、エコカラットを施工すると、消臭剤が必要なくなるのでお手入れが格段に楽になるとともに、お財布にも優しく経済的です。
*玄関
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「お家の顔」ともいわれる玄関に設置することで、玄関をおしゃれにしてくれるだけではなく、靴や外用具の臭いを軽減できます。
ありがちなデザインの玄関も、種類豊富なエコカラットを施工することでお洒落な空間に変化させれます。 -
まとめ
今回はエコカラットのメリットデメリットだけでなく、おすすめの施工箇所についても説明しましたがいかがでしたでしょうか。
エコカラットを取り入れるだけで一気にデザイン性があがるだけでなく、調湿機能も備わっており、多湿な日本の住宅には本当におすすめの壁材です。
KULABOではお客様の好みに合わせたエコカラットの提案だけでなく、施工箇所や費用についてもご相談を承っております。
ご興味ございましたら一度ご連絡いただけますと幸いです。
このコラムの執筆者
鶴田 友香