おしゃれ部屋に必須!超万能ダクトレール照明の選び方と活用方法
2024年09月07日
2024年11月12日
おしゃれな家にしたいと考えた時に「照明」は部屋の印象を左右する大事なポイントです。
「照明でガラッと部屋の雰囲気を変えたい」 「カフェのような空間にしたい」。
このように誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
そんな時にオススメなのが今回紹介するダクトレールです。
照明の形やデザイン、光の色など自由自在にアレンジできるので照明選びが楽しくなること間違いないでしょう。
今回のコラムでは、そもそもダクトレールとは何かというところから実際にKULABOで施工したお客様の事例を交えながら、メリット・デメリット、おすすめの設置場所など幅広くご紹介していきます。
CONTENTS
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ダクトレールとは?
ダクトレールとは、天井に設置するレール状の照明器具のこと。レールの内側全体に電流が通っていて、レール上のどこでも照明の取り付けが可能です。
そんなダクトレールは、天井直付けタイプ、天井埋め込みタイプ、簡易取り付けタイプという3つの種類に分かれます。
*天井直付けタイプ
天井面に直接ネジで取り付けるタイプです。ネジで天井に穴をあけて設置するので賃貸のアパートでは設置が難しいです。配線には有資格者の電気工事が必要となるので、自分で設置するDIYではなかなか取り付けることができません。そのため新築の戸建てを建てる際に主に取り入れられるタイプです。直線だけでなくL字やコの字にできるため部屋のデザインに最大限こだわることができます。
*天井埋め込みタイプ
天井に切れ込みを入れ、ダクトレールを埋め込んで設置するタイプです。天井にダクトレールを埋め込む分、余計な出っ張りがなく、スッキリした印象の部屋を実現することができます。こちらも賃貸では設置が難しく、有資格者の電気工事に加え取り付け工事の必要があるので、DIYでの取り付けはできません。デザイン性の高い部屋にしたいという方はこちらのタイプがおすすめです。
*簡易取り付けタイプ
引っ掛けシーリング(丸型や角型のシーリングライトの接続を専用として使う配線器具)があれば設置でき、取り付けに電気工事の必要がないという特徴があります。
ほか2つのタイプに比べ、工事費用がかからないため安く抑えることができます。
<設置方法>
①ダクトレールについているシーリングキャップを引っ掛けシーリングにはめ込んで接続
②固定されるまで決まった方向へ回すことによりダクトレールの落下を防止
③レール左右にあるアジャスターを回して左右も固定 -
ダクトレールのメリット・デメリット
メリット・照明の取り付け場所を自在に調整できる
通常の天井に固定するタイプの照明はなかなか照明の演出を変更することができません。
しかしダクトレールにすると照明の取り付けが比較的簡単なため自由に照明の配置や種類を変えることができます。
・照明の明るさを調整しやすい
ダクトレールは「明るさが物足りない」、 「もう少し落ち着いた雰囲気にしたい」などと感じれば照明の数を変更したりできます。
その時々の好みで落ち着いた雰囲気を演出したり、明るい空間を作ったり、明るさ調整で空間のイメージを変えてくれます。
・照明以外も取り付けが可能
ダクトレールに取り付けることができるのは照明だけではありません。ダクトレール専用のフックを取り付けると、ドライフラワー、スピーカー、プロジェクションマッピングやファンなども吊り下げることができます。
自分の好みの雰囲気に合わせた小物などを吊り下げることでよりおしゃれな空間を演出にしてくれます。
デメリット・ダクトレールが目立って見える
天井埋め込みタイプでない限り、レールが露出するのでダクトレール自体が目立ってしまうこともあります。
空間の統一感が損なわれないよう、全体のバランスを見てどのようなダクトレールを用いるのか検討しましょう。
・カラーバリエーションが少ない
ダクトレールの一般的な色としてホワイト・ブラック・ブラウン・シルバーなどの限られた色しかありません。
そのため天井や照明の色と統一感を出したい人や細部までこだわりたいとする人からするとカラーバリエーションの少なさは残念に思うかもしれません。
・ダクトレールに熱がこもる
たくさんの照明をつけるとダクトレールに熱がこもってしい、照明の故障の原因となる場合があります。
それを防ぐには、LEDライトなどを取り入れて熱を帯びにくくすることが大事になってきます。
・掃除がしにくい
ダクトレールは照明器具が露出していたり、レールの溝があったりするので、その分通常の照明よりもほこりが溜まりやすいです。
そのため、こまめな手入れが必要となるので掃除が苦手な人には不向きです。 -
ダクトレールのおすすめ設置場所
リビング
▶施工事例を詳しく見る
ダクトレールが最も用いられるのがリビングです。リビングにダクトレールをを設置すると、インテリアとしての効果を存分に引き出してくれます。リラックスする空間、スタディスペースなどエリアごとに明るさを調節しゾーニングすることも珍しくはありません。このように状況や生活に応じて照明の向きや種類を変えることができるダクトレールは快適な暮らしを実現してくれます。
キッチン
▶施工事例を詳しく見る
近年では、対面キッチンやアイランドキッチンが主流になってきており、キッチンにリビングやダイニングと統一感を持たせたいという方も増えてきています。そういった方にはダクトレールがピッタリです。
例えばダクトレールに小ぶりなペンダントライトを複数並べたりすると一気に統一感が出たおしゃれな空間になるだけでなく、手元が明るくなるので調理や作業にスムーズに取り組むことができるようになります。
ダイニング
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家族で食事をするダイニングルームもダクトレールがよく使われる場所です。家具の大きさや家族の人数など各家庭の状況や構成に応じて必要な数だけ照明を設置できるところが魅力です。
ダイニングではテーブルの向きにに合わせてダクトレールの向きを検討することでバランスが良くなります。
寝室
▶施工事例を詳しく見る
寝室でダクトレールを用いる際は、壁にスポットライトを照らして柔らかい光を作り出すという方法があります。ダクトレールを間接照明代わりに使うことで空間全体を明るく開放的な印象に仕上げてくれます。
書斎
▶施工事例を詳しく見る
書斎での照明選びではデスク上に必要な明るさが確保できるかがポイントになってきます。ダクトレールはデスクに合わせてI字やL字に配置し、手元がしっかりと照らせる位置に設置することで、より作業に取り組みやすい空間になるでしょう。 -
ダクトレールに設置できる照明の種類
ダクトレールに取り付けられる照明器具はスポットライトとペンダントライトの2種類あります。それぞれの特徴に合わせて使い分けることでよりおしゃれな空間に仕上がるでしょう。
スポットライト
ペンダントライト
特徴
・特定の物に集中して光を当てる
・光の方向を調整できる
・室内に立体感が出る・インテリアのアクセントになる
・照らす物までの距離が近い
・デザインの種類が豊富おすすめ
設置場所・キッチン
・ダイニング
・書斎・キッチンカウンター
・ダイニングテーブル
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失敗しないダクトレールの選び方のポイント
■インテリアとのバランスを考える
ダクトレールは単調になりやすい一般的な設置方法と比べ部屋を個性的に表現してくれます。部屋全体のの雰囲気やインテリアに合わせた照明を選ぶことでミスマッチを防げます。下記がそれぞれの照明のおすすめの部屋のテイストです。
ペンダントライト・・・デザイン次第でどんな部屋のテイストにもマッチ
スポットライト・・クールなテイストやシンプルなテイストにマッチ
■部屋に合ったダクトレールの長さや形状を決める
ダクトレールの長さや形状は商品によって様々です。また、ダクトレールはお部屋に合った長さにカットしたり、延長したりもできます。
設置したい場所にどれくらいの長さがあっているのかを確認し、ちょうどよいものを選ぶことがポイントです。
■取り付け位置と高さを確認する
ダクトレールのよくある失敗例の一つとして挙げられるのが、「取付位置」です。取付位置がずれてしまうと、家具の配置と照明の配置が合わず、本来照らしたかった場所に十分な明かりが行き届かなくなってしまいます。
部屋全体を照らしたいときはレールを平行に配置したり、ロの字型にするのがおすすめです。
壁面を照らしたい場合は壁から40~60cmほど離すときれいに光が照らせます。
事前に取り付け位置を確認するようにしましょう。
■最大ワット数や耐荷重を確認する
ダクトレールに取り付けられる照明には重量やワット数に制限があります。
重量については5㎏・10㎏・20㎏、ワット数については600w・800w・1500wなどと定められています。
*例:800wまでのダクトレールには100wの照明を8つ付けられます。
自分が希望する照明が実際に取り付けられるかどうか事前に確認する必要があります。
■機能付きの商品を選ぼう
ダクトレールの中にはリモコン付きやタイマー付きのものがございます。
リモコン付きだと離れた場所からでも簡単に電源を切り替えられるため寝転んだり家事をしながらでも明かりを操作することができます。また、タイマー設定のついているダクトレールは就寝時の消し忘れを防止したりすることができます。
使い勝手を重視する方にはこのような機能付きダクトレールが活躍します。
■専門業者に取り付けの相談をしよう
ダクトレールの中でも自分で取り付け可能なのは既存のシーリングに「簡易取り付けタイプ」を設置するときのみです。これ以外の「直付けタイプ」や「埋め込みタイプ」の設置には「電気工事士」の資格が必要になってきます。
工事費用については1m単位の長さによって決まります。状況によって変わってきますがおおよそ1mで4000円~10000円です。
プロに依頼すると、一般の方ではなかなかわからない「ダクトレールを固定する間隔」などの知識が豊富なため火災の原因や感電といったトラブルを防ぐことができます。 -
ダクトレールを使ったおしゃれなリノベ事例
さて、最後にKULABOで実際に施工されたオーナー様の中でダクトレールを取り入れたお住まいを数事例ご紹介していきます。是非リノベーションの参考にしてみてください。
■ダクトレール×スポットライト
木目を生かしたデザイン
愛知県岡崎市/U様邸
家族構成:ご夫婦+お子様1人
費用:約500万円
リビングにダクトレールを取り入れた事例。ヘリンボーン貼りの壁が目を引く、空間に面白みを与えたマンションリノベーションです。ダクトレールにつけられた照明の向きがそれぞれでゾーンごとに明かりを照らしてくれています。
【画像の施工事例を見る】
■ダクトレール×ペンダントライト
有孔ボードのアイランドキッチン
愛知県名古屋市緑区
築年数:築23年
施工面積:70.27㎡
リノベーション費用:約640万円
キッチンスペースにダクトレールを取り入れた事例。壁つけキッチンを造作腰壁を用いてアイランド風に仕上がっており流行を取り入れつつ、暮らしやすさ抜群のお住まいになっています。ペンダントライトで手元を中心に明るく照らしつつ、おしゃれな空間に仕上がっています。
【画像の施工事例を見る】 -
まとめ
今回のコラムでは「ダクトレールとは何か」をはじめメリット・デメリット、おすすめ設置場所についてもご紹介してきました。
ダクトレールを用いると照明演出の幅がこれまで以上に広がります。今回ご紹介したメリット・デメリットを踏まえて、自分の部屋に合ったダクトレールを取り入れるといいでしょう。
KULABOでは照明についてはもちろん、お客様のご希望に沿ったご提案をさせていただいております。
自分の作りたい家のイメージが明確な方はもちろん、まだまだ漠然としている方でもぜひ一度店舗にお越しいただき、どのような暮らしが送れるのかについてのイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。
このコラムの執筆者
中西 瑞乃