【事例集】建具で差をつける!おしゃれな室内ドアの後悔しない選び方
2024年11月02日
2024年11月05日
内装選びで意外と盲点となるのが「ドア(建具)」です。普段は何気ない存在ですが、実は住まいの暮らしやすさに大きく影響します。ドアの選び方一つで、お部屋の印象が大きく変わることもあるのです。しかし、ドアの種類が多すぎて選ぶのも一苦労。
そこで今回は、リノベーションで後悔しないためのおしゃれなドアの見つけ方をご紹介いたします。
これからリノベーションを検討していく方は必見です。
CONTENTS
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ドアの役割・効果
家にとって必須のパーツであるドア。プライバシーやセキュリティーの確保だけでなく、建物空調のコントロールやデザインを決定づけるアイテムとして、その役割は多岐に渡ります。中でもリビングドアは玄関から入ってきた人を一番に出迎える大切なドア。ガラス戸にすれば、デザインだけでなく人の気配を身近に感じることができます。
筆者の自宅では、ガラスのスリットが入ったリビングドアを採用していますが、家族が帰宅した時には玄関照明がガラス越しにリビングに入り込んできます。家族の「ただいま」と「おかえり」が言いやすい環境づくりにもガラス戸はぴったりです。 -
室内ドアの種類
室内ドアは、主に以下の種類に分類されます。ここではそれぞれの特徴をご紹介していきます。
開き戸
開き戸とは、蝶番などを軸に前方、または後方に弧を描いて開閉するドアをいいます。部屋の室内側に開くのは「内開き」、外側に開くのは「外開き」、さらに、扉の枚数による違いでは「片開きタイプ」と「親子タイプ」など様々な種類があります。
片開きタイプ
片開きタイプの開き戸は、1枚の扉を前方、または後方に開閉するタイプのドアです。扉1枚分の幅があれば設置できるため、狭いスペースでも採用しやすいことが特徴です。筆者の自宅では、子供部屋や納戸、トイレなど、扉は必要ですがあまりスペースを取りたくない場所に取り入れています。
親子タイプ
親子タイプの開き戸は、大小の2枚の扉がついたタイプです。通常、小さい方の扉は固定した状態とし、大きい方の扉を前方、後方に開閉して使います。広い部屋に設置されるケースが多く、大きな荷物でも出し入れしやすいメリットがあります。
引き戸・吊り戸
扉を左右に開閉するタイプの戸のうち、上部と下部にレールがあるタイプを「引き戸」、上部のみにレールがあるタイプを「吊り戸」といいます。扉の枚数や開閉方法により「片引きタイプ」や「引分けタイプ」、「引違いタイプ」という種類があります。
片引きタイプ
片引きタイプは、扉を左右いずれかの一方方向にスライドさせて開閉するタイプです。1枚扉のものが一般的ですが、2~3枚の扉が連動してスライドする種類もあります。
引分けタイプ
引分けタイプは、2枚の扉をそれぞれ左右にスライドさせて開閉するタイプです。2枚の扉を開けた状態にしておけば開口部を広くとれるため、開放感や荷物の出し入れがしやすいというメリットがあります。
引違いタイプ
引違いタイプは、2枚の扉のいずれかを左右にスライドさせて開閉するタイプです。扉は2枚ありますが、開口部は扉1枚分なので、押し入れの襖と同じような構造です。左右の扉のいずれからも出入りができるため、家具のレイアウトに合わせて動線を変えられたり、収納の扉として設置した場合には、出し入れするモノの位置に合わせて開閉する扉を選ぶこともできます。
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【部屋別】おすすめのドアの種類
さて、ここまでは室内ドアの種類を紹介していきましたが、部屋や用途による向き・不向きがあります。ここでは、部屋ごとにおすすめのドアの種類を紹介していきます。
「リビング」に適したドア
テレビを置いたり、家族やゲストと団らんを楽しむリビングでは、気密性が高く、音漏れが少ない開戸が適しています。ガラスのデザインを入れれば空間に奥行きも作ることができます。
廊下の幅を広くとった広々としたリビングでは親子タイプの開き戸がおすすめ。大型家具を設置しやすくなるだけでなく、開口部が広くとれるため、開放感も演出できます。
「トイレ」に適したドア
トイレには鍵や明かり窓がついた片開き、もしくは片引き扉がおすすめです。片開きタイプは気密性が高く、臭いや音漏れを抑えることができる一方、廊下が狭いと扉を開けたときに、廊下を通る人にぶつかってしまう危険もあるので注意が必要です。また、バリアフリー化をしたい場合は、開けた状態にしやすく、スペースも取らない引き戸タイプがおすすめです。
「シニア/幼児の住む家庭」に適したドア
シニアが暮らす住まいでは、開閉時に身体を前後に動かす開き戸よりも、引き戸・吊り戸の方が開閉の負担を軽減することができます。さらに、吊り戸にすれば扉下部にレールもないため、つまづき防止にもなります。
また、引き戸・吊り戸は開けた状態にもしておきやすいため、介護を必要とするシニアや幼児を見守りやすい特徴があります。
「ウォークイン・ウォークスルーパントリー」に適したドア
中に入り込めるタイプのパントリーでは引き戸・吊り戸がおすすめ。中に入るタイプのパントリーでは動線が重視されます。普段は開けた状態にして収納や調理がしやすい動線を確保し、必要な時だけ扉を閉めれば「生活のしやすさ」と「すっきりした状態」を両立させることができます。
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ドア選びのポイント
では、どのようにドアを選んでいけばいいのでしょうか。ここでは、ドアを選ぶ際のポイントをご紹介していきます。
部屋のテイストに合わせて選ぶ
部屋のデザインやテイストは、それぞれの好みや希望によって異なります。そのため、まずは部屋のテイストに合うデザインのドアを選びましょう。たとえば、ホテルライクなテイストの部屋にヴィンテージ系のドアでは違和感があります。空間の意匠性にマッチするデザインのドアを選択していくことが重要です。
壁や床と同系色で合わせる
空間に統一感を持たせるには、壁や床と同系色のドアを選択するのがおすすめ。部屋に入った時にまとまりがあり、洗練された印象を与えることができます。筆者の自宅では、ドアと床材を明るめのグレージュでまとめ、クロスはホワイトカラーをベースにしたことで、全体的に明るい印象の家にしています。
壁や床と異なる色であえてアクセントにする
同系色ではなく、ドアだけあえて異なる色味にするのもおすすめ。まとまりのある中にアクセントカラーを取り入れることで、他の家にはないオリジナル感を演出できます。ただし、一歩間違えると違和感が生じることもあるため、設計の段階でインテリアコーディネーターに相談しましょう。
パーツや素材、機能性にこだわる
空間を行き来したり、仕切ったりするだけではもったいないドアの役割。せっかくリノベーションするならパーツや素材、機能性にもこだわりましょう。例えば、フローリングで突板の素材を採用するなら、ドアも突板にすることで空間に統一感や温かみが生まれます。また、取っ手にはよく採用されるレバーハンドルだけでなく、円筒状の取っ手をひねってドアを開け閉めする「握り玉ハンドル」や、ハンドル部分を押してから引くことで、少ない力で開閉できる「プッシュプルハンドル」などといった種類もあります。さらに、ドアそのものに防音・遮音効果を付与したり、ルーバーを組み込んで風の通り道を確保したりと様々なアレンジが可能です。
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KULABOで人気!おすすめのドア商品
ここでは、実際にKULABOでもご提案することが多いデザイナーが厳選したおすすめのドア商品とメーカーをご紹介いたします。
Panasonic「クラフトレーベル」
バリエーションは827通りとデザイン豊富なベリティスシリーズ。ガラスや取手など細部までこだわりたい方におすすめです。
Panasonic「スタンダードレーベル」
オーソドックスでシンプルなデザイン。リーズナブルで飽きの来ない自然なスタイルが人気です。最大高さ2m35cmのハイドア仕様もあります。
Panasonic「プラスレーベル」
オーソドックスでシンプルなデザイン。ガラスのリビングドアで開放感と採光◎。お洒落カフェのような雰囲気が素敵です。
ミラタップ「クワドロスリム」
(※旧サンワカンパニー)極限まで薄くした見付16mmのフレームが上品で美しい、無駄を感じさせない洗練されたデザインが魅力的なドアです。
LIXIL「ラシッサ」
6つのレーベルからなるラシッサ。カラーバリエーションは28色と非常に豊富で、扉表面の凸凹が木の質感をリアルに再現しています。デザインが多彩な採光タイプは、小物も自由自在にカスタマイズできます。
YKK AP「famitto」
スリムなフレーム+全面ガラスを合わせた上品で開放的なドア。スタイリッシュなデザインが人気を集めています。
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世界に一つだけ。KULABOでつくった造作オリジナルドア
KULABOではドアを造作することも可能!自分好みで、空間に合わせたドアを作ることができます。最後に、KULABOでつくった世界に一つだけの造作ドアをご紹介いたします。
*半円アールの造作ガラス戸
▶施工事例を詳しく見る
全体的にかっこいい雰囲気の中に、ガラス部分を半円アールにして柔らかい印象に。ガラスの範囲を扉の半分にすれば、プライベートも確保可能です。
*他の造作家具と色味を合わせたドア
▶施工事例を詳しく見る
家全体のテイストに合わせて、アッシュホワイトの突板をドアに採用。取っ手も品のいいゴールドを選定し、握り玉型の取っ手は温かみのあるエレガントな雰囲気をプラスしています。
*内装とデザインを統一した造作ガラス戸
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金属フレームを使い造作。お家のテイストや寸法に合わせて、世界にたった一つのガラス戸をリビングのメイン扉にしました。
*既製品と造作を組み合わせたガラス戸
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YKK APのfamittoの横格子に合わせて造作のFIX窓を製作し、大胆な採光部を空間の主役に。famittoと一体となって、すべて造作のような特別感のある印象になりました。
*既製品をタイルと同じブルーに塗装したドア
▶施工事例を詳しく見る
メーカー品のリビング扉を、キッチン背面に貼ったタイルと同じブルーで塗装。空間の統一感を作り出し、パッと目を惹くアクセントにもなりました。
*表裏でデザインが違うドア
▶施工事例を詳しく見る
実はこの扉はアメリカの玄関扉です。裏表でデザインが違い、スッキリとした廊下には白色、無骨なテイストのリビング側には木色と、それぞれの空間にマッチするデザインです。 -
まとめ
今回は室内ドアについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
機能性やデザインなど様々な種類がある室内ドアですが、リノベーションをするときには、住む人の家族構成や部屋の用途、部屋の雰囲気に合わせて選択していくことが重要です。
KULABOでは、お客様のご希望だけでなく、空間全体を合わせた室内ドアをご提案させていただいています。「リノベーションをしたいけど、どのようなドアを選べばいいのか分からない」とお悩みの方は是非一度お問い合わせください。
このコラムの執筆者
永井 智美