リモートワークを快適に!今つくりたいワークスペースをタイプ別にご紹介!
2020年08月15日
2024年12月23日
新しい生活様式として根付きつつある在宅勤務。家で仕事をする方の増加と、将来の在宅勤務を見据えてワークスペースを作ることが注目されています。ワークスペースは必ずしも必要な空間ではないですが、ちょっとした作業から仕事、趣味の場所として利用することができてあると便利な空間です。
ワークスペースは「独立型」「半独立型」「オープン型」と大きく分類して3種類です。今回はワークスペースの特徴をタイプ別にご説明します。
CONTENTS
-
独立タイプのワークスペース
独立型タイプのワークスペースは、その名の通り1つの空間として独立した部屋、いわゆる書斎のことです。
家族の視線や物音も気にすることなく、作業に集中しやすい環境が整う点が独立型のワークスペースの最大の特徴です。在宅勤務の悩みでよくある「仕事のオンオフがつけづらい」「仕事専用のスペースが無い」という問題も解決し、生活の空間と仕事の空間を完全に分離することができます。自宅からWEB会議をする場合でも、生活音が入ってしまったり自宅の様子が映り込む心配もありません。
また、一人でゆっくりとくつろぎ趣味を楽しむ場所にもできるので、プライベート性の高い空間にすることができます。最近は洋室2間を1つのLDKにしたりと広々とした間取りが好まれる傾向がありますが、その分一人になれる場所も減少しています。息抜きやリフレッシュする時間が欲しい方や、誰にも邪魔されない一人の時間を確保したい方には適しています。
しかし、独立型タイプのワークスペースをつくることで、部屋にこもって家族とコミュニケーションがとりづらくなるのではないかと不安点も出てきます。このような場合は、ワークスペースに室内窓を設けるなど間取りの工夫をすることで、他の部屋とのつながりもでき家族とのコミュニケーション不足も軽減できます。
独立型のワークスペースをつくる際は、ある程度のスペースと費用が必要となります。必要な広さは人によって様々ですが、一般的には2.5畳~4畳程度となってきます。部屋が仕切られていることでエアコンや照明を設置する費用もかかりますので、間取り的にも資金的にも余裕をもって検討したいところですね。 -
半独立タイプのワークスペース
半独立型は、完全に壁で囲われていないワークスペースのタイプです。
独立型とオープン型の中間の使い勝手を兼ね備えており、「個室をつくるスペースが取れないけど集中できるスペースが欲しい!」という方におすすめです。
半独立型は、LDKや寝室の一角につくれるので、新たに専用の部屋を設けるような大型の工事が必要ありません。壁・本棚で間仕切りをすれば適度な閉鎖感のある空間、家具で間仕切りをすれば部屋の開放感を保ちながら空間を緩やかに仕切ることができます。間仕切りに用いた家具は、元々の家具としての機能も果たすので収納スペースも確保できます。壁・本棚・家具どれを使用しても、独立型のように扉がないので作業しながら家族の気配も感じられるでしょう。
一方で、半独立型は独立型と比べるとプライベート性や防音性能が低くなります。また、中の様子が見えるので来客が来た際にワークスペースが見えてしまうデメリットがあり、間仕切りを工夫したり設置場所を考える必要があります。
在宅勤務中の仕事のオンオフの切り替えは、仕事部屋に向かうちょっとした空間の移動が効果的とされており、部屋の一角に間仕切りがあるだけでも気持ちの切り替えがしやすくなります。建物の構造によってはロフトやスキップフロアなどを作るといった縦の空間を利用する方法もありますので、一度施工会社に相談してみましょう。 -
オープンタイプのワークスペース
オープン型は、家の中の周囲との壁がない場所につくられたワークスペースのことです。
在宅勤務をされる半数近くの方は書斎や空き部屋がなく、リビングやダイニングで仕事をすることを余儀なくされます。ダイニングテーブルを仕事用の机として利用する場合には、食事のたびに机を片付けなければならず、大事な書類を汚してしまうリスクもあり、仕事をする場所として快適とは言いづらいです。
本格的に在宅勤務へと切り替えが進む中で、ダイニングテーブルとは別に仕事用のスペースをつくっておくととても便利です。特にオープン型は、床面積に余裕がない家でも、リビング・ダイニングなどのデッドスペースにカウンターやデスクを設置すればそれだけでちょっとしたワークスペースが出来上がります。仕事用だけでなく子どもの勉強場所としても使えますので幅広く活用できます。
また、リビング・ダイニングにワークスペースをつくることで、家事の合間に作業したり家族の様子を見ながら作業できるメリットもあります。
一方で独立型ではない分、プライベート性が低くなってしまうことがデメリットとして挙げられます。人によっては作業に集中しづらく、WEB会議を行うのはあまり向いていないでしょう。
しかし、部屋の中でも人の気配を感じにくい場所につくったり、壁に向かって座るような間取りでデスクを配置したりと工夫をすることである程度集中できる環境をつくれます。スペースを確保する場所は、家事動線や移動の邪魔にならないように注意しましょう。 -
まとめ
今回はワークスペースをタイプ別にご紹介させて頂きました。理想とするワークスペースは人それぞれです。タイプによって特徴も様々ですので、ライフスタイル・ワークスペースを使用する人と目的を明確にしたうえで、どのような空間にしたいのか考えましょう。
当社は間取りの変更だけでなく、ライフスタイルを反映させたデザインと暮らしやすさを考慮したご提案ができます。「このようなワークスペースをつくりたい!」という思いのある方は、是非一度KULABOにご相談くださいませ。
このコラムの執筆者
青木 一晃