二世帯住宅へリノベーション!基本知識をおさえよう!
2020年12月02日
2024年11月12日
親世帯と子世帯がひとつ屋根の下で暮らす二世帯住宅。一昔前までは二世帯で生活する暮らし方は一般的でしたが、核家族化が急速に進み年々減少傾向にありました。しかし、共働きの家庭が増加している現代。親世帯が子世帯の子育てに協力しやすく、高齢の両親のことも考えたお互いを支え合える暮らし方として、二世帯住宅にリノベーションしたいという方もいらっしゃいます。
今回は二世帯住宅の特徴について解説していきます。
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二世帯住宅のメリットとは?
「安心して生活できる」「経済的にお得!」といった二世帯住宅ならではのメリットがいくつかございます。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
*子どもの面倒を見てもらいやすい
親世帯がすぐ近くにいるので、子育てを手伝ってもらえます。子どもだけで留守番をさせる心配もなく、子どもが風邪を引いた場合などでも面倒を見てくれます。特に小さな子どもがいる共働きの家庭は、親がそばにいてくれるのは心強いものです。
*親の介護が行いやすい
高齢になった親の介護は、離れて暮らす子世代にとって悩ましい問題です。もし親世代の介護が必要となった際に離れて暮らしていると、介護のために実家に通ったり介護施設に入居させたりと様々な面で負担がかかります。二世帯住宅であれば、何かあったときにすぐに気づけて対応できます。
*経済面の負担が軽減される
戸建て2軒分の建築したり、お互いに賃貸で別々に家賃を払って住むことに比べれば、二世帯住宅にリノベーションするほうが安く済む傾向にあります。また、一定の条件を満たすことで住宅補助や税金の軽減対象となります。
一つの住宅に一緒に暮らす方が、光熱費や生活費も節約することができますので、コスト面でメリットが多いです。
以上のように、親世帯・子世帯にとっても日常生活を助け合えるようなメリットがあります。一方で、生活リズムや価値観の違いからお互いがストレスを感じるような場合もあります。二世帯住宅リノベでは、最適な距離感を保てるような間取りプランを考えることが重要です。 -
二世帯住宅の間取り3タイプの紹介!
二世帯住宅といってもいくつか間取りのタイプがございます。続いては、二世帯住宅の代表的な3つのタイプをご紹介します。
■完全同居型(共用型)
完全同居型(共有型)とは、基本的にすべての設備を二世帯で共有して生活するスタイルです。家族が顔を合わせる時間が多く、キッチン、ユニットバスなどの水回り設備も1つで良いので一番費用を抑えられるタイプです。
■一部共有型
一部共有型は、玄関・キッチン・浴室などの設備の一部を共有するタイプの二世帯住宅です。一部を共有することで費用を抑えつつ、程良い距離感を保ちながら生活ができます。
■完全分離型
完全分離型は、玄関を親世代と子世代で別々に設置し、内部の設備も完全に独立させるタイプが完全分離型になります。生活リズムが異なっていてもお互い気を遣う必要がなく、何かあった時はすぐに助け合うことができます。
間取りを決めるうえでポイントになるのが、「どの部分を共用するか」という点です。それぞれのタイプごとにメリットデメリットがあります。どのような暮らし方をしたいのか家族で話し合いをして、暮らし方に合ったタイプを選択しましょう。
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二世帯リノベーションの相場とポイント
次に二世帯住宅づくりになぜリノベーションがオススメなのか、そしてその相場感をお伝えします。
二世帯住宅づくりはリノベーションするほかに、建て替えという選択肢もあります。リノベーションと建て替えのどちらを選ぶかは建物の状態にもよりますが、リノベーションするほうが費用を抑えられる傾向にあります。
二世帯リノベーションにかかる費用は、相場として約800万円~1800万円が中心の価格帯です。一方で、建て替えを行うとなれば元の家を取り壊したりしなければいけないので、メーカーにもよりますが約2500万円~3000万円の金額がかかってきます。間取り変更や増改築を伴うことがある為、一般的なリノベーションよりも高額になることが多いですが、建て替えと比較すると低コストで済むのでリノベーションを選択される方は増えております。
リノベーションであれば二世帯住宅の仕様になっていない部分のみ手を加えることもできますし、間取り変更を行いご家族のライフスタイルに合わせて空間づくりを行えるので、各世帯が住みやすい家づくりができるのです。 -
まとめ
今回は二世帯住宅へリノベーションする際の基本的な知識についてお話しました。
二世帯住宅へのリノベーションを検討している方は下記の2点にもお気を付けください。
*家族でよく話し合おう
二世帯住宅は2つの家族が生活を共有することになります。それぞれが「プライバシーはある程度確保した間取りがいい」「リフォーム費用や生活費をなるべく抑えたい」など要望があるかと思います。お互いが快適に暮らせるようによく話し合い、言い出しにくいことがあればリフォーム会社に直接伝えておきましょう。
*お互いの生活リズムをやライフスタイルを考慮する
親世帯と子世帯では想像以上に生活リズムが異なります。些細な生活音でもストレスに感じてしまうこともありますので、間取りを考える際は注意しましょう。
二世帯住宅に限らずですが、リノベーションをする際はどのような暮らし方を望んでいるのか、どのような間取りにするのかは事前にしっかりと計画を練っておかなければなりません。現在の家族構成やライフスタイルだけでなく、将来的なライフスタイルも考慮して計画を立てましょう。
当社では二世帯住宅の施工実績もございます。ご希望をお伺いし、お客様ご家族にぴったりのプランを提案させていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。
このコラムの執筆者
青木 一晃