冬暖かく夏涼しい!理想の住環境を叶える断熱リノベーション

2024年11月18日

今お住まいの家で「暖房の効きが悪く、家の中が寒い」「夏場は家の中なのに暑くてフラフラすることがある」と悩んでいる方はいませんか?思い当たった方は、家の断熱性能が十分でないことがあります。
寒い家や暑い家に我慢して住み続けることは、快適ではありませんし家族の健康リスクを高めます。断熱リノベーションをすることで、断熱性能を向上させ快適な住環境を実現させることが出来ます。今回は、断熱リノベーションの特徴についてお話します。

  • 断熱リノベーションとは?

    断熱リノベーションとは、外と中の気温をまざらないように壁や床に断熱材を入れたりすることで、熱を逃がしにくくするためのリノベーションです。分かりやすく言えば家を魔法瓶のような状態にすることです!
    断熱リノベーションの工法は「外断熱工法」と「内断熱工法」の大きく2種類に分けられ、それぞれに特徴がございます。

    【外断熱工法】
    外断熱工法とは、外壁や屋根などの建物の外側から断熱材で覆う工法のことです。断熱材が柱や梁の外側にあり、ぐるっとひと続きで建物を包み込むので、気密性が高くなる点がメリットとしてあげられます。気密性が高くなることで温度差もほとんどなくなりますので結露ができにくく、耐久性の高いお家づくりが可能です。


    【内断熱工法】
    内断熱工法とは、建物の内側に断熱材を入れる工法のことを指します。主に部屋の壁を剥がして柱と梁の内側へ断熱材を入れたり、窓を交換する工事を行います。外断熱とは違って部分的な断熱となるので、その分コストも抑えることが出来ます。外断熱と比べると気密性は劣りますが、断熱機能が経年劣化しにくく施工も容易です。


    建物の構造等によってどちらの工法での施工が向いているのかが変わります。特徴を理解したうえで、施工会社と相談しながら工法を選択することをお勧めします。

  • 断熱フォームについて

    内断熱工法の中でも
    ・壁内部の空間に断熱フォームを入れ込む方法
    ・断熱ウレタン材を吹き付ける方法
    の2つの方法があります。
    では、同じ「壁断熱」の中でも2つの方法によってどんな違いがあるのでしょうか?

    断熱フォームを入れ込む場合
    ◎メリット
    ・価格が吹き付けより安い

    △デメリット
    ・選ぶ素材のグレードによって得られる効果に差があるため、適切な判断が必要


    断熱ウレタン材を吹き付ける場合
    ◎メリット
    ・効果が高い
    ・細かな部分まで施工可能
    ・防水性/防湿性が高い

    △デメリット
    ・価格が高い
    ・施工業者によって密度に差がある



    ここまで、壁断熱の方法についてお話してきましたが、お客様の暮らし方によって求められる断熱材の性能が変わります。地域や気候によっても変わりますので、詳しくは施工業者と相談するのが良いでしょう。

    建物の構造等によってどちらの工法での施工が向いているのかが変わります。特徴を理解したうえで、施工会社と相談しながら工法を選択することをお勧めします。

  • 断熱リノベーションをする4つのメリット

    次に、断熱リノベーションで具体的にどのようなメリットがあるのか紹介します。

     メリット 

    ・快適性がUPする
    ・家族の健康を守る
    ・光熱費の削減で経済的
    ・家を長持ちさせる



    それでは、メリットについて詳しく解説していきます。

    ・快適性がUPする

    断熱リノベーションはLDKや洗面所、廊下との温度差を少なくし、空調の効きが良くなるため少ないエネルギーで夏は涼しく冬は暖かいお家を実現します。室内での体感温度がガラッと変わり、1年を通して快適に過ごすことができます。

    ・家族の健康を守る

    冬場は居室と浴室・洗面所との急激な温度差で、ヒートショックによる心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。ヒートショックにより年間約19,000人以上が亡くなっていると言われており、特に血管が弱くなっている高齢者には大変危険なものです。断熱リノベで温度差を少なくすることはヒートショックや夏場の熱中症予防につながります。

    ・光熱費の削減で経済的

    断熱リノベーションをすることで冷暖房の空気が外に逃げにくくなるので、室内の温度を一定に保つことが出来ます。エアコンの使用頻度を抑えることで光熱費や冷暖房機器そのもののコストを削減が可能です。

    ・家を長持ちさせる

    近年は高気密高断熱の住宅が注目を集めています。高気密住宅で換気がうまく行われていない場合、窓などの外気に触れやすい箇所で結露が発生しやすくなります。結露は放っておくとカビなどの原因になるだけでなく家の柱や土台を腐らせる原因となります。断熱性を高めることによって、結露の発生を抑え、建物の耐久性を高めることが出来ます。

  • 断熱リノベーションの施工箇所と費用目安とは?

    断熱リノベーションは、主に床・壁・窓等のすべての場所の工事を行うこと断熱の効果を一番感じることが出来ます。しかし、施工箇所によって費用も大幅に異なり、家全体を工事するとなると300~500万円以上費用がかかる場合もございます。このようなコスト面を考えると大規模な断熱リノベーションはハードルが高いと感じる方もいらっしゃいますよね。しかし、家全体だけでなく部分断熱を行うことでも、十分な断熱効果を得られることができますので自分の住まいの悩みに合わせた施工箇所を選択しましょう。


     窓の断熱 

    窓は一番熱の出入りが大きく、約50%以上もの熱が逃げていくと言われております。他のどの部分をリノベーションするよりも最も効果的で手軽に行えるリノベーションです。窓の断熱リノベーションは大きく分けて、窓を交換する方法と内窓を設置する方法に分けられます。費用は1か所につき約8~30万円ほどかかります。



     壁の断熱 

    熱の出入りが2番目に多いとされているのが壁からの出入りです。壁の断熱リノベーションを行うことで室内温度が一定に保たれた一年中快適な家になります。特に壁の断熱リノベーションは、外断熱工法か内断熱工法かにより価格が大幅に変動します。約80~300万円程度の費用が必要と念頭に置いておきましょう。



     床の断熱 

    冬の寒い時期になると「床が冷たい」「足元が冷える」という経験をされる方が多いかと思います。そのような場合には床の断熱リノベーションが有効です。戸建の場合は床材を剥がさず床下から断熱材を入れられる場合が多いので、床の張替えがなければ比較的簡単に約20~30万円程度の費用で工事が可能です。



    断熱リノベーションだけでなく床材や壁材、水回りの交換等の他のリノベーション工事と同時に行ったり、リノベーションでは外壁を残したまま断熱工事を行うことができるため、少しでも費用を抑えられます。また、国や地方自治体の補助金・その他優遇制度等に該当すればよりお得にリノベーションが可能です。工事を行う前に、自分が利用可能な制度がないか、少しでも費用が抑えられる方法がないか一度確認してみましょう。



  • まとめ

    今回は断熱リノベーションの特徴についてお話させて頂きました。断熱リノベーションは“夏は涼しく、冬は暖かい”快適な家をつくるだけでなく、光熱費の節約や家族の健康を守ることに繋がります。

    KULABOでは部分断熱リノベーションと要望の多い水まわりの交換をセットにしたパックもご提供しております。お客様のお悩みに合わせてプロの目線からリノベーションのご提案させて頂きますので、お気軽にご相談くださいませ。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

村松 杏摘

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