住宅ローンでリフォーム費用を借りる際のポイント

2023年11月17日

リノベーション費用をローンで借り入れようと考えたとき、よく耳にするのが「リフォームローン」「住宅ローン」です。

ここではリフォームローンと住宅ローンの違いや特徴を説明します。中古物件の購入からリノベーションを検討されている方は、知っていると知っていないでは、毎月の支払額や総支払額が大きく変わってきますので、是非最後までご覧ください。

  • 「リフォームローン」と「住宅ローン」の特徴

    まず初めに「リフォームローン」と「住宅ローン」の特徴を把握しましょう。

     リフォームローン 

    ・担保が必要ないことが多い
    ・住宅ローンに比べ金利が高い
    ・借り入れ期間が短い(最長で10年程)
    ・借り入れ可能額が少ない



     住宅ローン 

    ・担保が必要
    ・リフォームローンに比べ金利が低い
    ・借り入れ期間が長い(最長で35年程)
    ・リフォームローンに比べ借入可能額が多い



    リフォームローンの方が無担保で借り入れはしやすいものの、借入可能額は少なく、高い金利でしか借り入れることができません。約500万円までしか借り入れることができません。これに対し、住宅ローンは低金利で長期的に借り入れることができます。

  • リノベ費用を住宅ローンにまとめて借りる

    中古住宅の購入費用と住宅ローンで、リフォーム費用をリフォームローンで借り入れると、返済するローンが二本になり、毎月の返済額は高くなりがちです。また、返済日がローンによって違うこともあり、引落口座に両方の費用をまとめて用意しておかなければなりません。

    そこで便利なローンが「一体型ローン」と呼ばれるローン商品です。
    銀行の中にはリフォーム費用もまとめて住宅ローンに組み込んでくれる「一体型ローン」を提供している銀行があります。
    一体型ローンなら、ひとつのローンに中古住宅の購入費用とリフォーム費用をまとめることができるため、金利の低い住宅ローンでリフォーム費用も借り入れできることになります。そのため、リフォームローンと住宅ローンの二本を利用するよりも毎月の返済額を抑えることができ、総返済額も抑えられます。

    ただし、あくまで住宅ローンと合わせてリフォーム費用を借り入れるものになりますので、物件の購入を行う場合か、今現在住宅ローンを借り入れている場合にだけ利用可能です。既に住宅ローンを完済している場合は住宅ローンを利用してリフォーム費用を借り入れることはできませんのでご注意ください。

  • 一体型ローンを利用するには?

    誰でも一体型ローンを利用できるわけではありません。一体型ローンを利用できるのは、以下のケースです。

    ✔ 住宅ローンを利用しており残債があるケース
    既に住宅を購入し、その残債があるケースではリフォーム時の資金を一体型ローンに借り替えて利用できる場合があります。
    既に住宅ローンを完済している場合は一体型ローンを利用することはできません。

    ✔ 中古物件を買ってリノベーションをするケース
    このケースでは、物件購入費用とリノベーション費用を一括で住宅ローン申請を行います。
    是非物件購入もリノベーションも“これから”という方は一体型ローンを検討してみてください。
    流れとしては中古住宅の購入申込を行い、購入できることが確定したら、リフォーム会社に見積もりを依頼し、中古住宅の購入費用とリフォーム費用が分かる書類を用意して金融機関にローン審査をするという形になります。

  • まとめ

    リフォームローンを利用する時も、一体型ローンを利用する時もリフォーム・リノベーションの費用の見積もりが必要になります。正確な見積もり金額を知るには、実際にリフォーム会社にリフォーム内容の希望を伝え、現地を調査してもらう必要があります。

    当社では既にお住まいの住宅の現地調査、購入検討物件の見積もり調査のどちらにも対応しておりますので、リフォーム・リノベーションを検討している際には、お気軽にお問合せくださいませ。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

中山 友愛

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