リノベで家事が楽になる!回遊性の高い間取りをおすすめする理由
2023年06月26日
2024年11月21日
間取りは、住み心地の良さを左右する非常に重要な要素の1つです。家族構成やライフスタイルに合った間取りにすることでお住まいをより快適にすることができます。
しかし、どのような間取りにすればいいのか迷われている方は多いかと思います。
そこで今回は、「回遊性の高い間取り」についてお話します。実例もあわせてご紹介していますので、家づくりを検討されている方は是非このコラムを参考にしてみてください。
CONTENTS
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回遊性の高い間取りとは
回遊性の高い間取りとは、洗面や収納、ベッドスペース、LDK等をぐるっと回れる間取りのことを指します。家の中に行き止まりがなく、スムーズに部屋の移動を行えるため、「生活動線」や「家事動線」に非常に優れた間取りとなっています。
生活動線とは朝起きてから夜寝るまでの日常生活を営むために移動する経路のことをいい、家事動線とは料理や洗濯、掃除などの一連の家事を行うために移動する経路のことをいいます。
動線を意識した間取りにすると無駄な移動が少なくなるので効率的に作業を進められ、日々の疲労やストレスの軽減に繋げられます。
リノベーションでよく取り入れられる回遊性の高い間取りには、キッチン・脱衣所・浴室などの水回りや家事動線を中心に回遊できるようにする配置や、どこからでも利用しやすいようにLDKを中心に回遊できるようにする配置などがあります。 -
回遊性高い間取りのメリット・デメリット
メリット・移動がスムーズになる
動線を考慮した間取りになっているため、同じ場所を何度も行ったり来たりすることなく、スムーズに移動することができます。動線が短くなる分、家事や毎日の作業の負担を軽減できます。
・風通しや採光が良い
回遊性を持たせることで室内の空気が巡回しやすくなり、空気の入れ替えをスムーズに行えます。自然な換気で一年中快適な状態を保つことが可能です。また、自然光を十分に取り入れることができるので、採光性や明るさを重視したい方にもお勧めです。
・家族とのコミュニケーションが取りやすい
回遊性の高い間取りは家の中を見渡しやすいため、家族の存在を感じながら過ごすことができます。そのため、自然とコミュニケーションを取ることや、お子様のいる家庭はお子様の様子を見ながら家事をすることも可能です。
デメリット・広いスペースが必要になることも
回遊性が高い間取りでは、回遊できるスペース+通行できるスペースが必要になるため、ある程度の広さが必要となります。場合によっては、他のスペースが手狭になることもありますが、プランによっては限られたスペース内で回遊性の高い間取りにすることも可能です!
・家具を配置しづらい
回遊性を高めるためには、通常よりも多くの出入口が必要となります。出入口付近に家具を置いてしまうと通行の妨げになってしまうため、配置には注意が必要です。必要な家具を考慮した上でプランニングすると安心です。
・プライバシーの確保の問題
出入口の数が多く、多方向へ部屋のアクセスが可能な半面、いつどこから人が入ってくるか分からないといった場合もあります。浴室や脱衣所などプライバシーを確保したい場所には特に注意が必要です。
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回遊性を意識したリノベーション事例3選
生活動線に優れたマンションリノベ
エリア:愛知県名古屋市昭和区/Y様邸
家族構成:2人
費用:約1,650万円(2021年施工)
施工面積:100.27㎡
築年数:築36年
こちらの事例は、キッチンや洗面室への家事動線はもちろん、ゲストルーム側も回遊できるような生活・来客動線も考慮した間取りです。家の中央に配置したワークスペースを中心に、部屋全体をぐるりと一周回遊できるように設計しました。無駄を省き、更なる解放感がプラスしたお住まいです。
間取り図:Before 4LDK▷After 2SSLDK
回遊性の高いコンパクトにまとめた暮らし
エリア:愛知県豊田市/I様邸
家族構成:1人
施工面積:82.5㎡
築年数:築30年
こちらの事例は、洗面・収納・ベッドスペース・LDKをぐるっと回れる生活動線を意識した間取りです。基本的に1台のエアコンをつけたままの生活を想定し、LDKから寝室、ウォークスルークローゼットまで一空間にまとめています。また、リビングには隠し扉を設置し、ウォークスルークローゼットへの通路を設けました。
間取り図:Before 4LDK▷After 1SLDK
白を基調とした回遊性抜群のマンションリノベ
エリア:愛知県
施工面積:58.3㎡
築年数:築39年
こちらの事例は、キッチン、洗面、主寝室どの部屋からもWICを経由してアクセスできるようにした間取りです。建具やロールスクリーンで空間を仕切ることで生活感をなくしています。全ての間仕切りを開ければ通風や採光も確保できる回遊性のある間取りが実現しました。
間取り図:Before 3DK▷After 1LDK+玄関+ロフト
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人気があるのは理由がある「対面キッチン」
「対面キッチンにしたい!」という憧れがある方も多いのではないでしょうか。
インスタグラムでよく見るから...なんとなくおしゃれだから...以外にも「回遊動線を確保する」という面でも人気があります。
ここまで回遊動線についてお話しましたが、動線確保と同じくらいキッチンの配置も重要となります。
画像のようなキッチンの配置にすることで回遊動線を確保しつつキッチンからリビングを見渡せ、開放的なキッチンを作ることができます。
「3LDKは欲しいけど開放感も欲しい」「生活しやすい家がいい」といったおうちへの希望を詰め込むためにも動線はかなり重要です。マンションなどの限られた空間の中でいかに間取りの工夫ができるかが鍵となります。 -
限られた空間を最大限に活かしたマンション回遊動線事例!
こちらの施工事例は、お部屋全体で回遊できるような間取りになっています。
キッチン周りだけでなく洗面脱衣室やWICなども工夫しましょう! -
まとめ
今回は、回遊性の高い間取りについてお話しました。
間取りはお住まいの快適さに大きく影響するため、日々の暮らしに寄り添った設計を行うことが大切です。
今回ご紹介した施工事例の他にも、回遊性の高い意識した施工事例は数多くございます。家づくりの参考になるアイデアが満載ですので、リノベーションを検討中の方は是非チェックしてみてください。
このコラムの執筆者
村松 杏摘