わたしのこだわり~無印良品の収納どう使う?~

2024年02月10日

部屋を綺麗にスッキリと片づけたい時、収納と言えば”無印良品”というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。サイズの規格が決まっている収納は見た目に統一感が生まれ、どのようなインテリアにも合うことから、雑誌やテレビなど様々なメディアでも収納特集が組まれるほど人気を集めています。

そんな無印良品の人気により、リノベーションをする方の中には、無印良品の収納を使うことを想定して造作家具をつくることもあります!造作家具は1cm単位でサイズオーダーできるので、無印良品の収納もピッタリと収めることができます。
今回の記事では、無印良品の収納を使うと空間がスッキリ綺麗に見える秘密と、無印良品の収納を使ったKULABOの施工事例の設計ポイントをご紹介します。

  • 無印モジュールの考え方

    皆さまは『無印モジュール』という言葉を聞いたことはありますか?
    無印良品の収納用品のほとんどが、『86cm』という決められたモジュールに沿って設計されています。果たして『86cm』という寸法は、どこから導き出されたのでしょうか?

    86cmという寸法は、実は日本の木造住宅から導き出されています。なぜかというと、日本の木造住宅で多く使われる『木造軸組工法』は、1尺、1間といった単位で設計されており、1間=182cm(6尺)が長さの基準となります。
    この場合、柱と柱の最小寸法として91cm(半間)という寸法が一つの鍵となります。無印良品では、少し余裕をもって家具を配置できるよう91cmよりも少し小さい『86cm』という寸法を決めています。

  • 無印収納がシンデレラフィット⁉造作家具の魅力

    KULABOでは、造作家具と呼ばれるフルオーダーの家具のご提案も行っています。

    造作家具は、デザインの自由度が高く、使い勝手の良い世界で一つの家具をつくることが出来ます。

     造作家具がおすすめのケース 

    ・あまり大きく幅が取れない分、ぴったりサイズで空間を最大限有効活用したい!
    ・お気に入りのインテリアを綺麗に飾りたい!
    ・空間全体の雰囲気に合わせた色や形で家具をつくりたい!



    もちろん、「無印良品の収納を使って、気持ちよく収納できる家具が欲しい!」という方にもおすすめです!
    造作家具では、寸法・形・色・素材など自分好みや設置場所に合わせて計画できるため、シンデレラフィットする家具をつくることができます。

  • 無印収納を使ったKULABOの実例

    暮らしに寄り添った築49年のマンションリノベ

    愛知県名古屋市名東区/O様邸
    家族構成:ご夫婦
    間取り:[before]3LDK→[after]1LDK+WIC
    工事期間:約3ヶ月
    施工面積:58.3㎡
    築年数:築49年



    こちらの事例では、無印良品の商品「硬質紙ファイルボックス」を、ピッタリ収まるようにワークカウンターを造作しています。果たして、このワークカウンターにはどんなこだわりが詰まっているのでしょうか?


    設計スタッフに聞いてみた「設計のアレコレ」


    KULABO_スタッフ_鶴田

    設計担当:鶴田


    Q.設計する際、収納BOXに合わせてピッタリ寸法にしましたか?
    A.左右と上部には1cm隙間ができるように設計しました。
    BOXに指がかけられるような穴はあいていますが、椅子に座りながら使う際は上から使うことの方が多いため、指が引っ掛けられるような隙間をつくりました。
    また、あまりにもピッタリ過ぎると出し入れする際に擦れてしまいますが、逆に隙間を大きくし過ぎると折角のピッタリ感が薄れてしまうため、使い勝手を優先しつつ、ピッタリサイズに見える1cmという寸法にしました。


    Q.奥行きはピッタリ前が揃うように設計したのですか?
    A.実は奥には20cm程余裕があります。
    奥行きは収納BOXではなく、カウンターに合わせて計画されています。そのため、20cm程空洞がある形になります。普段あまり使わないものを収納できるようなスペースです。


    Q.カウンターの引き出しをすべて造作でつくらなかった理由はありますか?
    A.施主様が無印良品の雰囲気が元々好きで、ピッタリ入る丁度いい無印良品のBOXがあったからです。
    造作でカウンターを作るきっかけとなったのは、「お気に入りの椅子を使うため」でした。一般的な椅子の高さよりも少し高い椅子を使いたかったため、椅子に合わせたカウンター作りから造作カウンターの設計が進んでいきました。収納量を増やす際、無印良品BOXが丁度入る!ということで、無印収納を活かしたカウンターになりました。

  • まとめ

    無印良品は、カラーが白や透明などの収納が多く、様々なテイストに合わせることができます。
    無印良品が好きなお客様の中でも、暖かな雰囲気の木目が好きな方がいれば、反対に石や白を基調とした高級感溢れるテイストが好きなお客様もいらっしゃいます。
    ”どんなテイストの空間でも合わせられる”というのが、無印良品が愛される理由の一つなのかもしれません。

    造作家具は、大人気の無印良品の魅力を最大限に引き出すことができます。また無印良品だけではなく、お気に入りの家具・小物・飾りなどにあわせて計画することも可能です。
    数センチの差でも見た目の印象や、使い勝手が変わってくるこだわりの造作家具をKULABOでつくってみませんか?

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

村松 杏摘

Contentsコンテンツ