天井の開放感抜群!素材が生きる戸建て躯体現し事例3選

2024年02月24日

部屋の広さを変えず、住まいに「開放感」を求めたい方は多いのではないでしょうか。
天井を解体して建物の構造体を見せる躯体現しは、天井高を最大まで確保し、特に戸建て住宅は素材の持つ独特の雰囲気を部屋に取り込むことができます。

今回は、木造や鉄骨造の戸建てリノベーションにおいて、天井を躯体現しにしたときの種類についてKULABOの事例をもとに紹介します。

  • 戸建て躯体現しの事例①丸太梁を見せる

    資源を活かす~和に包まれた愛猫との暮らし~

    愛知県岡崎市/O様邸
    家族構成:ご夫婦+愛猫2匹
    間取り:[before]3LDK→[after]4LDK+WIC
    工事期間:約4ヶ月
    施工面積:137.17㎡
    築年数:築27年



    既存の丸太梁を見せることで、ダイニングに開放感が生まれ、迫力ある佇まいになっています。こちらの事例は、天井の中にある垂木の間に断熱材を仕込むことで、断熱にも配慮して計画しています。

     丸太梁を見せるメリット 

    ・荒々しさがなく、ダイナミックな印象の天井デザインになる
    ・天井が高く、開放感のある空間を実現できる

     丸太梁を見せるデメリット 

    ・既存天井を解体してみないと、梁の雰囲気が分からない
    ・木の印象により、部屋のテイストが変わる

  • 戸建て躯体現しの事例②2階の床を見せる

    cost-effective リノベでみせる大空間での最大値

    愛知県常滑市/H様邸
    家族構成:ご夫婦+お子様2人
    間取り:[before]1LDK→[after]LDK+収納
    工事期間:約2ヶ月
    施工面積:34.50㎡
    築年数:築8年



    剛床工法(ごうしょうこうほう)と呼ばれる工法で床が組まれており、格子状の構造を見せています。結果として、2700mmの高さが取れた開放感あるLDKを実現しています。

     2階の床を見せるメリット 

    ・スッキリとしたリズム感あるモダンな天井デザインになる
    ・天井を再度つくらないので、大工さんの手間が省けてコストを抑えられる

     2階の床を見せるデメリット 

    ・既存天井を解体してみないと、綺麗な状態か分からない

  • 戸建て躯体現しの事例③鉄骨の躯体を見せる

    アンティークな質感漂う二世帯住宅化リノベーション

    愛知県
    家族構成:5人家族
    間取り:[before]7DK→[after]5LDDKK+WIC
    工事期間:約3ヶ月半
    施工面積:154.26㎡
    築年数:築31年



    こちらの事例は、もともと組まれていた天井を剥がし、梁やブレース、デッキプレートをすべて白く塗装しました。鉄骨特有のラフさが光る天井デザインで素材感を楽しめます。

     鉄骨の躯体を見せるメリット 

    ・インダストリアルなどクールな印象の空間に仕上げることができる

     鉄骨の躯体を見せるデメリット 

    ・既存天井を解体してみないと、どのようなブレースが出てくるかが分からない

  • まとめ

    躯体現しは天井高がかなり上がり、広々とした空間を実現できます。開放感ある空間にしたいという方は、是非躯体現しを取り入れてみてはいかがでしょうか。

    組まれている天井の多くはクロスで仕上げますが、戸建ては住宅の構造によって躯体現しにしたときに木材や鉄骨など、素材感を楽しむことができます。しかし、戸建て住宅で躯体現しをする場合、断熱費用がかかったり、既存の状態は解体してみないと分からないことが多い点は注意が必要です。

    KULABOでは、コストやデザイン性などトータルで検討し、既存のものを上手く再利用したご提案が可能です。今住んでいる戸建て住宅を開放的にしたいとお考えの方は、是非ご相談ください。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

大竹 理沙

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