玄関をキレイを保つシューズクローク。使いやすい間取りの計画術!

2024年08月23日

物がごちゃごちゃしがちな玄関周り。皆さんは玄関に何を置いていますか?
シューズや傘、お子様の外遊び用のおもちゃ、アウトドアグッズなど、さまざまなものが集まりますよね。そんな時、シューズクロークがあれば便利です。

今回は、玄関をキレイに保つためのシューズクロークについてご紹介します。
シューズクロークのメリットやデメリット、そして計画する際に気を付けたいポイントについてもお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

  • シューズクロークとは?

    シューズクロークとは玄関に隣接した大容量の収納スペースのことで、土足のまま入ることができます。
    別名、シューズインクローゼット(SIC)や土間収納と呼ばれることもあります。そんなシューズクロークは靴の収納だけではなく、お子様のグッズやアウトドアグッズなど玄関周りのものまで収納が可能な便利なスペースです。

  • シューズクロークをつくるメリットデメリット

     メリット 


    ◇靴以外も収納できる

    シューズクロークと聞くと、一見「靴を収納する場所」と思いがちですが、実際は靴以外のものも収納可能です。靴のほかに、自転車やキャンプ用品などの汚れたアウトドアグッズも気にせずに収納できます。さらに、災害時にすぐ持ち出せるよう防災グッズを置く場所として活用するのも良いでしょう。


    ◇土足のまま物の出し入れが可能

    土足のまま物の出し入れが可能なため、靴の着脱の手間を省くことができます。外出時や帰宅時の動線がスムーズになるため、特に急いでいるときや荷物が多いときに便利です。


    ◇玄関が片付いて見える

    シューズクロークがあれば整理整頓がしやすく、玄関がすっきりとした印象になります。来客時にも清潔感のある玄関を保つことができるため安心です。



     デメリット 


    ◆玄関スペースが狭くなる可能性がある

    収納スペースを広くとってしまったあまり、玄関が狭くなり圧迫感を感じる…なんてことも。居住人数が多ければ多いほど、広く取りたい収納スペースですが、玄関スペースが狭くなりすぎることがないようバランスを決めて計画しましょう。


    ◆湿気やにおいがこもりやすい

    シューズクロークは部屋の奥に位置しているため、風通しが悪く湿気やにおいがこもりやすくなっています。湿気が溜まるとカビの原因にもなり、収納物の劣化を招くことがあります。


    ◆小まめな掃除が必要

    土足で楽に物の出し入れができる分、汚れが溜まりやすく掃除の手間がかかります。その為、耐水性のある床材や壁材など汚れに強い素材を使用することで掃除がしやすくなるのでおすすめです。

  • シューズクロークの種類と特徴

    ・ウォークインタイプ
    1か所からのみ出入口があります。玄関に続いて設置されることが多く、玄関から直接アクセスできるため、帰宅時に靴やコートなどをすぐに収納することができます。また、収納力が高いだけでなく、整理整頓しやすく、アイテムを見つけやすい配置にできるのも魅力の一つです。

    ・ウォークスルータイプ
    玄関と玄関ホールの2か所に出入口があります。動線をスムーズにする設計が特徴です。広めのウォークスルータイプであれば、靴だけでなくアウトドア用品やベビーカーなどの収納も可能です。また、収納棚やフックを自由に配置することで、各家庭のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

    扉のタイプ

    ・オープンタイプ
    出入口に扉をつけないオープンタイプは、帰宅して収納する際に扉の開閉が不要なため、収納スペースに素早くアクセスすることができ、使い勝手が良いのが特徴です。さらに、玄関スペースを広く見せる効果があり、開放的な雰囲気を作り出します。
    ただし、オープンタイプは収納の中が常に見えるため、小まめな整理整頓が必要です。

    ・クローズタイプ
    出入口に扉をつけるクローズタイプは、扉を閉めることで収納物を隠し、玄関をすっきりとした印象に保つことができます。特に、物が多く散らかりがちなご家庭では、扉を閉めるだけで玄関周りをすぐに片付けられるため、非常に便利です。
    ただし、収納スペースが閉鎖的になるため、広さに制限を感じたり、圧迫感を覚えることもあります。後悔しないよう、適切な設計と配置を行うことがポイントです。

     カーテンやロールスクリーンの設置も 


    「間取り的に扉をつけられない…」「予算を抑えたい」という方には、通気性の良いカーテンやロールスクリーンの設置もおすすめです。普段はオープンにしておき、来客時には閉めて目隠しすることが可能です。ただし、簡単に開け閉めできる扉とは異なり、ロールスクリーンの場合は上下に上げ下げする必要があるため、その手間を負担に感じる方もいるかもしれません。

  • 収納棚の配置タイプ

    ■Ⅰ型 (ウォークイン/スルーどちらも可能)
    片側のみ収納棚を設置するタイプです。シンプルでスペースを節約しやすく、比較的狭いスペースでも効果的に収納ができます。

    ■Ⅱ型 (ウォークイン/スルーどちらも可能)
    両側に収納棚を設置するタイプです。収納容量が増え、多くのアイテムを整理整頓しやすいレイアウトです。

    ■L型 (ウォークイン/スルーどちらも可能)
    正面と隣接する壁のどっちかに収納棚を設置するタイプです。コーナースペースを有効に活用でき、使い勝手が良いのが特徴です。

    ■U型 (ウォークインのみ)
    出入口以外の両サイドと正面の3面に収納棚を設置するタイプです。最も収納容量が多く、さまざまなアイテムを整理整頓できるため、家族全員の靴やアウトドアグッズなどを一箇所にまとめられます。

    シューズクロークの収納棚の配置タイプを選ぶ際には、スペースの広さや収納したいアイテムの量、使い勝手を考慮することが大切です。何を、どのくらい収納したいのかを考え、自分の生活スタイルに合ったレイアウトを選ぶことで、より快適で機能的なシューズクロークが実現します。

  • シューズクロークを計画する際の4つの注意点とポイント

    ①靴のサイズや収納量に合わせた広さを計画する

    シューズクロークは最低1畳、おすすめは1.5畳以上です。1畳でも収納スペースを確保することは可能ですが、家族の人数や持っている靴の量によっては収納しきれない可能性もあります。計画する際には、靴のサイズや収納するアイテムの量を考慮して広さを決めることが重要です。収納のしやすさと取り出しやすさを兼ね備えたシューズクロークを作るために、事前にしっかりと計画を立てましょう。


    ②生活動線を考慮する

    玄関から靴を脱いで収納するまでの動線が無駄なく、自然に流れるように配置することがポイントです。例えば、”玄関→クローク→リビング”へとアクセスできる回遊動線を作ることで、快適な生活動線をつくることが可能です。生活動線を意識したシューズクロークを計画することで、家全体の使い勝手が向上し、快適な生活を送ることができるでしょう。

    ③湿気やにおいへの対策をする

    クローゼット内はどうしても湿気やにおいがこもりやすくなっているため、定期的な換気や除湿対策が必要です。例えば、通気口を設けたり、除湿剤や消臭剤を使用したりすることで、湿気やにおいを軽減することができます。また、収納する物の配置を工夫し、空気が循環しやすい環境を作ることも大切です。

    ④あると便利なコート掛けを設置する

    L字型のハンガーパイプを設置することで、帽子や洋服などをかけることができ、見た目もすっきりと保てます。L字型のデザインはスペースを効率的に使えるため、シューズクロークの収納力をさらに高めることができ、家族全員が使いやすい収納を実現します。

  • KULABOのシューズクローク施工事例

    ■ウォークイン


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    ミニマムな空間に洗練さを~点在する素材たち~

    愛知県名古屋市緑区/M様邸
    家族構成:ご夫婦
    特徴と配置:オープンタイプ/Ⅱ型

    ▷▷施工事例はコチラ


    ご夫婦共通の趣味であるアウトドアグッズをまとめて置ける収納スペース。見えにくい位置に靴棚をつくることで、生活感を隠しています。



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    シンプルな中にも遊び心のある 築浅戸建リノベーション

    愛知県豊川市/W様邸
    家族構成:ご夫婦+お子様1人
    特徴と配置:オープンタイプ/Ⅰ型

    ▷▷施工事例はコチラ


    玄関の扉横に設置されたシューズクロークは、スペースはコンパクトですが、靴や日常使いのアイテムをすっきりと収納することができ、玄関周りが整理整頓された印象になります。




    ■ウォークスルー


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    素材感が生みだす理想の生活

    愛知県名古屋市天白区/A様邸
    家族構成:ご夫婦+お子様1人
    特徴と配置:クローズタイプ/L型

    ▷▷施工事例はコチラ


    玄関と収納は回遊できるように計画。仕切り扉を設けることで、玄関から収納の中が見えないようになり、玄関周りがすっきりとした印象になります。



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    緑おちつく心地の良い空間-有機×無機の調和-

    愛知県名古屋市熱田区/M様邸
    家族構成:ご夫婦+お子様1人
    特徴と配置:オープンタイプ/L型

    ▷▷施工事例はコチラ


    玄関土間を広げ、ウォークインクローゼット(WIC)に2方向からアクセスできるようにしています。帰宅後すぐにコートや荷物を片付けることができるため、玄関周りがすっきりと保たれ快適な帰宅動線になっています。

  • まとめ

    今回は、玄関をすっきりと見せるシューズクロークについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。
    玄関周りの収納は、間取りを考える上で欠かせない要素です。
    どれくらいの収納スペースが必要か、どのような動線が使いやすいかは、家庭ごとに異なります。そのため、各家庭の収納ニーズに合わせてカスタマイズすることで、使い勝手の良い玄関周りを実現することができます。

    KULABOではお客様のライフスタイルやご希望に合わせた間取りのご提案をさせていただいております。リノベをご検討中の方もこれからご検討される方もまずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

森居 寛幸

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