KULABOスタッフが実際に体験した、「フルオーダーキッチン」の実情
2024年09月14日
2024年09月14日
キッチンを検討していく上で、今は様々な選択肢があることはご存じでしょうか?
一般的には、『メーカーキッチン』や『工務店限定のキッチン』などが多いかと思いますが、今回のコラムでは『フルオーダーキッチン』の特徴や注意点についてお伝えしていきます。
そして、実際に自邸で『フルオーダーキッチン』を取り入れたスタッフ自身の使用感についても補足しながらお伝えしていきます!リノベーションを検討している方だけではなく、注文住宅を検討している方にも参考になりますので、ぜひチェックしてみてください。
CONTENTS
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『メーカーキッチン』と『フルオーダーキッチン』の違いは何?
まずはキッチンの種類について、どういった種類があるのかお伝えしていきます。
メーカーキッチン
フルオーダーキッチン
サイズ・形
標準サイズと形が決まっている
自由にサイズや形の設計が可能
オプション
メーカーが用意したオプションから選ぶ
必要に応じてカスタマイズが可能
素材や色
限られた選択肢から選ぶ
好きな素材や色を自由に選べる
グレード
メーカーごとに設定されたグレードがある(標準/中級/上級)
設定がない
◆メーカーキッチン
リノベーション、注文住宅に問わず、住宅を検討している方のほとんどが、最初に検討していくのが『メーカーキッチン』になります。具体的には、LIXIL(リクシル)、TOTO(トートー)、Panasonic(パナソニック)等々…誰しもがどこかで一度は聞いたことがある住宅設備メーカーが開発生産しているキッチンが『メーカーキッチン』に該当します。
メーカーキッチンは標準化された選択肢の中から選ぶ形となり、コストパフォーマンスや施工の安定性が特徴です。
◆フルオーダーキッチン
一方で『フルオーダーキッチン』は、『メーカーキッチン』とは完全に正反対でデザイン・素材・機能など自由にカスタマイズでき、自由度が高いという特徴があります。
こう見ると、『フルオーダーキッチン』の方を検討したくなる方が多いと思いますが、一方で注意点もあります。 -
『フルオーダーキッチン』のポイント・注意点
注意点としては、大きく3つ挙げられます。
①費用感
全てをオーダーで製作することになるので、費用は高くなるケースがほとんどです。ただし、上級グレードのメーカーキッチンを検討されている方や海外食洗機を検討されている方であれば、費用感としてはそこまで大きく変わりません。
※海外食洗機は、一部メーカーは上級グレードのキッチンでのみ設置可能な場合が多いため。
②打ち合わせ期間
サイズや形が決まっていないということは自由に選べる反面、1回の打ち合わせで決まらないケースが多々あります。
〜打ち合わせでよくある例〜
・どういったサイズが良いのか?
・収納レイアウトはどうしたほうが良いのか?
・素材自体のメリット、デメリットを比較検討した時に、すぐに決められない…
・設備機器も日本製だけでなく、海外製も視野に入ってくるため情報が膨大
そうなると、本来想定していた打ち合わせ期間が長引いてしまったりする可能性もでてきますので、注意が必要です。また、全て手作りであることや商品の納期を考えると、自分ぴったりのキッチンを作るには完成までの工期も想像以上にかかることがあります。
③施工実績
意外に盲点なのが、「施工実績・実例」の有無になります。
これは上記の打ち合わせ期間にも関係してくる話になりますが、『メーカーキッチン』はある程度ノウハウや経験があれば、キッチンの図面、設計、打ち合わせもほぼメーカー側が行ってくれるため、設置する際の気を付けるポイントが幾つか決まっています。
しかし、『オーダーキッチン』の場合は都度変わるため、設置する際に様々な視点から注意しなければなりません。そうなると、そういったノウハウを持ち合わせた会社に工事を依頼することが大切になってきます。
他にも気を付けた方が良いポイントもありますが、そのあたりは別コラムにて改めてお伝えしていこうかと思います。
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『フルオーダーキッチン』の費用はいくらかかる?
ここまでのお話の中で一番気になっているのは、やはり費用感についてですよね?
サイズ感や仕様によって変わってきますが、約250万円~は想定しておいた方が良いと思います。
ではどのような点で費用が変わるのか確認しておきましょう!
費用変動のポイント例
レイアウト
Ⅰ型、Ⅱ型、L型、アイランド
サイズ
カウンターの幅、奥行き、高さ
天板の素材
メラミン、セラミック、人工大理石、ステンレス、ストーン
扉の面材
メラミン、塗装、木、ステンレス
水栓
日本製、海外製、タッチレス
食洗機
日本製、海外製、フロントオープン、引出
加熱機器
日本製、海外製、ガス、IH
シンク
日本製、海外製、素材
収納レイアウト
キャビネットのサイズ、調味料ストッカー
カップボード
オーダーの有無
このように、費用が変動する点が多岐に渡ります!
例えば、同じⅡ型キッチンでも"300万円前後"だったり"400万円前後"だったり、変動することがあります。 -
『フルオーダーキッチン』の使用感をスタッフに聞いてみた!
『フルオーダーキッチン』を入れたスタッフ自邸があるので、実際に使用してみた感想をお伝えしていきます。
まずはキッチンのスペックについて記載すると、以下の通りです。
・レイアウト:Ⅱ型
・天板:クオーツストーン
・扉:塗装仕上げ
・水栓:KOHLER
・シンク:BLANCO
・加熱機器:BOSCH
・食洗機:BOSCH
Ⅱ型キッチンの中でも大きいサイズで、合計の長さ6m超えと、通常のキッチン2つ分以上もあります…!!
まず「Ⅱ型キッチン」というレイアウトって実際に使い勝手が良いのか??キッチンを検討している人の中では、元々壁付けキッチンを使っていたけど、間取りを検討していく上でⅡ型キッチンになりそう…という方もいらっしゃると思います。
結論としては・・・『使い勝手は良い(慣れもあるかも)』でした。
ただし、使い勝手の良さは全員には当てはまらないようです。具体例を挙げるなら
・料理が好きなご家庭(食材を広げたい、ご夫婦やお子さまと一緒に料理がしたい)
・キッチン以外の用途としても使えるような大きなテーブル代わりにしたい
みたいなイメージです。
他には、シンクと加熱機器が離れているので、その間の通路スペースに色々垂れないか?…という心配もあると思います。こちらについては、
①シンク側で食材を切って、ステンレスバットにまとめてのせる
②まとめて切り終わったら、ステンレスバットを加熱機器側に持っていく
みたいな家事の流れであれば、そこまで落ちることはありません。
これもライフスタイルによって変わってきてしまうため、実際に今お使いのキッチンで試してみても良いかもしれません!
次に、海外製食洗機(フロントオープン)についてはどうなのか?誰しもが一度は憧れる商品だと思いますが、実際に入れたスタッフの話だと、
結論は・・・「少人数家族であれば、フロントオープンまではいらないかも」でした。
今は2人暮らしのため、そこまで洗い物が無く、手洗いで終わらせることが多いようです。友人が遊びに来て、洗い物が多くなったりすると使う…という使用頻度のため、「実際につけてみて間違いなく良かった!」までの実感はまだないとのことでした。
ただし、将来家族が4人以上に増えることを想定する場合だったり、1回にまとめて作り置きするようなライフスタイルのご家庭であれば、あった方が良さそう…という感想です。
逆に「海外製食洗機」よりも付けてよかった商品もありました!ずばり「ディスポーザー」です!
ディスポーザーは、生ゴミを粉砕して排水に流せるシンクに取り付ける商品です。これにより、生ゴミを何日も保管する必要がなくなり、悪臭に悩まされることも無いので、非常に重宝される機器とのことでした!
※ただし、市の条例などによりディスポーザーの設置に条件がある場合もあるので、ご注意ください!
最後に、あえてここは今だったら変更したかもしれないポイント!今になって変更しても良かったと感じたのは、「水栓」でした。当初はデザイン・コスト面を優先して通常の水栓を選びましたが、実際に使ってみるとタッチレス水栓の方が楽だったかも…という感想でした。
リビングから見える位置に水栓があるため、デザイン面も考慮したようですが、少し費用がかかってもオシャレなタッチレス水栓にしておけば、水栓周りの水滴を毎回拭く手間が省けたかな〜ということでした。
今回は、一部内容を抜粋してお伝えしましたが、もちろん今回の内容が全員に当てはまるわけではないかと思います。
一番大切なのは、自分たちにとって使いやすいかやライフスタイルにあっているのかをしっかり検討していくことに尽きるということでした。 -
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選択肢が豊富である『フルオーダーキッチン』は、予算やニーズに応じて最適な選択をすることが重要です。どちらの選択肢も一長一短がありますが、理想のキッチンを実現するために、しっかりとリサーチし、自分に合った選択肢を見つけることが成功の鍵となるでしょう。
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このコラムの執筆者
青木 一晃