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2026年09月19日
2026年09月19日
新築やリフォームを考える際、多くの人が取り入れたいと希望する「ランドリールーム」。洗濯に関する一連の作業を1ヶ所で完結できるため、家事の効率が格段に上がると人気です。しかし、間取りや広さをしっかり計画しないと、「作ったけど使いにくい…」と後悔するケースも少なくありません。この記事では、ランドリールームで後悔しないための間取りのポイントを7つに絞って徹底解説します。さらに、具体的な間取り図を交えた成功実例も紹介しますので、あなたのライフスタイルに合った、本当に使いやすいランドリールームづくりの参考にしてください。
CONTENTS

ランドリールームとは、洗濯に関する家事を効率的に行うための専用スペースです。「洗う・干す・畳む・アイロンをかける・しまう」という一連の作業を、この空間だけで完結できるように設計されています。
共働き世帯の増加やライフスタイルの変化に伴い、家事の時短を求める声が高まっていることから、近年特に注目を集めています。
ランドリールーム最大の魅力は、洗濯に関する全ての作業を移動することなく1ヶ所で行える点です。洗濯機から濡れた重い洗濯物を取り出し、バルコニーまで運んで干し、乾いたら取り込んで各部屋のクローゼットにしまう…といった従来の動線では、多くの時間と労力がかかっていました。
ランドリールームがあれば、洗濯機から取り出してすぐに室内干しをし、乾いたらその場で畳んだりアイロンをかけたりできます。さらに、ファミリークローゼットを隣接させれば、「しまう」作業まで完結し、家事動線を劇的に短縮できます。
室内干しが基本となるランドリールームは、天気や時間を気にする必要がありません。雨の日や風の強い日、花粉や黄砂が気になる季節でも、安心して洗濯物を干すことができます。
また、夜間にしか洗濯の時間が取れない方や、帰宅が遅くなりがちな方にとっても、時間を気にせず自分のペースで洗濯を進められるのは大きなメリットです。防犯上、外に洗濯物を干したくないという方にも選ばれています。

「作ってよかった!」と心から思えるランドリールームを実現するためには、計画段階で押さえておくべきポイントがいくつかあります。ここでは、後悔しないための7つの重要なポイントを解説します。
ランドリールームの広さは、家族の人数や洗濯物の量によって変わります。一般的に、3〜4人家族であれば2〜3畳程度の広さがあれば、「洗う・干す・畳む」の作業をスムーズに行えるとされています。
| 広さ | 主な用途 |
|---|---|
| 約1.5畳 | 洗濯機・乾燥機を設置。脱衣所との兼用が多い。 |
| 2〜3畳 | 洗濯機、物干しスペース、簡単な作業台を設置可能。 |
| 4畳以上 | ファミリークローゼットを併設したり、アイロンがけも余裕をもってできる。 |
ただし、これはあくまで目安です。ガス衣類乾燥機を導入する場合は干すスペースは最小限で済みますし、まとめ洗いが多いご家庭ではより広いスペースが必要になるでしょう。自分たちのライフスタイルを具体的にイメージし、必要な広さを見極めることが大切です。
ランドリールームの使い勝手は、家全体の間取り、特に他の空間との繋がり方(動線)に大きく左右されます。家事効率を上げるためには、以下の動線を意識すると良いでしょう。
• キッチンとの連携: 料理をしながら洗濯をするなど、複数の家事を同時に進めやすくなります。
• ファミリークローゼットとの連携: 乾いた衣類をすぐにしまえるため、洗濯動線が最短で完結します。
• お風呂・洗面所との連携: 脱いだ服をすぐに洗濯機に入れられ、入浴後の着替えもスムーズです。
• 外干しスペースとの連携: 天気の良い日は外で干したいという方は、バルコニーやウッドデッキに直接出られる勝手口を設けると便利です。
これらの要素を組み合わせ、「回遊動線」と呼ばれる行き止まりのない間取りにすると、家の中の移動がさらにスムーズになり、家事のストレスを軽減できます。
室内干しを基本とするランドリールームでは、湿気対策が最も重要なポイントの一つです。対策を怠ると、カビや嫌な生乾き臭の原因となり、せっかくのランドリールームが快適な空間ではなくなってしまいます。
• 窓の設置: 自然光を取り入れ、風通しを良くするために窓はできるだけ設置しましょう。防犯面も考慮し、高窓やスリット窓などを活用するのもおすすめです。
• 換気扇の設置: 窓だけでは不十分な場合や、窓が設置できない間取りの場合は、必ず換気扇を設置してください。24時間換気システムと連動させるのが理想的です。
• 除湿機の活用: 梅雨の時期など、特に湿気がこもりやすい季節には除湿機の使用も効果的です。除湿機用のコンセントをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。
ランドリールームには、洗剤や柔軟剤のストック、ハンガー、洗濯ネット、アイロンなど、多くの物が必要になります。これらをスッキリと使いやすく収納できるかどうかで、作業効率が大きく変わります。
• オープン棚の活用: 洗剤など、すぐに手に取りたいものはオープン棚に置くと便利です。可動棚にしておくと、収納するものに合わせて高さを変えられます。
• シンク下の収納: スロップシンクを設置する場合は、シンク下も貴重な収納スペースになります。
• 壁面収納: 壁を有効活用して、ハンガーをかけるバーやタオル用の棚を設置するのも良いアイデアです。
収納スペースを考える際は、食料品のストックなどを保管する「パントリー 間取り」の考え方も参考になります。使いやすさを重視した収納計画を立てましょう。
洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたり、洗濯物を仕分けたりと、何かと便利なのがカウンターです。少しのスペースでもカウンターがあると、作業が格段にはかどります。
カウンターは、自分の身長に合わせて使いやすい高さに設置するのがポイントです。立って作業することが多いのか、椅子に座って作業したいのかによっても適切な高さは変わります。
カウンターの下をオープンにしておけば、ランドリーバスケットを置いたり、椅子を収納したりと、スペースを有効活用できます。
意外と見落としがちで後悔するポイントが、コンセントの位置と数です。ランドリールームでは、アイロンや除湿機、サーキュレーター、場合によっては電動の物干しユニットなど、電気製品を使う機会が多くあります。
• 洗濯機・乾燥機用: それぞれの機器の設置場所の近くに必ず用意します。
• アイロン用: 作業台の近くに設置すると、コードが邪魔にならずスムーズに作業できます。
• 除湿機・サーキュレーター用: 部屋の隅や、風を送りたい場所に設置しておくと便利です。
どこで、どのような家電を使うかを具体的にシミュレーションし、適切な場所に十分な数のコンセントを計画しておくことが、使いやすいランドリールームの秘訣です。
家は長く住むものです。ランドリールームを計画する際には、現在のライフスタイルだけでなく、将来の変化も見据えておくと良いでしょう。例えば、子どもが成長すれば洗濯物の量は増え、独立すれば減っていきます。
また、年齢を重ねると、重い洗濯物を2階に運ぶのが大変になるかもしれません。将来的に、ランドリールームを書斎や趣味のスペースとして活用する可能性も考えられます。収納を可動式にしたり、少し広めにスペースを確保したりするなど、変化に対応できる柔軟な設計を心がけると、長く快適に使い続けることができます。

ここでは、実際に家事効率が格段にアップする、人気のランドリールームの間取り実例を5つご紹介します。

キッチンから洗面脱衣室を抜け、ランドリールーム、そしてウォークインクローゼットへと繋がる回遊動線は、家事を行う上で非常に効率的です。料理の合間に洗濯機を回したり、洗濯が終わるのを待ちながら他の家事を進めたりと、複数の作業をスムーズにこなせます。

洗濯動線のゴールである「しまう」作業を最短にするのが、ファミリークローゼット直結型の間取りです。ランドリールームで乾かした衣類を、ハンガーにかけたまま隣のファミリークローゼットへ移動させるだけ。畳む手間が省け、家事の時短に大きく貢献します。

家の中をぐるりと回遊できる「ロの字型」の廊下は、どこからでもランドリールームへアクセスできる抜群の動線を生み出します。行き止まりがないため家族の移動がバッティングせず、家事や身支度の行き来が驚くほどスムーズになります。

限られたスペースを有効活用したい場合は、洗面所や脱衣所とランドリールームを兼用する間取りがおすすめです。一般的な2畳ほどの洗面脱衣所に、物干し用のバーや換気扇を追加するだけでも、簡易的なランドリールームとして機能します。

主寝室からWIC、洗面脱衣室、ランドリールームへと繋がる動線は、朝夜の身支度や生活を驚くほどスムーズにします。起きてすぐの着替えや洗面、入浴後の移動まで、最小限の歩数で完結します。さらに、ランドリーで乾かした衣類をすぐ隣のWICへしまえるため、「洗う・干す・畳む・仕舞う」が一瞬で完了。日々の移動ストレスと家事負担を大幅に減らせる設計です。

最後に、ランドリールームを設置するメリットとデメリットを改めて整理しておきましょう。
最大のメリットは、これまで述べてきた通り、洗濯動線が劇的に短縮され、家事効率が大幅にアップすることです。また、リビングなどに洗濯物が干されている状態をなくせるため、生活感を抑え、すっきりとした居住空間を保てるという利点もあります。急な来客時にも慌てて洗濯物を取り込む必要がありません。
一方、デメリットとしては、専用のスペースを確保するために、建築コストが増加する点が挙げられます。また、ランドリールームを設ける分、他の部屋(リビングや居室など)の広さが削られる可能性もあります。家全体のバランスを考え、本当に必要な機能や広さを見極めることが重要です。

ランドリールームは、毎日の面倒な洗濯を、楽しく効率的な家事に変えてくれる可能性を秘めた空間です。後悔しないためには、ご自身の家族構成やライフスタイルをしっかりと見つめ直し、「広さ・動線・湿気対策・収納」といったポイントを一つひとつ丁寧に計画していくことが大切です。
今回ご紹介したポイントや間取り実例を参考に、あなただけの理想のランドリールームを実現し、より快適でゆとりのある毎日を手に入れてください。
KULABOでは、デザイン性だけでなく、日々の家事負担を減らす「家事楽(かじらく)」な動線やランドリールームのご提案にも力を入れています。実際の施工事例では、洗う・干す・畳む・収納するが1箇所で完結するランドリールームや、回遊性のある家事動線を多く取り入れています。
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林 果凛