今更聞けない一体型LDKの魅力とは?間取りづくりのポイントを学ぼう
2021年08月10日
2024年11月12日
リビングは、家族の生活の中心となるスペース。だからこそ、家族が快適に過ごせるようにこだわりたいという方がほとんどです。過ごしやすい間取りは家族構成やライフスタイルによって様々ですが、近年はリビング・ダイニング・キッチンをひとつながりにしたゆとりある間取りが人気の傾向にあります。
このようにリノベーションは、内装の雰囲気を変えるだけでなく、間取り変更や水回りの位置変更を行うことが出来ます。今回は、一体型LDKの魅力についてお話します。家づくりを検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
CONTENTS
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広々とした一体型LDKとは?
一体型LDKとは、リビング、ダイニング、キッチンの間に壁がないため、空間が仕切られず、開放感を感じることができる間取りです。
近年、リビング・ダイニング・キッチンをひとつながりにし、家族が集まってゆっくりできるようなゆとりある間取りが人気を集めており、新築住宅でも当たり前のように一体型のLDKが設計されています。しかし、従来はリビング・ダイニング・キッチンがそれぞれ分かれている間取りが主流だったため、リノベーションを機にひとつの空間にまとめたいというご希望を多くの方からいただくようになりました。 -
人気の間取り!一体型LDKのメリットとデメリット
一体型のLDKにリノベーションするメリットとしては、下記のような点があります。
メリット・開放感がある
一体型のLDKは間仕切りの撤去を行うので、同じ広さの住宅でも広く開放的に見える点が一番のメリットとしてあげられます。また、間仕切りがないことでLDK全体に太陽の光も入りやすくなり、明るく過ごしやすいLDKになります。
・コミュニケーションがとりやすい
リビング・ダイニング・キッチンが繋がっていることで、LDKのどこにいても家族の気配を感じられます。キッチンで料理をしながらリビングにいるご家族の様子を見守ることができるので、安心感もあります。
・動線の自由度が高く効率が良くなる
リノベーション時に考えたい動線として、「家事動線」「生活動線」「来客動線」があげられます。動線とは、人や物が動く方向や経路を指します。動線が意識できていない間取りは、家事や子どもの世話などで、気づいたら家中を何往復もしていたなんてことも多いのではないでしょうか。リビング・ダイニング・キッチン一体の間取りにすることで、無駄な動きを減らすことが出来ます。
一体型LDKは魅力がある反面、注意すべき点もあります。LDKリノベーションをご検討されている方は、確認しておきましょう。
デメリット・においが広がりやすい
LDKはオープン型のキッチンになるので、独立型キッチンに比べ料理のにおいがリビングまで広がりやすくなります。
・収納スペースが不足し生活感が出やすい
空間を繋げるということは壁を撤去することになるので、壁面が少なくなります。収納スペースが限られるので、収納スペースをどこに確保するのかまで検討しておく必要があります。
・冷暖房効率が悪い
LDKの間取りは広々とした開放感がある一方で、空間が大きくなる分どうしてもエアコンなどの冷暖房効率が悪く感じてしまいます。しかし、エアコン以外の空調システムを工夫したり、断熱性を高めるなど家の構造に合わせて対策を行うことで、冷暖房の効率を改善することが出来ます。
以上のように、実際生活をした際に不安な点もあるかと思いますが、レイアウトやアイデア次第ではデメリットの解消も可能です。
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LDKリノベーションのポイント!
一体型のLDKの特徴やメリットデメリットについてご理解いただけたでしょうか。実際にリビングのリノベーションを行う際は、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。最後に、特に押さえておきたいポイントについてお話しします。
*建物の構造を確認する
壁を取り壊すと聞くと一見簡単そうに思えますが、建物は構造上どうしても動かすことができない壁や柱、梁が存在します。壁を撤去することで、家の耐震強度の低下や崩れ歪みの原因に繋がってしまう可能性もあるので、リフォーム会社に壁の撤去が可能かどうか判断を仰ぎましょう。
*ライフスタイルの変化を考え、家族の意見をまとめる
ライフスタイルの変化とともに、リビングの使い方も変化してきます。リノベーションを行う際は、現在の家族構成やライフスタイルだけでなく、将来的なライフスタイルも考慮して間取り変更の計画を立てましょう。また、一緒にお住まいのご家族でもそれぞれ重視したい点は異なります。ご家族それぞれの意見をまとめておくことも大切です。
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人気の一体型LDK間取り
一体型LDKの中でも、キッチンやダイニングの配置により、動線を短縮できたり、よりコミュニケーションがとりやすかったり、または緩く空間を分けることができたりします。今回は特に人気な間取りを3つご紹介します。
■キッチンとダイニングが横並び
▶[右]施工事例を詳しく見る
「キッチンとダイニングテーブルを横並び」とは、キッチンとダイニングテーブルを一直線に並べたレイアウトの間取りのことをいいます。キッチンとダイニングへの家事動線がスムーズになり、配膳や片付けが非常にしやすくなります。また、キッチンとダイニングテーブルが直線上に並列しているため、見た目的にもすっきりとした印象を与えてくれます。
■キッチンとダイニングが対面
▶[右]施工事例を詳しく見る
「キッチンとダイニングテーブルが対面」とは、対面キッチンと垂直にダイニングテーブルを配置したレイアウトの間取りのことをいいます。料理中にも、ダイニングやリビングに座っている家族と話をしやすく、コミュニケーションがとりやすくなります。
■キッチンと窓が対面
▶[右]施工事例を詳しく見る
「キッチンと窓が対面」とは、キッチンの前面が窓等がある壁に接しているレイアウトの間取りのことをいいます。ダイニングやリビングのスペースを広くとりやすいことから、最近では敢えてこの間取りを希望される方も増えて来ました。また料理に集中でき、匂いや油汚れもダイニングやリビングへ広がりにくいといえます。開放感は欲しいけれど、料理の空間は少し分けたいという方におすすめの間取りです。 -
KULABOが施工した一体型LDKの事例紹介
[before:3LDK]
[after:4LDK+WIC]
資源を活かす~和に包まれた愛猫との暮らし~愛知県岡崎市/O様邸
家族構成:ご夫婦+愛猫2匹
費用:約1,630万円(2023年施工)
施工面積:137.17㎡
築年数:約27年
築27年の戸建てをリノベーションしたお住まい。
リビングから繋がるダイニングキッチンは既存の丸太梁を現しにしたことで、開放感たっぷりの迫力ある佇まいです。和風旅館さながらの雰囲気で、日々の喧騒を忘れて四季折々の風情が楽しめます。
[before:3LDK→after:2LDK+WIC]
心地よい癒しをもたらすお洒落カフェのようなマンションリノベ愛知県名古屋市/H様邸
家族構成:ご夫婦
費用:約1,400万円(2022年施工)
施工面積:70.2㎡
築年数:約33年
築33年のマンションをリノベーションしたお住まい。
暗くて狭かった独立キッチンを一体型LDKにしたことで、お洒落で開放的な空間となりました。暖かな光に包まれたLDKはこだわりの家具や照明で彩られ、お洒落なカフェを彷彿とさせます。
広くて明るいナチュラルテイスト愛知県
費用:約850万円(2016年施工)
施工面積:68.07㎡
築年数:約22年
築22年のマンションをリノベーションしたお住まい。
家族団欒を楽しみながらそれぞれが好きなことをして楽しむ。そんな空間を目指し、北面と南面のバルコニーまでを見渡せる空間を創りました。もともとあった和室をLDKの一部に取り込み、さらにキッチンを対面キッチンへと変更したことで部屋全体が見渡すことができ、開放感あふれる間取りになっています。
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まとめ
今回は、LDKのリノベーションについてお話させていただきました。
リビングとダイニングキッチンがわかれた間取りにも良さがありますが、一体型LDKの間取りにも他にはない良さがあります。家族にとって最適な間取りはどのようなものか、是非この機会に考えてみてください!
当社はライフスタイルを反映させたデザインと暮らしやすさを考慮した提案を得意としております。理想の住まいは人それぞれですので、お客様に合わせて快適なお住まいの提案をさせていただきます。是非一度KULABOにご相談くださいませ。
このコラムの執筆者
大竹 理沙