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2026年07月23日
2026年07月23日
理想の住まいを実現するリノベーションですが、多くの方が最初に気になるのは「一体いくらかかるのか」という費用面ではないでしょうか。情報が少なく、相場が分かりにくいために、一歩を踏み出せない方も少なくありません。
結論として、リノベーションの費用相場は工事内容によって大きく異なり、総額で500万円〜1,200万円程度がひとつの目安となります。ただし、これはあくまで目安であり、物件の種類や状態、工事の規模によって費用は大きく変動します。
この記事では、リノベーション費用の相場から詳しい内訳、賢く費用を抑えるコツまでを網羅的に解説します。最後まで読めば、ご自身の予算計画を立てるための具体的な知識が身につき、安心してリノベーションの第一歩を踏み出せるようになるでしょう。
CONTENTS
リノベーション費用を考える上で、まず押さえるべきは物件の種類(マンションか戸建てか)と工事範囲による相場の違いです。それぞれの特徴と、広さ別の費用目安を見ていきましょう。
マンションリノベーションの費用は、1㎡あたり10万円~20万円が相場です。内装を一新するような全面リノベーションの場合、総額では500万円~1,000万円程度がボリュームゾーンとなります。
| 広さ(専有面積) | 費用相場(総額) | 50㎡ | 400万円 ~ 800万円 |
|---|---|
| 70㎡ | 600万円 ~ 1,200万円 |
| 90㎡ | 800万円 ~ 1,500万円 |
マンションは管理規約によって工事内容に制限がある場合があります。例えば、窓や玄関ドアなどの共用部は変更できないことがほとんどです。そのため、工事範囲は専有部分に限られます。

戸建てリノベーションの費用は、1坪あたり40万円~80万円が目安です。マンションに比べて内外装や構造部分にも手を入れることができ、工事範囲が広くなる傾向にあるため、総額も高くなることが一般的です。
| 広さ(延床面積) | 費用相場(総額) | 30坪(約100㎡) | 700万円 ~ 1,500万円 |
|---|---|
| 40坪(約132㎡) | 900万円 ~ 2,000万円 |
戸建ての場合、築年数によっては耐震補強や断熱改修が必要になることもあります。これらの工事を行う場合は、さらに数百万円の追加費用がかかる可能性があります。

スケルトンリノベーションとは、建物の骨格(構造体)だけを残して内装や設備をすべて解体し、一から作り直す大規模な改修のことです。間取りを自由に変更できるため、理想の住まいを追求したい方に人気です。
費用はマンションで700万円〜、戸建てで1,000万円〜が目安となります。解体してみないと分からない構造の問題が見つかることもあり、予算には余裕を持っておくことが重要です。

リノベーションの見積もりは複雑に見えますが、費用は大きく「①工事費」「②設計・デザイン料」「③諸経費」の3つに分類されます。それぞれの内容と費用の割合を理解することで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
工事費は、リノベーション費用全体の約70%~80%を占める最も大きな項目です。これには、材料費と職人さんの人件費が含まれます。具体的には、仮設工事、解体工事、内装工事、電気・ガス・水道の設備工事、建具工事など、実際に行われるすべての工事にかかる費用が該当します。
設計・デザイン料は、リノベーションのプランニングや設計図面の作成、工事が設計通りに進んでいるかの監理などにかかる費用です。費用全体の約10%~15%が目安となります。リノベーション会社によっては工事費に含まれている場合もありますが、建築家に依頼する場合などは別途発生します。理想の空間を実現するための重要な費用です。
諸経費は、工事そのもの以外にかかる費用で、全体の約5%~10%を占めます。具体的には、確認申請などの手数料、登記費用、各種保険料、引っ越し費用、仮住まいの家賃などが含まれます。見積もりでは「諸経費一式」とまとめられていることも多いですが、見落とすと資金計画が狂う原因になるため、何が含まれているかを事前に確認しましょう。
住まい全体ではなく、気になる箇所だけをリノベーションすることも可能です。ここでは、代表的な箇所別のリノベーション費用と工事内容の目安をご紹介します。
| 工事箇所 | 費用相場 | 主な工事内容 | キッチン・台所 | 50万円 ~ 150万円 | システムキッチンの交換、壁紙・床の張替え、レイアウト変更 |
|---|---|---|
| 浴室・お風呂 | 50万円 ~ 150万円 | ユニットバスの交換、在来工法からユニットバスへの変更 |
| トイレ | 20万円 ~ 50万円 | 便器の交換、内装(壁紙・床)の張替え、手洗い器の新設 |
| リビング・ダイニング | 50万円 ~ 200万円 | 壁紙・床材の張替え、間接照明の設置、収納の造作 |
| 間取り変更 | 10万円 ~ 100万円 | 壁の撤去・新設、ドアの設置(※構造により費用は変動) |
※上記費用は、施工内容や設備グレード、施工物件の状況により変動します。
キッチンのリノベーションは、設備のグレードやレイアウト変更の有無で費用が大きく変わります。古いキッチンを新しいシステムキッチンに交換するだけなら50万円程度から可能ですが、壁付けキッチンを対面式のアイランドキッチンにするなど、配管工事を伴う場合は150万円以上かかることもあります。また、素材やデザインにこだわった造作キッチンを採用する場合は、オーダーメイドとなるため、さらに費用が高くなる傾向があります。

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浴室はユニットバスの交換が一般的です。最新のユニットバスは断熱性や清掃性に優れており、快適性が大きく向上します。ユニットバスのグレードによって費用は変動し、浴室暖房乾燥機などのオプションを追加すると価格が上がります。

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トイレリノベーションは、便器の交換と内装の張替えがセットで行われることが多いです。節水性能の高い最新モデルや、タンクレストイレを選ぶと費用は高くなりますが、水道代の節約や空間の広がりといったメリットがあります。

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家族が集まるリビング・ダイニングは、壁紙や床材を張り替えるだけでも印象が大きく変わります。これに加え、間接照明を設置したり、壁面に収納を造作したりすると、より機能的でおしゃれな空間になります。

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間取り変更は、リノベーションの満足度を大きく左右する工事です。単純な壁の撤去・新設であれば10万円程度から可能ですが、建物の構造を支える重要な壁(耐力壁)を扱う場合は、補強工事が必要となり費用が高額になります。

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予算内で理想の住まいを実現するためには、費用を賢く抑える工夫が不可欠です。ここでは、誰でも実践できる5つのコツをご紹介します。
1. 工事に優先順位をつける
リノベーションでやりたいことをリストアップし、「絶対に譲れないこと」と「できればやりたいこと」に優先順位をつけましょう。すべての希望を盛り込むと予算は膨らむ一方です。こだわる部分と、コストを抑えるために妥協できる部分を明確にすることで、メリハリのついた費用配分が可能になります。
2. 設備のグレードを調整する
キッチンやユニットバスなどの住宅設備は、グレードによって価格が大きく異なります。最新・最高級のモデルにこだわらず、必要な機能を満たすスタンダードなモデルを選ぶだけで、数十万円単位のコストダウンが可能です。ショールームで実物を確認し、自分たちの暮らしに本当に必要な機能を見極めましょう。
3. 国や自治体の補助金・減税制度を活用する
省エネ性能の向上や耐震補強、バリアフリー化など、特定の条件を満たすリノベーション工事には、国や自治体から補助金が支給される場合があります。また、所得税の控除や固定資産税の減額といった税制優遇制度も用意されています。適用条件を確認し、活用できる制度は積極的に利用しましょう。
4. 複数の会社から相見積もりを取る
リノベーション会社を選ぶ際は、必ず2〜3社から相見積もりを取りましょう。同じ工事内容でも会社によって見積もり金額は異なります。単に価格を比較するだけでなく、提案内容や担当者の対応、工事の実績なども含めて総合的に判断することが、信頼できるパートナーを見つける鍵です。
5. 中古物件探しからリノベまで一貫して任せる
中古物件を購入してリノベーションを考えている場合、物件探しから設計・施工までを一つの会社がまとめて手掛ける「ワンストップリノベーション」がおすすめです。窓口が一本化されるため手間が省けるだけでなく、物件購入とリノベーションの費用をトータルで考えた資金計画を立てやすいという大きなメリットがあります。KULABOでも、物件探しから設計、施工までをワンストップで対応しており、住まい探しからリノベーションまで一貫したサポートを行っています。
リノベーションは大きな買い物です。後悔しないためには、無理のない資金計画と、自分に合ったローンの選択が重要になります。
リノベーション費用をすべてローンで賄うことも可能ですが、一般的には費用の2〜3割程度の自己資金を用意しておくのが理想とされています。自己資金が多いほど借入額を減らせるため、月々の返済負担が軽くなります。また、ローン手数料や登記費用などの諸経費は現金で支払うケースが多いため、ある程度の現金は手元に準備しておきましょう。
リノベーションで利用できるローンは、主に「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類です。リフォームローンは無担保で手続きが簡単な反面、金利が高めで借入期間が短い傾向にあります。
一方、中古物件の購入と同時にリノベーションを行う場合は、物件価格とリノベーション費用をまとめて借りられる「住宅ローン」の利用がおすすめです。金利が低く、長期間の返済が可能ので、月々の負担を抑えることができます。



リノベーションの費用は、物件の種類や工事範囲、設備のグレードなど様々な要因によって決まります。まずは、この記事で紹介した費用相場や内訳を参考に、ご自身の予算の全体像を掴むことから始めましょう。
費用を把握した上で、工事の優先順位を決め、賢くコストをコントロールすることが成功の鍵です。信頼できるリノベーション会社に相談し、複数の提案を比較検討しながら、後悔のない理想の住まいづくりを進めてください。
青木 一晃