内壁塗装でお洒落度UP!リノベーションで使える塗料の種類と費用ガイド
2024年11月30日
2024年12月10日
壁や天井のリフォーム・リノベーションする際に、内装を塗装にするか壁紙(クロス)にするかで悩む方は少なくありません。
塗装は壁紙よりも色の種類が豊富で、最近ではおしゃれな色の塗料も増えてきているので人気が出ています。
今回のコラムでは、そんな塗装に使う塗料の選び方や費用相場、塗装時の注意点を塗装と壁紙の特徴とを比較しながらご紹介します。
塗装と壁紙のどちらにするか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
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塗装とは?
ペンキやオイルなどの塗料で天井や壁全体を塗って仕上げることを「塗装」といいます。
塗料には「油性塗料」と「水性塗料」の2種類があります。
水性塗料とは、水が主成分となっている塗料のことです。リノベーションなどの室内塗装では、水性塗料よくが使われます。水性塗料の特徴として、シンナーなどの溶剤が含まれておらず安全性が高いこと、また油性塗料よりも安い価格で購入できることが挙げられます。
油性塗料は、シンナーなどの有機溶剤が主成分となっている塗料です。塗布した塗料から有機溶剤が揮発することで色が沈着する仕組みになっています。紫外線などの刺激にも負けないほどの、とても強い塗膜を作ることができるため耐久性に優れています。 -
塗装仕上げのメリット・デメリット
塗装仕上げにはいくつかのメリットとデメリットがあります。これから、それぞれの特徴を詳しくご紹介します。
メリット〇素材感を楽しめる
例えば、躯体あらわしにした壁や天井を塗装をすると、躯体そのものの素材を活かした質感を楽しむことができます。壁紙には無い素材本来の良さを活かせることが内装塗装の最大の特徴です。
〇色の種類が豊富
塗料は複数の色を混ぜ合わせてオリジナルの色を作り出すことができます。既製品として販売されている色やパターンの中から選ぶ必要がある壁紙には無い魅力です。白一色でも複数の種類があり、自分好みの色を実現することができます。
〇傷や汚れがついても塗り替えが可能
傷や汚れがついて部分的に補修したいとき、塗装仕上げの壁は周囲の色に合わせて塗装するだけで済み、大掛かりな作業の必要もありません。反対に壁紙の場合、汚れたのは一部分だとしても全体を貼り直さならず、手間と費用がかかります。
〇機能性が高い
遮熱性や防カビ、防臭、汚れの付きにくい塗料など、様々な機能を持つ塗料が登場しており、近年の内装塗装は日々進化しています。
〇廃材が出ないので環境に優しい
壁紙を貼り替えた場合、剥がしたものは廃材として処理されますが、塗装の場合このようなゴミは出ません。つまり壁紙よりも塗装の方が環境面で見ると優しいと言えます。
デメリット●施工に時間がかかる
壁紙を内装塗装に変える場合には、まず壁紙をはがしてから下地を補修しなければならないため、施工時間がかかります。最低でも半日、場合によっては数日かかることもあります。
●壁紙と比べると費用が高い
内装塗装は、材料費や施工時間の長さと手間の多さにより、量産されている壁紙に比べて費用が高くなる傾向にあります。
面積や工事の種類によっても変動しますが、浴室やトイレのように狭い場所では10万円以下、リビングなどの広い範囲の場合は8~12万円程度が費用の相場です。
●塗装時のニオイが気になる
塗装した直後は独特の臭いに不快感を感じる方も少なくありません。時間が経過すると臭いが薄れていくものですが、窓や玄関を開放したり、換気扇を回したりすることで、しっかりと換気することが重要です。
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塗装仕上げと壁紙の張り替えどちらがいい?
これまでの説明を見てきて、壁紙の張り替えと塗装仕上げどちらがいいか悩む方もいるでしょう。ここでは壁紙と塗装どちらがおすすめなのか、特徴ごとに比較してみました。
こんな方は壁紙張り替えがおすすめ!
•壁に柄を施したい方
•デザインを重視したい方
壁紙の最大の特徴は、豊富なデザインがあるところです。
色の豊富さは塗装にも引けを取らないものの、花柄や木目柄などの装飾デザインはどうしても塗料では再現できません。デザインにこだわりたい方には壁紙が最適です。
こんな方は室内塗装がおすすめ!
•部屋を好きな色で彩りたい方
•壁や天井の素材感や風合いを楽しみたい方
•DIYも検討している方
室内塗装は自然な風合いを楽しみながら、部屋の独自の色を加えたい方におすすめ。限られた範囲の塗装なら家族と一緒にDIYで塗装することも可能です。色の組み合わせによってお部屋のおしゃれなアクセントにもなります。 -
塗装の際に押さえておくべきポイント・注意点
満足のいく仕上がりにするためには、事前に注意すべき点を把握しておく必要があります。ここでは塗装前に押さえておきたいポイントを4つご紹介します。
*健康に悪影響のない塗料を選ぶ
一般的には、刺激が少ない水性の塗料を使いますが、油性の塗料を使用する業者もいます。油性塗料は化学物質を多く含み、乾燥時に気化して体調に悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、水性の塗料であっても化学物質が一切含まれないというわけではないため、水性塗料なら何でも良いということでもありません。
*施工箇所に合わせた塗料を選ぶ
きれいに内装塗装を仕上げるためには、施工箇所に合わせた塗料選びが重要です。見本を見ながら選ぶこともできますが、塗料を広い面積に塗ると見本とイメージや質感が異なる場合があります。そのため、塗料を選ぶ際には、小さな壁で一度試してみることをおすすめします。
*下地処理をしっかり行う
下地処理をしっかり行わないと塗装は長持ちしません。
また、下地処理前の養生も仕上がりに影響を与えるポイントです。養生を怠ると、本来塗りたい場所とは違う場所に塗料が付着したり、色の塗り分けもうまくいかなかったりと、失敗の原因になります。手間はかかりますが下地処理をしっかりすることで満足する仕上がりが得られます。
*内装リノベーションが得意な会社へ依頼する
上記で述べたように、下地処理を丁寧に行わないと、塗装は長持ちしません。また、塗料と合わない下地材も中にはあります。このように内装塗装では、職人の技術によって仕上がりが異なってきます。そのため、室内塗装が得意な実績のある会社に依頼するといいでしょう。
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KULABOでおすすめの壁面塗装の種類と事例紹介
塗装には様々な種類がありますが、リノベーションで使用する壁面塗装は主に4種類。各種類の特徴を踏まえて、自分に合った塗装の種類を選びましょう。
AEP塗装
AEP塗装は「水性アクリル樹脂塗料」のことです。KULABOでは採用実績が多く、おすすめ塗料の一つとして挙げられます。費用の負担が低く、身体への影響も少ないことが特徴です。
モールテックス
近年人気のモールテックスは「薄塗の鉱物性左官材料」のことです。キッチン部分に主に使われますが壁にも使用することができます。
紺のモールテックスがインダストリアルな空間にマッチしています。
KULABO岡崎スタジオでも使用されています。一部の使用だけでも味わい深い空間になりおしゃれ度がぐっと上がります。
オンザウォール
天然成分にこだわった高品質な「漆喰系塗り壁材」です。KUALBOでも施工実績が近年増えている注目の塗料です。
セラミクリート
セラミクリートとはコンクリートの質感を出せる塗料です。
白色を基調とした空間にモルタル調の壁面がいいアクセントになっています。
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コストカットしたい方におすすめ!塗り壁風クロス
これまで説明してきたように塗装にはある程度のコストとメンテナンスに時間がかかります。しかし、それでも「塗装を取り入れたい!」という方には【塗り壁風クロス】をおすすめします。
塗り壁風クロスは塗装特有の抑揚のある質感を手軽に取り入れつつ、コストを抑えることができます。クロスなので、塗装に比べて施工が簡単で短期間で完了します。さらに塗り壁風クロスは多くのメーカーが様々なデザインを提供しており、部屋の雰囲気に合わせて、より自分好みの仕上がりを選ぶことができます。
ここでは塗り壁風クロスが取り入れられた事例をご紹介します。
R天井が織り成す家族憩い空間
愛知県岩倉市/Y様邸
工事期間:約3ヶ月
築年数:約32年
塗り壁風クロスを取り入れたRの折り上げ天井と間接照明によって部屋全体が温かく包みこまれたような空間。壁面の本棚やソファの色がいいアクセントになるように、家全体を白を基調とし、開放感のあるお住まいになっています。
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まとめ
今回のコラムでは「塗装とは何か」をはじめ、メリット・デメリット、塗装する際の注意点、リノベーションで使える塗料の種類をKULABOの事例と共にご紹介してきました。
壁や天井を壁紙にするのか、塗装にするのかでお部屋全体の雰囲気は大きく変わります。今回ご紹介したポイントを押さえて、自分が作りたい雰囲気はどちらなら実現できるのかを検討するといいでしょう。
KULABOでは内装塗装だけに限らず、その他リノベーションに関するあらゆるご提案をさせていただいております。
リノベーションについて何かお悩みごとがある方や、取り入れたいデザインなどがある方はぜひお気軽にお近くの店舗にお越しください。
このコラムの執筆者
井上 貴人