二世帯同居の実家リフォーム!メリットと注意点のご紹介
2023年08月18日
2023年11月17日
結婚や出産を機に実家で両親と同居する場合、多くの方が「建替え」か「リフォーム」のどちらかを選択されます。費用の削減や工期の短縮が見込める半面、親と同居することによる精神的なストレスが生じてしまう可能性もあります。今回は実家を「リフォーム」するという観点からメリットと注意点を紹介していきたいと思います。
CONTENTS
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実家リフォームのメリット
[建替えよりも安く、早く工事をすることが可能]
建替えの場合、全体費用の大きな割合を占める「屋根」や「基礎」、「外壁」、「構造」などを一から建築することになる一方、実家をリフォームする場合、既存の建物をそのまま使うことができるため大きな出費を抑えることができます。更に、工期も短縮することができるため、規模によっては居住したままでも工事が可能になります。
[親世帯に家事・育児を手伝ってもらえる]
同じ建物内で生活する親世帯に、家事や育児を手伝ってもらえることもメリットの一つです。単世帯の場合、家事や育児で手いっぱいになってしまい、余裕をもった生活が送れないこともありえます。そんな時、近くに助けを呼ぶことができる大人がいると、身体的だけでなく精神的な余裕を持つことにもつながります。結果、子育てや仕事に十分打ち込むことができ、日々の満足度が上がっていくことも考えられます。
[売却になっても買い手が見つかりやすい]
もしご家庭の都合により、お住まいを手放さないといけなくなっても、リフォーム済の物件は買い主様が早い段階で見つかりやすいです。買い主様にとっても、リフォーム済できれいな物件のほうが住み始めてからの出費を抑えることができ、更に購入してすぐ住み始めることができるため、購入を検討する際に好印象となることが考えられます。 -
実家リフォームの注意点
[構造体によってできる・できないリフォームがある]
日本の多くの住宅が木材や鉄骨を使用しており、「筋交い」や「耐力壁」などを用いて耐震性能を保っているため、家の至る箇所に「無くしてはいけない柱や壁」が存在します。「せっかくリフォームするなら開放的な空間づくりをしたい」と思う方もいると思いますが、構造耐力において必要な柱や壁を取り払ってしまうと、地震が発生した時や日常生活を送る上で、建物が倒壊してしまう危険性が高まってしまいます。リフォームをする際には必ず制限が発生することを念頭に、計画を進めることがおすすめです。
[築年数によっては耐震工事が必要]
1981年6月1日以降に建築された建物は「新耐震基準」といい、震度6強~震度7程度の揺れでも倒壊しないような耐震性能を備えております。一方、それ以前に建築された建物は、震度5強程度の揺れでも建築物は倒壊しないものの、破損した場合は補修することで生活が可能になる構造基準とされています。耐震に不安がある場合、多くの方が耐震工事を実施されていますが、やはりその分の費用は発生してしまいます。
[親世帯との同居]
親世帯と同居することにより、家事・育児を助けてもらえるというメリットがありますが半面デメリットとも捉えられます。昨今単世帯の家庭が多く、親世帯に介入されるよりは自分たちで好きなように生活したいと思う方も多くいらっしゃいます。親世帯と子世帯の間に亀裂が入ってしまうケースも考えられます。そのため、同じ建物内でもお互い仲良くやっていけるのかの事前確認も非常に大切になってきます。 -
最後に
多くのメリットがある2世帯での実家リフォームですが、注意点もいくつかあります。計画を進める際には、親世帯と子世帯でしっかり話し合い、お互いが納得した上で計画を進めることをお勧めします。ご家庭の環境は人それぞれ異なります。KULABOでは一人一人のお客様にきちんと向き合い、寄り添ったご提案をさせていただくことを全スタッフ心がけております。今後リノベーションでお悩みになられましたら、是非KULABOにご相談ください。
このコラムの執筆者

西垣 達貴