みんなが憧れる壁ニッチ!おしゃれで便利なプラスαの活用アイデア集

2024年10月14日

せっかくリノベーションをするならオリジナルなワンポイントがほしい...と思ったことはないでしょうか。
そんな方におすすめなのが「ニッチ」。壁を敢えてくぼませることで、小物やアート作品を飾ったり、間接照明を取り入れておしゃれな空間に仕上げることができます。
今回は、そんなニッチについてご説明すると共に、+αの活用アイデアもご紹介いたします。

  • 「ニッチ」とは?

    壁の一部をくぼませてつくる収納棚や飾り棚のことを「ニッチ」と言います。お気に入りの雑貨やアートを飾るだけでなく、キッチン収納として取り入れれば調理器具を置くスペースとして活躍し、洗面スペースでは化粧品や歯ブラシなど細々としたものを収納しておくのに最適です。

  • 壁にニッチをつくるメリット

     メリット 

    〇スペースを有効活用できる

    通常棚を設けた場合、棚そのものの奥行分が出っ張りとして出てきてしまいます。しかしニッチなら、壁をくぼませて作る棚のため出っ張りがなく、空間を広く有効的に活用することができます。

    〇収納スペースが増える

    デザインだけでなく収納スペースとしても活用できます。たとえば、調味料や食材などをおしゃれな容器に入れてニッチに飾れば、魅せる収納として活躍します。

    〇部屋のアクセントになる

    ニッチ部分におしゃれな壁紙やタイルを貼ったり、間接照明を入れればお部屋のアクセントになります。ニッチ自体が小さなスペースのため、思い切ったデザインにしても空間としてまとまります。

  • 壁にニッチをつくるデメリット

     デメリット 

    ●コストがかかる

    一般的なニッチの相場は3万円~と言われており、取り入れる場合は追加費用が発生します。置きたいものや目的を明確にし、必要かどうかを判断してから取り入れましょう。

    ●構造上の制限があり設置場所が限られる

    構造上の主要な柱や筋交い部分にニッチを作ることはできません。ニッチを作る際に柱や壁も削る必要があり、構造体としての役割を果たせなくなってしまうからです。ニッチを作っても問題が無い場所なのかを確認しましょう。

    ●移動ができない

    ニッチは一度作ったら移動できません。デザインだけでなく、普段の生活や家事動線も想像しながら「どこに作れば効率が良いのか」、「どこに作れば空間のアクセントになるか」をイメージしながら作りましょう。

    ●収納力に限界がある

    ニッチは壁の厚みを活用した収納です。そのため、パントリーやクローゼットのような収納そのものを目的としたスペースのように活用することができません。あらかじめ何を収納したいのかを想像した上で作りこんでいきましょう。

    ●ホコリが溜まりやすい

    扉がないため、くぼんだ棚の部分にホコリが溜まりやすいです。放っておくと、目立つほどのホコリが溜まってしまうことも...住み始めてからはこまめな掃除も必要になります。

  • ニッチ設置時の注意点やポイント

    ニッチを計画する際には、下記の点を考慮しましょう。事前にしっかりと計画することで「こんなはずじゃなかった...」を防ぐことができます。

    *施工前にどこにニッチをつくるか計画する

    玄関やキッチン、リビング、洗面など、ニッチはどこにでも作れるというメリットがあります。住まいの中でどの部分にデザインのウェイトを置きたいのか、どれくらいの大きさのニッチをどこに作りたいのかをきちんと計画しましょう。

    *動線を意識する

    ニッチは場所や置くものによっては家事動線の効率を引き上げてくれます。そのためには、日常生活の動線を想像してみましょう。「この動線なら、ここにこういうニッチがあったら嬉しいな」など、意識しながら作りこんでいきましょう。

    *ニッチをつくり過ぎない

    空間のアクセントとして活躍するニッチですが、ありすぎると価値が薄れてしまいます。また、数が多いとその分掃除の手間もかかります。掃除が面倒だからとものを置かなくなってしまったりしたら、本末転倒になりかねません。導入の段階で住み始めてからのことまで想像しながら計画しましょう。

    *素材や形状などデザイン性にこだわる

    組み合わせることでニッチのデザイン性を一層向上させることができるアイテムがあります。ここではKULABOのオーナー様邸で取り入れた事例をご紹介いたします。

    有効ボード×ニッチ


    壁ニッチの施工事例"

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    ニッチに有孔ボードを組み込むことで、鍵やマスクなどお出掛け時の必需品を掛けられるようにしています。

    タイル×ニッチ


    壁ニッチの施工事例"

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    白ベースの腰壁にタイル壁のニッチがアクセントとして映えます。案外収納スペースに悩む絵本などを置けば、整理整頓されるだけでなく、魅せる収納としても活躍してくれます。

    照明×ニッチ


    壁ニッチの施工事例"

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    間接照明やスポット照明など、おしゃれな照明は数多くありますが、それらを一層引き立たせてくれるのがニッチです。ニッチ部分のみに照明が当たるため、周りの空間に奥行きが生まれ、広がりを演出してくれます。

    アーチ×ニッチ


    壁ニッチの施工事例"

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    たとえば足元にアーチ形のニッチを作ってみてはいかがでしょうか。遊び心をくすぐる、他の人とはちょっと変わったデザインを演出できます。

  • ニッチの設置場所ごとのデザインアイデア事例

    最後に、KULABOで施工されたオーナー様の中で、ニッチを取り入れたお住まいをご紹介いたします。ニッチを検討している方は是非参考にしてみてください。

    【リビング】スイッチニッチ


    ニッチのリノベーション施工事例"

    リビング時々ソト ~ルーフバルコニーのある暮らし~

    愛知県豊田市/A様邸
    家族構成:ご夫婦
    築年数:築32年


    築32年の中古マンションを購入し、施主様が趣味を愉しみながら住めるようにフルリノベーションした施工事例。インターホンやスイッチなどの機器はニッチにまとめてスッキリ。扉を閉めてしまえば、スイッチを隠せて生活感も感じさせません。

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    【キッチン】スパイスニッチ


    ニッチのリノベーション施工事例"

    灯りと木が包む 子供の成長を見守る家

    愛知県長久手市
    家族構成:ご夫婦+お子様2人
    リノベーション費用:約1,490万円
    築年数:築39年


    家事を効率化するために水回りを集約し、ゆったりとしたLDKを確保。リビング側からキッチンの手元が見えないように腰壁をたて、スパイスニッチを埋め込むことで更にスッキリとさせました。

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    【キッチン】腰壁ニッチ


    ニッチのリノベーション施工事例"

    北欧テイスト×家族の笑顔-暮らし改革

    愛知県豊田市/K様邸
    家族構成:ご夫婦+お子様1人
    リノベーション費用:約1,110万円
    築年数:築27年


    大きく間取り変更したのはLDK+WIC部分。キッチンにはお子さまが絵本を手に取りやすい高さでニッチを計画。お子さまが大きくなったら、小物や花瓶を飾ることもできます。

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    【リビング/キッチン/寝室】ブックニッチ


    ニッチのリノベーション施工事例"

    木×モルタルが調和した愛猫と暮らす家

    愛知県名古屋市
    リノベーション費用:約900万円
    築年数:築19年


    キッチン横には雑誌やノートを置くためのニッチを計画。レシピを調べたりメモを残したりと、日常生活のちょっとした時に役立ってくれます。

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    【リビング/寝室/階段/廊下/玄関】オブジェニッチ


    ニッチのリノベーション施工事例"

    快適で穏やかな時間流れる大人モダンリノベ

    愛知県名古屋市天白区/O様邸
    家族構成:ご夫婦
    リノベーション費用:約2,100万円
    築年数:築22年


    お子さまが巣立ち、古くなった住空間を一新。広々としたLDKを生活の起点に、利便性の高い動線設計をしています。壁ニッチにはオブジェをディスプレイすることで空間のアクセントにもなっています。

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    【洗面室/トイレ】棚板ニッチ


    ニッチのリノベーション施工事例"

    明るさと機能性に満ちた家族と繋がる住まい

    愛知県名古屋市/T様邸
    家族構成:ご夫婦+お子様2人
    築年数:築38年


    築38年のマンションを、お子さまの成長を機にリノベーションした施工事例。洗面室にニッチを作ったことで、洗面台の上が煩雑にならず、すっきりと整理整頓された空間を演出することができます。

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    【トイレ】トイレットペーパーニッチ


    サンプル画像"

    ViNTaGe pattern

    愛知県長久手市/I様邸
    家族構成:ご夫婦
    リノベーション費用:約1,050万円
    築年数:築17年


    間取りはほとんど変えず、デザインを自分たち仕様へ。トイレには、トイレットペーパーがジャストフィットするサイズでニッチを計画。キレイに収まることで空間自体のデザイン向上につながっています。

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  • まとめ

    今回はニッチについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。
    空間のデザインを底上げするだけでなく、日々の生活を意識して設計すれば家事動線の向上にもつながります。

    KULABOでは、お客様の理想に近づけるインテリアデザインのご提案をさせていただいております。ニッチはもちろん、その他こだわりがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。リノベーションのプロがお客様のご希望に合わせたプランをご提案させていただきます。

このコラムの執筆者

KULABOのスタッフ

土田 大翼

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