【事例から学ぶ】インダストリアルデザインのリノベーションのコツ
2021年04月15日
2024年11月19日
リノベーションを行う際に重要なのがデザインテイスト。どのようなテイストにしたいかを決めることで、使用する内装材や建具、インテリアなどを選ぶ基準となります。また、自分のテイストに合ったお住まいをつくることで、心地よい理想の暮らしが実現出来ます。
今回ご紹介するテイストは「インダストリアル」。
無骨でヴィンテージ感のあるデザインは、クールでカッコいいだけでなくどこか暖かみも感じられます。
この記事では、内装をインダストリアルテイストに仕上げるポイントやコツを紹介していきます。
CONTENTS
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インダストリアルの魅力とは?
インダストリアルとは、「工業的な」「産業的な」という意味を指します。工場や倉庫で見られるような無機質で無骨ながらも、機能美に優れたデザインテイスト。男前なカッコいい雰囲気は男性だけでなく、大人っぽくお洒落な雰囲気にしたい女性からも人気を集めています。
インダストリアルテイストは基本的に鉄や金属素材、木材、レザーなどの素材を組み合わせます。色味はブラック、シルバー、ダークブラウンなどの重厚感のあるカラーをベースに選びます。バランスよく素材を組み合わせることで殺風景にならず、クールで洗練された印象のお部屋や無骨ながら温かみのある印象のお部屋を作ることができます。
お洒落なカフェのような雰囲気にしたい方、個性的でカッコいいお部屋にしたい方におすすめのテイストです。
次に、インダストリアルテイストをつくるポイントについてお話します。 -
ポイント①天井や壁をコンクリートの躯体現しや塗装に仕上げる
空間の中でも壁や床は大きな面積を占めるため、部屋のイメージを大きく左右します。インダストリアルさを演出したい場合は、天井や壁をコンクリートの躯体現しや塗装を取り入れることから挑戦するのがおすすめです。
躯体とは建物の構造体のことを指し、建築物の骨組みに当たります。通常はそこに下地の石膏ボードやクロスを貼って内装を仕上げるところを、あえて剝き出しの状態にします。このことを躯体現しと言います。躯体現しは、下地の石膏ボードやクロスがなくなる分スペースが生まれるので、より広々と開放感のある空間を演出できるメリットがあります。
コンクリートの躯体現しになった壁や天井部分以外は、塗り壁で仕上げることで全体の統一感が生まれ、自然な風合いに仕上がります。躯体現しの部分にも塗装を行うと、表面のゴツゴツした質感を残しつつ汚れを防止する効果もあります。
このリノベーションは、SRC(鉄筋鉄骨コンクリート)造やRC(鉄筋コンクリート)造のマンションなどで施工可能です。ただし、コンクリートの躯体現しにできる部分も物件の構造によって限られてくるので、リフォーム会社に相談してみることが一番です。 -
ポイント②ダクトや配管をむき出しにする
コンクリートの現しと剥き出しの配線やダクトは相性が抜群です。
通常、天井に換気ダクトや配管を張り巡らせる場合は、なるべく目につかないようボードを張って隠してしまいます。しかし、あえて隠さずその存在をあらわにすることで、カッコよく空間に個性が生まれます。
換気ダクトをそのままむき出しにするだけでもおしゃれですが、電気配線のための配管をコンクリートと相性の良い無機質な鉄管を用いることで、より空間にまとまりが生まれます。また、インダストリアルテイストでは、照明器具にダクトレールと呼ばれるレール上に複数の照明器具を取り付けられる部品を採用することが多いです。他の配線やダクトもむき出しなので、ダクトレールの存在が目立ちすぎません。
ダクトや配線をむき出しにすることで、ごちゃごちゃした仕上がりになるのではないかと心配される方も中にはいるかと思います。そのような場合は、ダクトや配管だけを強調しすぎないように、内装や家具類と色を合わせると自然と空間に溶け込みます。その他にも、配線等の方向を揃えて配置すると、すっきりとした印象に仕上げることが可能です。 -
KULABOで施工したインダストリアルテイストの事例
最後にKULABOで実際に施工したインダストリアルテイストのリノベーション事例をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
▶施工事例を詳しく見る
ご夫婦の好みに合わせて、無骨でカッコいいインダストリアルテイストへ。
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壁面のレンガとモールテックスのキッチンカウンターが圧倒的な素材感があり無骨な雰囲気の男前リノベを実現。
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シンプルなインダストリアルテイスト。趣味のキャンプ用品をディスプレイするように収納して、お家でもアウトドア気分を味わいながらゆっくり過ごせる空間に。
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無機質なモルタルと有機質なオークや植物、2つの異素材が織りなす対比が絶妙にマッチした住まい。躯体現しの天井と露出配管は好相性で、一気にインダストリアルな雰囲気に。
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他と一味違ったイメージにするために、白のクロスは使わずに柄物やグレー、紺色のものを選定。斬新なデザインが映えます◎ -
まとめ
今回は内装をインダストリアルに仕上げるポイントについてお話ししました。
インダストリアルテイストは、建物の持ち味を活かしたリノベーションでしか出せない雰囲気を作ることができます。ここでご紹介しきれなかったポイントもまだまだございますので、気になる方は是非KULABOにご相談ください。施工内容によっては建物の構造にも関わるリノベーションになりますので、ご状況をお伺いしたうえでプロからより良いご提案させて頂きます!
これからリノベーションを検討され始める方、デザインのテイストを固めたい方など、理想のお家づくりのイメージを膨らませたい方には、まずは資料請求がおすすめ!
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このコラムの執筆者
鶴田 友香